本日金沢コロナワールドにて観て来ました。
 感想は
 「げえ!こんな暗いラストでどうする!?最後にニック・フューリーは何処に連絡して塵になったんだ!?」
 です。

 以下、内容・・・

 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーは、マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給するアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。
 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の続編となるシリーズ第3作。

 ・・・宇宙誕生以前に存在した6つの特異点が、大爆発によって宇宙が生まれた時に残骸となり、一つ一つが「空間(スペース)」
「現実(リアリティ)」
「時間(タイム)」
「力(パワー)」
「魂(ソウル)」
そして「精神(マインド)」を司るエネルギーの結晶へと姿を変えた。
それ等はインフィニティ・ストーンと呼ばれた。
若し6つ全てのストーンを手に入れる事が出来れば、全能の力を得られる――。

 「マイティ・ソー バトルロイヤル」の直後、新天地として地球に向かっていたソー<クリストファー・"クリス"・ヘムズワース>率いるアスガルドの民を乗せた宇宙船を何者かが襲撃した。
 それは宇宙で最も恐れられる魔人サノスジョシュ・ブローリン>の宇宙船「サンクチュアリII」だった。
 宇宙のバランスを完全に保つ為には、全生命の半分を消し去る必要がある。
 そう信じるサノスは、インフィニティ・ストーンを集めるべく行動を開始したのだ。
 サノスはソーを拷問し、彼らが持っている筈の物を要求した。
 兄の窮地に見かねた弟ロキ<トーマス・”トム”・ウィリアム・ヒドルストン>は、サノスが欲する物――アスガルド崩壊に乗じて手中に収めていた「四次元キューブ」を見せる。
 その瞬間、ハルク<マーク・アラン・ラファロ>がサノスを攻撃した。
 然しサノスはハルクの猛攻に耐え、逆にハルクを打ちのめしてしまう。
 ハルクの敗北を受け、ソーの腹心ヘイムダル<イドリス・アクナ・エルバ>は最後の力を振り絞り、虹の橋・ビフレストの力でハルクを地球へとワープさせた。
 それは彼がサノスの配下コーヴァス・グレイヴ<マイケル・ジェームズ・ショウ>に殺害される直前の事だった。
 ハルクが敗れ、最早息も絶え絶えのソーを守るものは無い。
 因みにこの時ソーは右目を姉のヘラ<ケイト・ブランシェット>に潰され片目で黒の眼帯をしてる。
 始め「何だこりゃ?」と驚いた。
 又、魔法のハンマー・ムジョルニアも彼女によって破壊されてるから鎚無しで危機に陥ってた!
 ロキはサノスに屈し、四次元キューブを差し出した。
 サノスを罠に嵌める為に。
 然しそれも失敗に終わった。
 サノスは圧倒的な力を以って、神相手に一切何もさせずロキを殺害した。
 手にした四次元キューブを粉々に破壊し、中に収められているブルーのインフィニティ・ストーン、スペース・ストーンをガントレットに嵌める。
 ガントレットにはもう一つストーンが埋め込んでいた。
 ザンダー星に保管されていた筈の、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが必死で守り抜いたパープルのインフィニティ・ストーン、パワー・ストーンである。
 その無限の力を以て、サノスは小さな宇宙船を破壊した。
 死んだロキ、アスガルド人達、そしてソー諸共。

