鬆(ソン)4 | 萩天の空

萩天の空

ブログの説明を入力します。

 

 

 鬆(ソン)については、以前にもアップしています。

 

 

 

 鬆(ソン)1は 2015.05.29 に

 

 鬆(ソン)2は 2015.06.11 に

 

 鬆(ソン)3は 2015.06.17 に それぞれアップしていますので、

 

それも参照頂ければありがたいです。

 

 

 

 今回は鬆(ソン)の効用などについて、考えることにしました。

 

 鬆柔則長.僵勁則滞 (しょうじゅうそくちょう、きょうけいそく

 

たい) 緩み柔らかければすなわち長じ、勁こわばればすなわち滞る。

 

柔らかく鬆(ソン)出来れば、成長し秀でることができるが、勁が堅くな

 

って自由に動けなくなれば、停滞してしまって成長が止まる。と、物の

 

本にありました。

 

 

 

 また、鬆(ソン)に至ればれば、必ず以下の指標に達する。

 

 (1)、筋肉はこわばる所のないように

 

 (2)、内臓は圧迫感のないように

 

 (3)、思考上に停滞のないように

 

 (4)、動作がうわすべりにならず、硬くならず

 

 とも。

 

 

 

 さらに「中国太極拳事典」には、鬆(しょう song)

 

 太極拳の基本原則。すべての技術行為の出発点。その意味は以下

 

の項目がある。

 

 (1)、精神状態の緩み 心静かに水のごとく自然で穏やか、雑念も混

 

     乱も無し。

 

 (2)、呼吸はゆったり軽くなめらか、そよ風が柳に吹くごとく、柔らかく

 

     素直に従う。

 

 (3)、形体はリラックスして広がり筋肉、関節、表裏は至るところをと

 

     き放し緊張累積させず。

 

 (4)、内臓はリラックス それぞれの場におちつき、その動きに応じ

 

     ず。水火は互いを救う。

 

 (5)、動作はゆるやかで柔らかく、拳の動きは余裕で円滑落ち着き調

 

     和す。

 

 以上の各要素は互いに補完し合い、関係を主成する。

 

 と、あります。

 

 

 

 

 鬆(ソン)を日本語に訳すときに私は”ほぐす”と訳します。よく”緩め

 

る”と訳されますが、我が師のT-T老師に教わったとおり、私は常に”ほ

 

ぐす”と言っています。緩めると訳すと、へなーと萎えて仕舞われる方

 

が、おられることが多くあります。

 

 

 

 

 鬆とそれ以外のいわゆる萎えると言われる形体のイメージを表して

 

みたいと思います。

 

 

 

 

 瘪 bie1 (ピエ)

 へこむ

 

 

 

 

 

 懈 xie4 (シエ)

 空気が抜ける

 

 

 

 

 

 扁 bian3 (ビアン)

 ペシャンコ

 

 

 

 

 

  鬆 song1 (ソン)

 円

 

 イメージで、感じて見てください。