多くの動物、特に陸上動物を含む複雑な体を持つ動物では、体内環境と体外環境とを区別し、体外環境の影響に寄らず、体内を一定の状態に維持する恒常性を持っている。
この為、体内と体外との物質のやり取りは管理・制限されており、栄養分の取り込みや、不要な老廃物の排除は、物質の自由な拡散で行う事が出来ず、専用の物質交換システムが用いられている。
この排出システムを排出器官と言う。
脊椎動物においてはこれを泌尿器と言う。
泌尿器の役割は、血液から老廃物等の不要な物質を濾過・選別し、高濃度に濃縮する等して蓄積、適宜体外へ排出する事である。
この過程で通過する通り道の器官を尿路と呼ぶ。
尚、泌尿器の定義と、診療科の泌尿器科の対象となる器官は異なっている(泌尿器科は泌尿器に加え、副腎等の内分泌系、陰嚢内臓器<睾丸・副睾丸・精索>・陰茎前立腺等の男性生殖器系<女性生殖器系は含まれない→産科学婦人科学の領域>を取り扱う)。

泌尿器と男性の膀胱・前立腺の構造図

 ・・・ラグビーボールとサッカーボールは昔、の膀胱を膨らませた物を用いて球技のボールとしていた。
 耐水性を持たせ易く、元々袋としての形状を持っている事から、古来より動物の膀胱は水筒の材料として利用されて来た。  豚の膀胱は細胞外マトリックスとなり、身体の切断された部位に塗る事でそこが復元する。  詳しい原理は分かっていないが、米国では再生医療の1つとして実用化されている・・・

 細胞外マトリックスとは生物において、細胞の外に存在する超分子構造体である。
 通常ECMと略され細胞外基質細胞間マトリックスとも言う。
 種類は繊維状のタンパク質、構造タンパク質、グリコサミノグリカンがある。
 多細胞生物動物植物)の場合、細胞外の空間を充填する物質であると同時に骨格的役割(例:動物の軟骨)、細胞接着における足場の役割(例:基底膜フィブロネクチン)、細胞増殖因子等の保持・提供する役割(例:ヘパラン硫酸に結合する細胞増殖因子FGF)等を担う。
 植物における代表的な細胞外マトリックス成分は、セルロースである。
 分かり易く表現すると、多細胞生物を構成する個々の細胞の多くは細胞外マトリックスのベッド或いは巣に埋もれて生活しているとも言える。
 只それは単純なベッドでは無く細胞の生き様を変化させる事が出来る動的で機能的なものであり、細胞にとっての「微小環境microenvironment」の実体である。
 脊椎動物無脊椎動物にも細胞外マトリックスが見られる。
 ヒトを含めた脊椎動物に顕著な成分は、コラーゲンプロテオグリカンフィブロネクチンカドヘリンラミニンといった糖タンパク質(一部は細胞接着分子)である。
 間質にはI型コラーゲン、プロテオグリカン(バーシカン、デコリン等)、フィブロネクチン等顕著である。
 軟骨を作る細胞外マトリックスの主要成分はII型コラーゲン、プロテオグリカン(アグリカン)、ヒアルロン酸、リンクタンパク質等である。
 間質(結合組織)と上皮(実質)の間等に見られる基底膜には、IV型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン(パールカン等)、ラミニン、エンタクチン等が見られる。
 脳の主要な細胞外マトリックス成分はコンドロイチン硫酸プロテオグリカン、ヒアルロン酸、テネイシン等の糖タンパク質である。
 昆虫ハエ)や線虫等の動物にも同様な成分が見られるが、脊椎動物のものとはやや構造や成分に違いがある。
 甲殻類を含め節足動物における細胞外マトリックスで顕著なものは、キチンである。
 細胞外マトリックスは、カイメンやボルボックスといった単純な多細胞生物にも存在する。
 細胞外マトリックスを操作する事で組織や細胞を制御し再生医療等に利用する応用技術であり、1980年代に初めて提唱された。
 又、個々の細胞外マトリックス成分やその複合体は細胞培養等に用いられ、既に医療応用も盛んである。
 特にブタ膀胱から抽出した細胞外マトリックスはアメリカ合衆国において実用化が進められており、ヒトにおいても事故で切断した指先を再生する事に成功している。
 胚の発生段階や癌細胞の転移等の際、基底膜等の細胞外マトリックスが特殊なプロテアーゼ等に寄り分解される事で細胞の移動が制御される。※