 地球。
 平行世界を守る魔術師スティーヴン・ストレンジ<ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ>の元に、空から男が降って来た。
 ヘイムダルが命けて賭けて転送したブルース・バナー博士である。
 サノスが2つのインフィニティ・ストーンの所在地である地球を狙っている。
 伝えられたこの危機に、アベンジャーズのリーダーであるトニー・スターク<ロバート・ジョン・ダウニー・ジュニア>に接触し、ストーンの防衛を依頼する。
 この時トニーはペッパー・ポッツ<グウィネス・ケイト・パルトロー>と結婚直前。それなのにトニーが構わず危機に首を突っ込むから嘆いてる。
 然し、既にシビル・ウォーから続く苦難に直面していたトニーは、嘗てのアベンジャーズのメンバー達との確執に悩んでおり、協力に消極的な態度を示す。
 またドクターストレンジが矢鱈生意気で、トニーもいい気じゃ無い。
 そこにハルクに変身するバナー博士が二人を宥めるシーンは面白い。
 然し、今回、冒頭でサノスに負けたハルクだったからか知らんけど、バナー博士が怒ってハルクに変身しようとするけどハルクになれない。
 観てたらバナー博士が内面人格(?)のハルク<ルイス・ジュード・"ルー"・フェリグノ>と話すシーンが後からある。
 「ハルクってそんなキャラだったか?」って思った。
 そんな中、「Qシップ」と呼ばれるドーナツ状の宇宙船がニューヨーク上空に出現した。
 サノス配下「ブラックオーダー」に所属する、元素を操るエボニー・マウ<トム・ヴォーン・ローラー>と怪力を操る巨人カル・オブシディアン<テリー・ノタリー>が、ストレンジの持つ「アガモットの目」ことグリーンのインフィニティ・ストーン、タイム・ストーンを狙い来襲したのである。
 ニューヨークを舞台に、タイム・ストーン防衛線が展開される。
 ストレンジの盟友ウォン<ベネディクト・ウォン>は激闘の末カル・オブシディアンを撃退するが、アガモットの目に魔術を掛けストーンの防衛に当たっていたストレンジはエボニー・マウによって拉致されてしまう。
 第六感・スパイダーセンスを発動させこの危機にいち早く気付いていたピーター・パーカー<トーマス・スタンリー・"トム"・ホランド>は、トニーに渡された新スーツを身に纏い、アイアンスパイダーとなって逃走するQシップにしがみ付きブラックオーダーを追跡する。
 尚、スクールバスドライバーはスタン・リー。
 好きなんだなあ出るの。
 トニーも又、Qシップに乗り込みストレンジの救出に乗り出す。
 あの~空気は?
 宇宙なんだけど重力とか酸素とかあんまり気にしてない・・・マーベルヒーローだからか!?

 一方、宇宙。
 傷つきながらもサノスの襲撃から生き延び宇宙を漂っていたソーがピーター・クイル<クリス・プラット>率いるはみ出し者集団ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって救助されていた。
 ソーって宇宙空間でも生きれるんだ!
 唯我独尊ながらも品の良さが滲み出る態度と、容姿端麗で筋骨隆々なソーにガーディアンズのメンバーは直ぐさま意気投合。
 その心酔ぶりにリーダーとしてプライドが傷つくクイルだったが、インフィニティ・ストーンには嘗て関わっており、特にサノスの養子であるガモーラ<ゾーイ・サルダナ>がサノスの目的を知っていた。
 ストーンの在り処にして、嘗て自分達が訪ねたストーンの収集者タニリーア・ティヴァン<ベニチオ・デル・トロ>の住んでいる「惑星ノーウェア」を訪れる事を決める。
 ソーはロケットと意気投合し、自身の新たなるハンマーを求め「惑星ニダベリア」行きを決定。
 ガーディアンズは二手に分かれ、宇宙の危機に備える事になる。

 そして再び地球。
 人工知能ウルトロンに生み出された存在ヴィジョン<ポール・ベタニー>は、額に埋め込まれたマインド・ストーンが何かに反応している事を察知する。
 唯の機械人形からもう殆ど人間に見えるヴィジョン。
 共に行動するワンダ・マキシモフ<エリザベス・チェイス・"リジー"・オルセン>は、そんなヴィジョンを心配していた。
 テレビでニューヨークに現れた宇宙船の事とトニーが行方不明になっている事を知り、助けに行こうとするヴィジョンを凶刃が襲った。
 コーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイト<キャリー・クーン>。
 サノスの配下ブラックオーダーの二人は、ヴィジョンの額のストーンを狙い襲撃したのである。
 物質を透過出来る筈のヴィジョンをものともせず、攻撃の手を緩めないブラックオーダー。
 危機を救ったのは、アベンジャーズの内乱で指名手配されていた筈のスティーブ・ロジャース<クリストファー・ロバート・エヴァンス>とナターシャ・ロマノフ<スカーレット・イングリッド・ヨハンソン>、サム・ウィルソン<アンソニー・ドウェイン・マッキー>だった。
 「何でキャプテンここにいる!?」なんて突っ込んではいけない。
 思わぬ援護によって難を逃れたヴィジョンは、スティーブに連れられ、トニーの親友ジェームズ・"ローディ"・ローズ<ドナルド・"ドン"・フランク・チードル・ジュニア>の下へ赴く。
 ローディは既にバナー博士と接触しており、事態を把握していた。
 国連の協力を得られない事を知ったスティーブは、ワカンダ王国へ向かう事を決めた。
 序(つい)でにアントマン<ポール・スティーヴン・ラッド>とホークアイ<ジェレミー・リー・レナー>は収監中。
 『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』で、常人を超えた能力を持つヒーローやスパイ達に寄って構成されたアベンジャーズを、国際連合の管理下に置く事を規定する「ソコヴィア協定」が、世界各国の支持を得る。
 米国務長官サディアス・ロス<ウィリアム・マコード・ハート>はアベンジャーズのメンバーに協定への署名を求め、トニーは真っ先にこれに賛同する。
 ジェームズ・"ローディ"・ローズ、ヴィジョン、ナターシャも署名に賛同するが、スティーブは「自分達で判断して行動する権利と責任が奪われる」と言う主張から、署名を拒否する。
 サムとワンダはスティーブに同調する姿勢を示す。
 その協定に後から従がった為。
 う~ん・・・この時点でアントマンとホークアイは参戦出来無い・・・

