1937年5月28日 - アドルフ・ヒトラーの意を受け、フェルディナント・ポルシェの開発した車を生産する目的でドイツ国民車準備会社として設立された。
 1945年 - ドイツ降伏に伴い、アイヴァン・ハーストをリーダーとするイギリス軍の管理下で新生フォルクスワーゲン工場として、初めてフォルクスワーゲンを生産する。
 イギリス占領軍政府から2万台の生産を受注、この年にはキューベルワーゲンも生産された。
 KdF<歓喜力行団(かんきりっこうだん、ドイツ語:Kraft durch Freude(喜びを通じて力を)、略称 KdF>車は「フォルクスワーゲン・タイプ1」に車名を変更する。
 1950年 - 初の商用車、http://4.bp.blogspot.com/-dW6l_nA-sng/UXxIG99-EoI/AAAAAAAADeE/gZ8O3ZTyfCE/s1600/quick_vw_transporter.gifタイプ2(初代トランスポーター)発表。
 汎用性の高さから大成功を収める。
 1952年 - ノルトホフが米国経由で日本を訪れ、4台のタイプ1が持ちこまれる。

 ハインリヒ・ノルトホフhttp://strollers.flier.jp/blog/images/20131208235211.jpgはドイツの自動車技術者である。
 ベルリン工科大学卒業後BMWの航空エンジン部門責任者となった。
 オペルに転職してサービス部門から工場長/取締役となった。
 オペル時代にはゼネラルモーターズで自動車生産と販売のノウハウを学び、帰国後オペルの生産と販売の実務に生かした。
 フォルクスワーゲンの責任者になった時、先ずフォルクスワーゲン・タイプ1を徹底的に分解研究し、再び組み立てて過酷な走行試験にかけ、その優秀性に納得して大いに自信を持ち、機会を見ては従業員に素晴らしい商品である旨を説いて当時従業員が持っていた「ファシズムの遺産」と言うネガティブな認識を払拭した。
 輸出に寄り得た利益を新しい生産設備の導入に当てる等積極的な復興政策を取り、フォルクスワーゲンを世界的な規模に成長させた。

 これが記録に残る日本最古のフォルクスワーゲンである。
 1953年 - 梁瀬長太郎(やなせちょうたろう)さんが創立した
ヤナセが108台のフォルクスワーゲンを輸入、翌年輸入販売権を獲得。
 日本への本格的なフォルクスワーゲン輸入がはじまる。
 2009年 - スズキとの包括的業務資本提携を発表。
 2011年 - スズキとの業務資本提携を解消。
 2012年 - ポルシェを完全子会社化。
 エンジニアリングアーキテクチャ「MQB」を発表。

 ダイムラーのメルセデス(ベンツとの合併後はダイムラー・ベンツ、現メルセデス・ベンツ)の古典的高性能車群、ミッドシップエンジン方式を採用した画期的レーシングカーのアウトウニオン・Pヴァーゲンhttp://www.j-sd.net/wp-content/uploads/2014/07/auto-union-P-wagen-type-c.jpg、史上最も成功した大衆車と言われるフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)http://www.valuetoys.net/media/1/20121207-019729.jpg等、1900年代から1930年代にかけて自動車史に残る傑作車を多数生み出した設計者として知られる。
 更にティーガー戦車http://www.ms-plus.com/images_item/19000/19892.jpg(軍には採用されず、試作のみに終わる)、超重戦車マウスhttp://combat1.sakura.ne.jp/MAUS.jpg(こちらも試作に終わる)、エレファント重駆逐戦車http://www.iwami.or.jp/ms010157/deutsch/elefant_1.jpgといったドイツ国防軍戦車や、150tに及ぶ軍用トラクター、風力発電機も手がけた多才な人物であった。
 口癖の様に「技術的問題を解決する為には美的観点からも納得の行くものでなければならない」と言っていたと言う。
 その傑出した業績から、後年の自動車評論家達によって「20世紀最高の自動車設計者」に選出されている。

 後のフォルクスワーゲン・タイプ1となる車である。 
 1936年に最初の試作車を完成、1938年に発表された。
 当初ヒトラーはこの車を「フォルクスワーゲン(国民車)」と称していたが、最終的に1938年に、「KdF-Wagen(歓喜力行団の車)」と命名した。
 歓喜力行団とは、ドイツ労働戦線の一部局で労働者の余暇活動を活性化させる組織を指し、文字通り「ナチス政権下の国民車」としての意義を強調するものであった。
 然し1939年9月に第二次世界大戦が始まるとフォルクスワーゲン製造会社は軍需生産に移行、歓喜力行団の車をベースにしたキューベルワーゲンhttp://swingbooks.jp/wp_sb/wp-content/uploads/2012/06/120627jeep01-468x310.jpg等の軍用車両を生産、民需のフォルクスワーゲンを生産する事は無かった。
 フォルクスワーゲンを購入する為に労働者は余暇活動組織「歓喜力行団」を通じて積立金を支払っていたのであるが、民需生産の中止により実際の納車は成されなかった。
 戦時中のフォルクスワーゲン製造会社の生産ラインにはポーランド、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、イスラエル、オランダ、フランス、オーストリア等http://youkun.xsrv.jp/trendjournal/wp-content/uploads/2015/03/tizu.png、近隣諸国からの約2万人の強制労働者や戦争捕虜、後にはアウシュヴィッツ収容所http://blog-imgs-63-origin.fc2.com/f/u/t/futarifurari/20140224081057db4.jpgの収容者が送り込まれ、過酷な労働を強いられ死に至る者もいた。
 その様な情勢でフォルクスワーゲン計画は立ち消えた形になったのである。
 又、最近は高級SUVトゥアレグhttp://blog-imgs-11.fc2.com/t/a/i/taikiiwano/a0009562_23382650.jpgや、Fセグメントに属する高級セダンであるフェートンhttp://www.j-sd.net/wp-content/uploads/2014/04/VW-Phaeton-2013_02.jpg等を発売し、社名(車名)そのものの大衆車メーカーから、高級車も手がけるブランドへと変貌を図っている。

