- 電車の中などで、酔っぱらって叫んでる人を見かけると、自分には関わってなくても気になったりしませんか?
ジュネーブ大学の研究チームによると、人間の脳は、自分や他人に向けて発せられた怒鳴り声は無視できない。怒りの対象にされているのが、親しい人でも、見ず知らずの他人であれ、注意を向けざるを得ないように配線されているのだそうです。
怒りのこもった声を聞くと、気にしないでいようと思ったり、怒りの声に意味がなかったとしても脳は強く反応してしまうのです。
脳の中では、怒鳴り声のように、脅威が迫っていることを示すような、切迫した音の処理が優先されるようで、誰かが怒っていると脳はそれを無視できないんですって!
騒ぎの原因がなんであろうと関係ないんです。
外部からの特定の顕著なインプット…この場合だと怒った声に関連する脳の働きは、他に何か注意を向けているものがあったとしても、それに影響を受けないということなのです。
要するに、脳は重要な情報を含む可能性がある感覚信号を優先し、他のことに没頭していた心にも、その信号を伝えているということになるわけですね。
今回、研究チームは、被験者に、自分には無関係なことについてコメントする普通の声と怒った声の両方を聞かせ、その間に被験者の脳をスキャンして、反応の違いを比較しました。
機能的磁気共鳴映像法(fMRI)と呼ばれる技術 を使って、いらだちを感じさせる音によって脳のどの部分が活発に働くかを調べたところ、怒った声を聞くと、脳の中で音声認識に関連する部分である上側頭溝の働きが活発になったそうです。
一方の耳から聞こえてくる怒鳴り声は無視し、もう一方から聞こえる普通の声に意識を集中するよう指示した時でさえ上側頭溝が活発に働いていた そうです。
過去の研究では、被験者に怒った顔や恐怖に怯えた顔を見せて脳の反応を調べたところ、この時も脳は同様の反応を示していたとのこと。
脳が感情と注意力をどのように扱っているのかをより深く知ることは、正常な人間の脳の中で起こっている感情と注意の相互作用を理解するために非常に重要です。
さらに、対人恐怖症や自閉症、統合失調症、うつ病などの情動障害を伴う病気における、脳の機能不全の原因を特定するのにも役立つと期待されています。
(=^^=)Mika
- 自分の脳を自分で育てる
- ―たくましい脳をつくり、じょうずに使う
- 脳のからくり
- ―わくわくドキドキする脳の話