 その頃、ドクター・ストレンジはQシップ内でエボニー・マウに拷問を受けていた。
 彼の持つ、意識あるマントが密航していたピーターとトニーに接触。
 ストレンジ救出を決行する。
 ピーターの奇策を実行したトニーの手でエボニー・マウは宇宙空間へ放り出され、死亡した。
 地球での緒戦では超能力で手こずらせていた癖に、案外アッサリ宇宙で凍ってジ・エンドだったのには拍子抜けだった。
 ま、でもチャッチャと先に進めないと行けないしね。
 何せ上映時間三時間以上あるし!
 同じく宇宙空間へ吹き飛ばされかけていたストレンジをピーターが間一髪で救い出す。
 主を失った宇宙船は、何処かへ向かっている。
 トニーは行き先でサノスを待ち伏せし、奇襲を掛ける事を提案する。
 ストレンジは人命よりストーン優先と言う条件付きでこれに同意、船は尚先へ進み続ける。

 惑星ノーウェア、ティヴァンのミュージアム。
 ガーディアンズが訪れたそこでは、サノスがティヴァンを蹂躙していた。
 リアリティ・ストーンの在り処を吐けと言うサノスに対し、ティヴァンは「売り払った」と言って譲らない。
 クイルの制止も聞かず、ガモーラが飛び出してサノスに刃を突き立てる。
 サノスはあっさりと倒れた。
 ネタバレだけどサノス物凄く強い癖にやられるシーン結構目立つ。
 最もそれは余裕で躱せたり、直ぐ復活出来るからこそだからなんだが・・・でも一応養女ではあるが娘だし油断した・・・って事にしとこう。
 喝采するティヴァン。
 養父を殺し、泣き崩れるガモーラに、何処からかサノスの声が響いた。
 景色は少しずつ変貌し、ノーウェアの真の姿がガーディアンズの目に飛び込んで来る。
 拍手していたティヴァンは消え、崩壊したミュージアムが姿を現す。
 サノスは既にリアリティ・ストーンを手に入れ、現実を歪めて幻を見せていたのである。
 ガモーラはサノスに捕らえられながらも、クイルに自分を殺して欲しいと懇願する。
 実はノーウェアに行く途中の宇宙船内で、ガモーラはスターロードに「私はサノスも知らない秘密(結局サノスはそれが何であるか知ってたけど)を知ってるから、私が捕まったら殺して」と頼む。
 惚れてる為拒絶するスターロードだが、ガモーラが「お母さんの名にに誓って」と懇願して漸く約束していた。
 「何だ二人は恋仲だったのか」とここで気付く。
 亡き母の名に誓った約束の為に、ガモーラを撃つクイル。
 然し、サノスは銃弾をシャボン玉に変えて防ぎ、ガモーラを連れ、スペース・ストーンの力で空間を切り開き、暗闇の中へ去って行った。
 シャボン玉のシーンを観て「サノス何でもアリかよ!」って思った。

 ソー達が辿り着いた惑星ニダベリアは、既に壊滅していた。
 サノスは彼らにインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮する手袋インフィニティ・ガントレットを作らせると、エイトリと言うドワーフ一人を残し、虐殺したのである。
 ソーは悲嘆に暮れるエイトリを説得し、新たな武器を作る手助けを依頼する。
 ソーの力とエイトリの技術、そしてグルート<ヴィン・ディーゼル>が自らの腕を柄として提供し、ムジョルニアと同じ能力に加えビフレストの力をも得た最強の武器・ストームブレイカーが完成した。

