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かか


かかか
 脂肪(しぼう、食事脂肪)は、動植物に含まれる栄養素の一つ。
 日本の栄養学では一般に脂質(ししつ)と呼ぶ。
 脂質(ししつ、: lipid, lipide)は、生物から単離されるに溶けない物質を総称したものである。
 特定の化学的、構造的性質では無く、溶解度によって定義される。 

溶解度(ようかいど、solubility)とはある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量を言う。to search

 溶液(ようえき、 solution)とは、2つ以上の物質から構成される液体状態の混合物である。

 一般的には主要な液体成分の溶媒(ようばい、solvent)と、その他の気体液体固体の成分である溶質(ようしつ、solute)とから構成される。

飽和溶液の濃度である。

通常、Sと言う記号で表される。

固体の溶解度は、一定温度で、溶媒100 gに溶ける溶質の質量[g]や、飽和溶液100 gに溶けている溶質の質量[g]等で表す。
本来は無名数であるが、一般に[g/100g-溶媒の化学式]等の単位を付して表す。
この場合、溶媒が水なら[g/100g-H2O]となる。

溶解度は温度によって変化し、固体に関しては、例外もあるが、温度が上がると溶解度が上がるものが多い。

気体の溶解度は一定温度で、1 atm(1気圧)の気体が溶媒1 mlに溶ける体積を標準状態(STP)に換算して表す。

この溶解度は温度によって変化する。

化学の金言として「似た物は似た物を溶かす」と言われる。

これが意味する所は、極性分子は極性分子(水)に溶解し、非極性分子は非極性溶媒(例えば油)に溶解すると言う傾向の事である。この為溶媒同士でも水と油は溶け合わず分離し、水とエタノールでは良く混和する。

 但し、この定義では現在では数多くの例外が存在し、十分な条件とは言えない。

 現在の生化学的定義では「長鎖脂肪酸或いは炭化水素鎖を持つ生物体内に存在或いは生物由来の分子」となる。

 又、脂肪、脂質、(あぶら)と言った用語は、各々上手く定義されずに使われている事がある。 
 脂質は、炭水化物たんぱく質と共に「三大栄養素」と総称され、多くの生物の栄養素である。
 この三大栄養素の比率をそれぞれの頭文字をとってPFCバランスという時、英語圏に倣って脂肪(Fat)を用いている。
 食品中の脂肪と言う時、脂質やその詳細である脂肪酸を指すであろう。
脂肪酸(しぼうさん、Fatty acid)とは、長鎖炭化水素の1価のカルボン酸である。
一般的に、炭素数2-4個の物を短鎖脂肪酸(低級脂肪酸)、5-12個のものを中鎖脂肪酸、12個以上の物を長鎖脂肪酸(高級脂肪酸)と呼ぶ。
炭素数の区切りは諸説がある。
脂肪酸は、一般式 CnHmCOOH で表せる。
脂肪酸はグリセリンエステル化して油脂を構成する。

 油脂(ゆし)とは脂肪酸グリセリンとのエステルで普通はトリグリセリド(トリ-O-アシルグリセリン)の形態を取る物。

 漢字における「油」と「脂」の区別に従い、一般に常温液体の物を「脂肪油」、固体の物を「脂肪」と呼び分ける。 
 生物から分離される脂質には原料の違いから動物油脂植物油脂、又、組成及び物性の違い(不飽和脂肪酸が多く液状、飽和脂肪酸が多く常温で固体)から、それぞれ植物油動物油(液体)と植物脂動物脂(固体)に分けられる。
 ヤシ油パーム油等が植物脂で、牛脂豚脂バターが固形の動物脂で、魚油鯨油が液体で動物油である。 

 脂肪油で酸化を受けて固まり易い順に乾性油半乾性油不乾性油と分類される。

 食用、工業用等様々な用途で利用されている。 

脂質の構成成分として利用される。

広義には油脂脂質等の構成成分である有機酸を指すが、狭義には単に鎖状のモノカルボン酸を示す場合が多い。
炭素数や二重結合数によって様々な呼称があり、鎖状のみならず分枝鎖を含む脂肪酸も見つかっている。

又、環状構造を持つ脂肪酸も見つかって来ている。


 常温液体の油脂はを指し、一方で脂肪と呼ぶ時固体の事もある。
 食品中の脂肪と言う時には、脂質を指し個体と液体の両方を含み得る

 自らの体を指して脂肪と言う時、脂肪酸グリセリンエステルの中性脂肪である事が一般的である。

 脂質は、単位重量あたりの熱量が9kcal/gと他の三大栄養素の2倍以上あり、生体は食物から摂取した脂肪をエネルギーの貯蔵法としても利用している。

 脂質の内多価不飽和脂肪酸に分類されるω-6脂肪酸リノール酸ω-3脂肪酸αリノレン酸必須脂肪酸である。

 食事調査は、牛や豚、牛乳等動物性食品に多い飽和脂肪酸の摂取が心疾患等病気との関連を見出しており、脂肪の細かい区別を周知させる事は難しいと考えた栄養学者達が、「脂肪は良くない」と言う単純なメッセージを作ったが、実際には一価不飽和脂肪酸多価不飽和脂肪酸の摂取量が多くてもそうしたリスクを下げる傾向が見られている。

 こうした科学的検証の蓄積により2015年のアメリカの食生活指針は脂肪を30%に控えると言う指針を撤廃した。