- 陰の季節 (文春文庫)/文藝春秋

- ¥500
- Amazon.co.jp ★★★★☆
- 横山秀夫 / 文藝春秋 / 2001年10月 発売
(読後コメント)
県警採用の出世頭である銀行員顔の人事マン、組織防衛の為なら醜聞の隠蔽工作も辞さない。そんな静かなる野心家の二渡調査官が主役、脇役、陰役となり話を繋ぐ、D県警本部を舞台にした連作集。所謂“警察小説”とは異なり殺人事件の捜査などは一切出て来ない署内小説。こう書くと詰まらなそうだが実は非常に面白い。池井戸潤ファンに特にお勧め。
但、銀行や一般企業が舞台の池井戸作に比べると、警察絡みの話だけに人生のほろ苦さをより感じる。D県警シリーズ!読破したい。最近、話題の『64』も同シリーズのようだが、いつ手に入ることやら…。(2012年12月04日)- 動機 (文春文庫)/文藝春秋

- ¥570
- Amazon.co.jp ★★★★☆
- 横山秀夫 / 文藝春秋 / 2002年11月 発売
(読後コメント)
D県警シリーズ第1作『陰の季節』と似た雰囲気を持つ短編集。Wikipediaでは本作も同シリーズに含めているが、表題作の主人公宅にD県警の調査官からリンゴが届くだけでシリーズに含めるのは如何なものか?閑話休題、収録4作品とも相変わらずの高水準。一般には“動機”の評価が高いようだが、個人的には“逆転の夏”が強く印象に残った。決して共感できるキャラクターではないが、塀の中に落ち、社会のレールから完全に外れてしまった主人公の「学生時代は楽しかった。~~そこですべてが終わった。」の恨み節が理不尽ながらも胸を打つ。(2012年12月10日)- 顔 FACE (徳間文庫)/徳間書店

- ¥620
- Amazon.co.jp ★★★☆☆
- 横山秀夫 / 徳間書店 / 2005年04月 発売
(読後コメント)
D県警シリーズ第一作である『陰の季節 』にちょっと顔を出した似顔絵婦警がヒロインとして活躍する連作集。さすが横山秀夫と言うか、全編一気に読ませるが、かと言って氏の代表作かと言えばそうでもない。氏の作風から言えばちょっと異色というか箸休め的小品。作品の背景に『陰の季節 』収録の「黒い線」があるので、できれば時系列に読むのをお勧めする。D県警シリーズ全体の象徴とも言うべき、二渡調査官が脇役ででも登場するかと期待したが、最期まで出て来なかった。このシリーズ、次は話題の大作『64』まで飛んじゃうのがちょっと残念。(2013年01月23日)
(関連書籍)- 64(ロクヨン)/文藝春秋

- ¥1,995
- Amazon.co.jp


- 64(ロクヨン)/文藝春秋
- 顔 FACE (徳間文庫)/徳間書店
- 動機 (文春文庫)/文藝春秋