 サノスに誘拐されたガモーラは、最後にして最も謎の多いソウル・ストーンのある場所を知っていた。
 その地図は焼き払ったものの、サノスは彼女の義妹ネビュラ<カレン・シェイラ・ギラン>を拷問する事で遂に吐かせる事に成功する。
 その場所、惑星ヴォルミールへ向かうサノスとガモーラ。
 ネビュラは一瞬の隙を突いて逃走、ガーディアンズのマンティス<ポム・クレメンティーフ>に連絡を取る。
 「今直ぐタイタンへ向かって!」。
 ヴォルミールには、意外な人物が待ち構えていた。
 アルプスの最終決戦で四次元キューブに触れ、何処かへ飛ばされたレッドスカル<ロス・マーカンド>である。
 「何でかねえ?何でアンタがここにいる?」ってヤツね。
 ヴォルミールのストーンキーパーとなった彼は、サノスにこう告げる。
 「愛するものと引き換えにしなければ、ソウル・ストーンは手に入らない」。
 ガモーラは勝ち誇る。
 愛する人を持たないサノスには手に入れられない。
 然し、サノスは苦しい表情を見せると、ガモーラの腕を掴む。
 彼女には、彼なりの愛情を注いでいたのである。
 ガモーラは慌てて自刃しようとするも、サノスはそれを阻止し、崖の下へ彼女を放り出す。
 その割に地面では血一つ流してなくて倒れてるだけに見えた・・・まあ元々異星人だし、サノスに鍛えられてたから頑丈なのかな~・・・って事なの?
 彼の手には、ソウル・ストーンが握られていた。
 彼の次なる行先は自身の故郷タイタン。
 タイム・ストーンの所在地である。

 そのタイタンでは、着陸の衝撃でバラバラになったQシップを舞台に、トニー一行とガーディアンズが戦闘を繰り広げていた。
 お互いの敵がサノスである事を知ると、彼らは協力し、打倒サノスの計画を練る。
 ストレンジがあらゆる未来を見る。
 座って空襲浮遊して顔や体妙に振動させるシーンは不気味だった。
 1400万を超える可能性の中で、勝てる未来は、たった一つだけだった。
 4つのインフィニティ・ストーンを得たサノスがタイタンを訪れる。
 待ち構えるストレンジ、待ち伏せするトニー達。
 嘗てタイタンが置かれていた状況と、それを阻止出来無かったが為に究極の方法で宇宙のバランスを取る事を決意したと語るサノス。
 戦いが始まる。
 ストレンジの魔術が、マンティスの能力が、サノスの動きを止める。
 マンティスってX-メンのエグゼビア教授みたいな事出来るんですね。
 宇宙の彼方から突撃したネビュラが飛び入りでヒーローに加勢し、アイアンマンとスパイダーマンがガントレットを奪おうとする。
 そんな中、アイアンマンの制止を振り切り、クイルは一人サノスに問う。
 「俺のガモーラは何処だ」。
 サノスは薄れゆく意識の中で「私が殺した」と答える。
 恐れていた状況が発生してしまった。
 クイルは不用意にサノスを攻撃し、マンティスが振り落とされ足止めが効かなくなる。
 スターロードの馬鹿!
 サノスはパワー・ストーンとスペース・ストーンでタイタンの月を落とし、ヒーローたちを追い詰めて行く。
 渾身の一撃がアイアンマンを貫き、遂に絶体絶命のピンチに陥る。
 そんな時、ストレンジは突如トニーの命乞いをした。
 タイム・ストーンと引き換えに、トニーを助けて欲しい、と。
 アメリカ映画ならではな単純シーンですなあ。
 交渉は成功した。
 トニーは辛うじて一命を取り留めた。
 然し、ストレンジが命よりも大切であると語ったタイム・ストーンは、遂にサノスの手に渡ってしまった。

