先日散歩の途中で、小さな白い花をつけた蔓草が、目に入りま
した。
昔々、当時住んでいた団地の周りを、幼かった長男と散歩して
いました。 突然「この花なぁ~、かわいそうな花やねん!」と
いう息子の声がしました。 ふと観ると、小さな白い花をつけた
蔓草がありました。
私に向かって、「あんなぁ、この花なぁ、へくそかずらってい
う名前やねん。 へ・くそ・かずらやでぇ。 もっとええ名前無
かったんか?。 かわいそうやと思わへん?。」と一気にたたみ
かけて憤慨していました。
その時は「何でやろなぁ~。」としか返事が出来ませんでし
た。
家に戻ってから調べてみると「葉や果実を揉むと、おならや大
便のような臭いがすると言われ、全体に傷つけると特異な悪臭が
あるが、傷をつけなければ悪臭はない。」とありました。
息子に説明すると、少しは納得したようですが「そやけど、か
わいそうや!」と言っていました。
わたしの頭の中には、約40年程前の夏の風景がありました。