寝る子は育つ…
韓国社会で肥満が、急速に広がっているそうです。
私は知りませんでしたが、肥満は世界保健機構(WHO)で21世紀の「新種の伝染病」の一つに規定されているのだそうですね。
韓国ドラマでは、スリムでスタイルのよい綺麗な女優さんが多いので、あまり肥満のイメージはありませんでしたが、成人に占める肥満の割合は毎年1.6%ずつ増えており、数にして年間約40万人ずつ増加しているのだそうです。
3年に1度実施される国民栄養調査の結果によると、成人における肥満の割合は1998年の26.3%から2001年には30.6%に増加しており、今年の年末に結果が発表される2004年の調査では、5%ほど増えると推測されています。
疾病管理本部のチョ・インホ博士チームの調査によると、子ども・青少年に占める肥満の割合も22.3%に達し「肥満1000万人」時代に突入しました。
肥満は糖尿、高血圧、高止血症、心臓病、脳卒中、各種のガンなどを誘発、悪化させ寿命を縮め、米国では1日平均約1200人、年間約30万人が肥満のために死亡しています。
今年3月に実施されたイリノイ大学の広範囲の疫学調査結果では肥満が米国人の平均寿命を9か月ほど縮め、最大5年まで寿命を短縮させることもあるという深刻な結果が得られました。
韓国も同様に深刻で山白病院と健康保険公団の共同調査によると、韓国人の場合、軽度の肥満であっても正常体重に比べ糖尿病と高血圧の発生率がそれぞれ2倍、1.5倍高かったのだそうです。
日本のデータは確認していませんが、他人事ではいられませんよね。
研究チームの山白病院のオ・サンウ教授は「韓国人は内臓に脂肪がつく腹部脂肪が多く、ボディマス指数が25万を超える程度でも死亡率は指数が30を超える外国人と変わらない」としており、「高血圧と糖尿が急増している理由は、肥満の増加と深い関係がある」と語っています。
BMI(ボディマス指数:Body Mass Index)- 体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値
- 25~29.9 軽度の肥満
30~34.9 中度の肥満
35~39.9 重度の肥満
40.0以上 超重度の肥満 に分類されます。
肥満は社会経済的にも莫大な損失を招き、1998年の国民栄養調査結果をもとに肥満治療に使われた直接経費を計算したところ、1兆17億ウォンに達しました。(10,000ウォン=約1,000円)
2005年現在の時点では、肥満の急速な増加と医療費の上昇率を考慮すると、2兆ウォンに達すると推測されています。
ダイエットのためにフィットネスクラブに通ったり、ダイエット食品を購入したりするなどの間接費用まで合わせると、肥満による損失は倍の約4兆ウォンと推算されます。
米国の場合は、肥満治療に使われる直接費用は1170億ドルで、間接費用まで含めると2000億ドル水準にのぼります。
子どもや青少年を中心に、超重度の肥満が急増しており、肥満を引き起こす食べ物のテレビコマーシャルを禁止したり、肥満治療費の一部を政府が支援するなど、肥満対策に乗り出す必要があると問題の深刻さに警鐘を鳴らしています。
この肥満増加の原因は、食生活の欧米化と、経済力向上・・などとの一般的な認識とは違い、実際は、貧しい人程肥満になる確率が高いという興味深い研究結果が出ました。
ソウルペク病院の研究チームが「2001年国民健康栄養調査」をもとに実施した調査によると、月平均の世帯所得が低いほど肥満の確率が高かったのだそうです。
月平均の世帯所得が50万ウォン以下の階層の肥満率は47.01%、101万ウォン~200万ウォンの階層は26.4%、300万ウォン以上の階層は20.44%でした。
また、教育の水準別でも学歴の低い程肥満になる確率が高く、専門学校卒以上の場合、肥満率は19.54%だったのに比べ、中卒の場合34.71%、小卒の場合41.64%でした。
地域別では都市が28.28%であり、農村では35.62%だったということです。
そして女性の場合は、所得や教育水準によって肥満の発生する確率が男性よりはるかに高かったとのこと。
肥満を防ぐためにはそれだけの費用がかかるためだと分析されていますが・・何とも耳が痛い話ですね。
(=^^=)Mika