 地球、ワカンダ。
 国王ティ・チャラ/ブラックパンサー<チャドウィック・アーロン・ボーズマン>と妹シュリ<レティーシャ・ミシェル・ライト>はヴィジョン達を保護し、ストーンを切り離した後で破壊する方法を実行に移す。
 そしてスティーブはホワイトウルフの名を与えられた嘗ての友バッキー・バーンズ<セバスチャン・スタン>と再会する。
 然しそんな彼等の一時の安寧を余所に、事態は非常に素早く進行していた。
 ブラックオーダーがワカンダへ襲来したのである。
 ワカンダを守るエネルギー・シールドを、部下の命等お構い無しに突撃させてこじ開けようとするプロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴ。
 背後に回り込まれる前に、正面での決着を目指すスティーブ達は、エネルギー・シールドの一部を解除し、そこを重点的に叩く事を決める。
 ワカンダ防衛軍とブラックオーダーの決戦が始まった。
 ここ映画のクライマックスシーンの一つでもある為矢鱈格好いい戦闘シーンだ。
 特にアフリカの戦士達が化け物共の大群と戦う直前の気力挙げの声出しシーンは観る価値アリ!
 又、ブラックパンサーの秘書みたいな立場な親衛隊女戦士オコエ<ダナイ・ジェケサイ・グリラ>も格好いい。
 スティーブやバッキー、ティ・チャラが白兵戦でアウトライダーの相手をする中、ビフレストの光が戦場を包む。
 ストームブレイカーを携えたソーがロケット<ブラッドリー・チャールズ・クーパー>とグルートと共に戦場に舞い降りる。
 ハルク化が上手く出来無いバナー博士はアイアンマンスーツ・ハルクバスターを装着しカル・オブシディアンを、ワンダはナターシャの協力でプロキシマ・ミッドナイトを、そしてスティーブの加勢を受けたヴィジョンがコーヴァス・グレイヴを、それぞれ撃破する。
 然し、運命は無常にも訪れる。
 5つのインフィニティ・ストーンを左手のガントレットに宿し、サノスがワカンダに現れた。
 ヒーロー達が足止めする中、ワンダはヴィジョンの最後の願いを受け、彼諸共マインド・ストーンを葬り去る。
 然しサノスは左手のタイム・ストーンでヴィジョンとマインド・ストーンの時を巻き戻し、再生させた。
 ヴィジョンの頭部を破壊し、遂にサノスは6つのインフィニティ・ストーンを手に入れた。
 ソーがサノスの胸にストームブレイカーを突き立てる。
 然しサノスは笑みを浮かべながら左手の指を鳴らした――。
 「スティーブ……」その言葉と共に最初に消えたのは、バッキーであった。
 ティ・チャラが、ワンダが、サムが、そしてグルートが消えた。
 もう塵と化しちゃう!
 一応ランダムに消えるらしい。

 タイタンではマンティス、ドラックス<デイヴ・バウティスタ>、クイル、そしてストレンジが、そしてピーターさえトニーに救いを求めながら、消えた。
 「終わったわ……」タイタンの地で、生き残ったトニーにネビュラが声を掛ける。
 ワカンダでは、スティーブ達が消えてしまった仲間たちの跡を静かに見据える。
 唯それしか出来無かった――。
 暗い・・・それとは対照的に、全ての石を集めたサノスは、何だか環境のいい場所に移動して「ふう、一段落したなあ」ってな感じでホッとして物語が終わっちゃった・・・

 ポスト・クレジット・シーン。
 マリア・ヒル<コビー・スマルダーズ>とニック・フューリー<サミュエル・リロイ・ジャクソン>の目の前で、人々が次々と消えて行く。
 軈(やが)てヒルが消え、フューリーは携帯端末で誰かに信号を送る。
 その最中、フューリー自身も又、静かに消え去って行く。
 残された携帯端末のディスプレイには、赤と青の星――キャプテン・マーベルブリー・ラーソン>の紋章が表示され、物語の幕が閉じる・・・
 頼みの綱はキャプテン・マーベル!
 それに生き残ったアイアンマン、ソー、ハルク、キャプテンアメリカそしてワスプ<エヴァンジェリン・リリー>、ホークアイ、アントマンなのか!?
 おいどうなるんだ!!!

 ・・・ってな映画でした。

 正直面白かったですね。
 然しアベンジャーズだけど、これはアイアンマンやらキャプテンアメリカやらアントマンやらスパイダーマン・ホームカミングやらを観てた方が「一体これにはどんな意味があるんだ?」と分かり易い。
 だから観てないと「このシーンは何だ??」ってのも多い。
 要は「知ってて当然でしょ?」「ファンなら分かるよね?」みたいな所もある・・・まあこれは言い過ぎかも知れないが、少なくとも知ってた方が話の理解が倍速い。
 冒頭のシーンとかでも「何で宇宙船にソーやロキがいて、壊滅寸前なんだ?ソーの世界のアスガルドって異星だったか?」とか悩まずに済む。
 ヘイムダルとかいるけど「お前は誰だ?」とか悩まずに済む。
 又、このヘイムダルが虹でハルクを地球に逃がすけど、この虹に名前がついてて(ビフレスト)だとか、ウォーマシンのローズが『キャプテンアメリカ シビル・ウォー』で下半身不随になったので、科学の力(ズボンが人工的にサポートする)で歩いたり戦闘に参加出来たりしてるやらが先に分かってれば話にのめり込めるとも思った。

 そんなこんなで面白かった!
 次回作に期待してます!!

 尚、辛抱しんちゃんは吹き替え版で観ました。
 ブラック・ウィドゥの声は米倉涼子、ファルコンが溝端淳平、マンティスが元AKB48・秋元才加(あきもと・さやか)、グルートが遠藤憲一、ロケットが極楽とんぼ・加藤浩二、サノスが銀河万丈、ピーター・クイルが山寺宏一、ブラックパンサーの妹・シュリがももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子(ももた・かなこ)、ニック・フューリーが竹中直人がアテレコしてます。