 ・・・辛抱しんちゃんのブログの書庫に『人体』の項目がある。
 今迄
 2.反射療法Reflexology  リフレクソロジー
 13.口を開けて伸びる  あくび
 17.breast乳房breast  乳房
 19.こうしん  唇
 26.  赤血球
 27.  屁
 28.痛い!親知らず抜歯!  親知らず
 36.earlobe  耳たぶ
 38.人間最大の内臓  肝臓
 40.buttocks  尻
 44.消渇  糖尿病
 
 ・・・複数回同じ内容があるものもあるが、大体以上こんな感じで綴って来た。
 
 然し・・・確か「指」とか「心臓」やら「汗」とか「皮膚」とか「眉毛」とか「尿」とか「肛門」とか「爪」や「肺」とかも書いた筈なんだけど・・・消されてる!!!

 Yahoo!が勝手に消している!
 何処の戯け者かの嫌がらせで消しやがった!
 一言の断りも無く!!!
 酷い!

実はブロガーのギドラキュラさんが最近それでブログ消された。
それも辛抱しんちゃんみたいに、一つのお題に対して消すんじゃなくて、ブログ全て消されたのだ!
そりゃもう一大事だ!!!
だって何年間も膨大な画像データやらアンケート等のデータ等全て一括削除されたんだよ!?
これは惨い・・・
ちょっと酷い・・・「嫌なら出て行ってもいいぜ」みたいな対応も良くない。
もうちょっと対応を考えて欲しいものだ。

 で、今回取り上げる話題は膀胱について。

 膀胱(ぼうこう)は、腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官
 尿を作る動物一般において、それを一時蓄える構造に対してもこの名を与える。
 腎臓からの排出物は本来は消化管に放出される。
 その部分に発達した袋状の構造が膀胱である。
 従って内胚葉起源である。
 哺乳類では肛門と独立して新たに尿道が直接に体外に口を開くので、膀胱は消化管と独立する。
 陸上生活をする哺乳類においては、尿や便を魚類の如く垂れ流しにするのは甚だ生存に不利である。
 尿や便を垂れ流しにすれば、それを辿って捕食者に容易に発見されてしまう為である。
 従って、哺乳類では便を保持する直腸や尿を保持する膀胱が発達したと考えられている。
 位置は下腹部中央に。
 左右の腎臓からの尿管で繋がり、尿が送られて来る。

 尿管とはで作った尿を膀胱に運ぶ管腔臓器である。
 長さは約28㎝、直径4~7㎝。
 左右に1本ずつある。
 粘膜・筋層及び線維性の外膜から成る。
 筋層は2層から成り(内縦・外輪であるが、下部では外輪層の外側に縦走筋がある)、1分間に1~4回の蠕動運動をしており、これに寄り尿を膀胱に効率良く運ぶ。
 膀胱迄に尿を運ぶ際に狭窄する場所として腎盂から尿管へ移行する尿管起始部、総腸骨動脈総腸骨静脈との交叉部、膀胱壁を貫く膀胱への移行部がある。
 腎結石が尿管につかえて痛みの発作を起こす事がある(尿路結石)

