第六大陸ってどこだと思いますか? | 昆布のソウルで読書

昆布のソウルで読書

ソウル暮らしの昆布が韓国で1軒しかないブックオフで購入した本に関する感想を紹介します。
海外の新古書店で売っている本を中心とした内容なので新刊本、話題書などは殆ど出てきませんが思いがけず懐かしい本に出会えるかもしれません。


第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)/早川書房
¥714
Amazon.co.jp ★★★★☆

小川一水 / 早川書房 / 2003年06月 発売

(読後コメント)
類が月面にその第一歩を印したのが69年の夏。不鮮明な画像の中を飛び跳ねる様に動いていたアポロ11号乗組員のことは今も鮮明に覚えている。その時、次は火星だと誰もが信じていた。しかし72年を最後に月面に立った者は居ず、有人火星探査の夢もほぼ潰えた。これは技術的問題ではなく巨額の投資に見合う目的を見出せないからである。
作は、ある種の月面建築物を日本の民間企業が請負い、幾多の困難を一歩一歩克服していく様子がリアルに描かれる。工期10年との絡みもあるのであろうが天才中学生がヒロインという点にやや違和感を覚える。(2011年12月27日)

第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)/早川書房
¥714
Amazon.co.jp ★★★★☆

小川一水 / 早川書房 / 2003年08月 発売

(読後コメント)
んな話が読みたかった。ハードSFと言うと相対性理論や量子論的宇宙論がバンバン出てきて内容理解に四苦八苦するものを想像しがちだが、本作は物理学理論ではなく最新の工学技術を基盤にして、もしかしたら既にありえたかも知れない世界を描いている。性善説に基づく希望の物語であり、『宇宙には国境がない』の言葉通り、月では米中日が国家の壁を越えて協力し合う。
を目指す少女の動機が父娘間の葛藤(それも父親を責めるのは酷な)であると言うのが些か玉に瑕ではあるが全体的には良く出来た作品と言えよう。今年最後は『下町ロケット』で〆!(2011年12月28日)

(関連書籍)
下町ロケット/小学館
¥1,785
Amazon.co.jp

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