 又、尿を外部に排出する為に尿道が繋がる。

 尿道は、哺乳類泌尿器に分類される器官の一つで、尿が、膀胱から体外へ排泄される時に通る管の事。
 男性の場合、膀胱の出口で、精管が接続されており、射精時には、精子を含む精液を運ぶ管でもあるので、生殖器でもある。
 ヒトの場合、骨盤内にある膀胱から、恥骨結合の下を通って、外陰部へと続く。
 女性では、膣前庭に開口するが、男性では、膀胱を出ると、前立腺の中心を貫通し、その後、陰茎内部の尿道海綿体を貫通した後、陰茎亀頭先端に開口する。
 その為、男性と女性とで、尿道の形状が大きく異なる。
 男性の場合、成人で16から20cmの長さがあり、細い。
 一方、女性の尿道は太く、長さは3 - 4 cmと、男性よりもかなり短い。
 これが、女性の方が尿路感染症を起こし易い原因であると言われる。
 尿道には、膀胱を出た後、尿道周囲の筋肉が発達して、内部の尿の通行を妨げる尿道括約筋がある。
 この筋は随意筋で、意識的に尿を我慢する時に用いられる。
 尿道の壁の構造は、内側に、粘膜があり、その外に主に2層の平滑筋が存在するのが基本であるが、男性の尿道海綿体内では平滑筋層は明確では無い。
 尿道内部の壁の潤滑剤としての粘液を分泌する尿道腺と呼ばれる小型の分泌腺が多数存在し、尿道の内壁を湿らせている。
 内側の粘膜は、女性では、膀胱の極近くでは、膀胱と同じ移行上皮であるが、それ以外の殆どは重層扁平上皮である。
 一方、男性尿道では、膀胱の近くでは移行上皮、その後、前立腺内を通る時は前立腺の上皮と同様の多列円柱上皮となり、陰茎内では、独特の重層円柱上皮、亀頭部で重層扁平上皮と、様々に形を変える。

 尿道への入口は膀胱頸部筋で閉じられる。
 通常時は1時間あたり60mlの尿が腎臓から送られる。
 膀胱総容積の4/5程度蓄積されると大脳に信号が送られ、尿意を感じる。
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 排尿時は腹圧を加える事で膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、膀胱頸部筋が開放、排尿に至る。
 通常の膀胱の厚さは1.5cm程度だが、尿が蓄積されるに連れて薄くなる。
 満タン時には3mm迄薄くなり、この場合希に衝撃で破裂する事がある。
 膀胱の容量は、成人で平均して500ml程度であるが、人によって、約250 - 600ml程度と、個人差が大きい。
 体の大きさは余り関係無く、小柄な女性でも1L以上我慢出来る人もいる(俗に「貴婦人膀胱」と言われる)。
 子供の夜尿症で、膀胱が小さい事が原因の場合、排尿をなるべく我慢させる事で、成長と共に膀胱の容量が大きくなり、夜尿が治るケースがある。

 ・・・膀胱と言えば、仏蘭西料理に「熊野地鶏のベッシー包み、アルビュフェラソース」とか何とかと言う料理がある。
 その「ベッシー」と言うのが豚の膀胱!
 何の事は無い、食材を膀胱に入れて調理する技法だ!
 何でも、ベッシー包みにすると水分や香りが逃げないので、食材自体の味が段違いにいいそうな!
 風船の様な見た目で初めて見たら「何だコリャ?」って思う料理だろう。
 序(つい)でに「アルビュフラソース」ってのは、「赤ピーマンのピュレで風味を付けたソース・シュプレーム」の事。
 ソース・シュプレームってのはシュプレーム(suprême)=「最高の」言う意味なので、その食材に最も合うソースを指す。
 なのでソースの作り方は、食材に応じて千差万別です。
 ピュレとは、主に野菜若しくは果物の食材を生のまま、或いは加熱し、電動ミキサー等で磨り潰した後、細かな網状の裏ごし器を通過させて、とろみのあるやや滑らかな半液体状にした物を指す。

 それはまあ兎も角、今はベッシーを使わずに、調理用バルーンを使ってやったり、真空調理器を使ってやれば同じ味が出来るらしくて、最近は膀胱は使われないそうだが。

 何れにせよ、膀胱はぶっちゃけ泌尿器(ひにょうき: urinary organs)。
 泌尿器とは動物器官(臓器)の内、体液血液)中の老廃物等を尿にして体外に排出する事に関与するものの総称。
 それ等が集まって血液中の老廃物等を排出する働きを司る泌尿器系を構成している。
 その泌尿器の腎臓→尿管→膀胱→尿道→陰茎(男なら)の内三番目の器官について綴りました。