VW排ガス不正問題、米で拡大 ポルシェ「カイエン」等1万台
2015/11/3 6:04日本経済新聞

 【ニューヨーク=中西豊紀】米環境保護局(EPA)は2日、独フォルクスワーゲン(VW)が米国で販売した自動車について、新たに約1万台の排ガス不正が見つかったと発表した。
 多目的スポーツ車(SUV)「トゥアレグ」の他、高級車ブランドで知られるポルシェの「カイエン」http://www.blogcdn.com/jp.autoblog.com/media/2009/12/techart_suv_auf_basis_cayenne_turbo_lead.jpgやアウディの「A6」http://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/storage/606715/plus/f8560f675e.jpg等が含まれる。
 EPAが9月18日に初めてディーゼル不正を公表した時点では、対象は48万2000台の排気量2リットルの車で、モデル年も2009年から15年に留まっていた。
 今回更に排気量3リットルの車でも、14年モデル以降について違法ソフトの搭載が発覚した。
 これ等の車は有害な窒素酸化物(NOx)の排出量が当局基準の9倍に達していたと言う。
 不正は今秋から販売が始まっている2016年モデルの車でも認められたが、これ等の販売台数は現時点では不明。
 この為EPAは追加の不正台数は1万台を超える可能性があるとしている。
 リコール(回収・無償修理)費用が当初想定より嵩みそうで、VWにとっては経営の新たな重しとなる。

排ガス不正の代償が重いVW
2015/10/30付日本経済新聞

 排ガス試験の不正問題に揺れるドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、2015年7~9月期決算を発表した。
 不正があった車の回収と無償修理の費用を引き当てた為、最終損益は前年同期の29億ユーロ(3800億円)の黒字から17億ユーロ(2300億円)の赤字に転落した。
 今後の最大の焦点は事態を収拾する費用が何処迄膨らむかだ。
 VWは回収・修理の他、米当局の制裁や世界各地での損害賠償に備えなければならない。
 不正の代償と言える様々な費用は、最終的に自己資本の3分の1弱に当たる300億ユーロ(約4兆円)に膨らむとの指摘がある。
 経営環境にも不透明感が強い。
 VWの1~9月の世界販売は前年同期の実績を下回った。
 成長を支えて来た中国等新興国の景気減速が影響している。
 10月以降は不正の為にブランド力が低下した影響も本格的に出て来そうだ。
 乗用車部門の投資抑制を表明する等、VWは世界景気の減速や業績悪化に手を打ちつつある。
 販売が更に落ち込み、キャッシュフロー(現金収支)に影響が出る様なら、減産や人員削減に踏み込む必要も浮上するだろう。
 一般にドイツの企業では、従業員の代表が経営に強い発言力を持つ。
 VWの場合も、従業員と協議しながら合理化を断行すると言う難しい舵取りを、株主から求められる可能性がある。
 勿論、不正問題の真相解明と責任追及を徹底し再発防止に万全を尽くす事が、ブランド力と信頼の回復に欠かせない。
 開催中の東京モーターショーでは、問題が起きたディーゼル車の先行きを心配する声も聞かれた。
 車の技術に関する不正は業界の信頼に影を落としかねない。
 VWと取引する日本の部品メーカーには業績の悪化懸念が浮上している。
 日本勢は欧州最大の自動車メーカーの不祥事から無縁では無い。
 少なからぬ影響を受けると判断すれば、消費者や株主に迅速に情報を開示すべきだ。

 ・・・東京都在住のブロガー・木走正水氏のブログ『BLOGOS 2015年10月01日 12:02「フォルクスワーゲンはどんな不正をしたのか そしてなぜ不正をしたのか考察する」』より以下抜粋引用

 今回はPMとNOxの2つの大気汚染物質の内
NOxの排出を低く見せる為の不正でした。
 VW(フォルクスワーゲン)は、恐らくエンジン内部の排ガスの一部をエンジンに戻す再循環装置(EGR)を止めていたと推測出来ます。

 排気再循環Exhaust Gas Recirculation)とは、自動車用の小型内燃機関において燃焼後の排気ガスの一部を取り出し、再度吸気させる技術(手法或いは方法)である。
 主として排気ガス中の窒素酸化物(NOx低減や部分負荷時の燃費向上を目的としている。
 英語表記の頭文字をとってEGRと通称される。
 内燃機関において、燃焼後の排気ガス中には酸素は含まれていないか、若しくは希薄な状態にある。
 この排気を吸気と混ぜると吸気中の酸素濃度が低下する。
 この事により、
  • 大気より酸素濃度が低い状態での燃焼により、その(ピーク)燃焼温度が低下する。これによりNOxの発生が抑制される。
  • 燃焼温度の低下は、シリンダ及び燃焼室壁面やピストン表面からの熱エネルギー放散を低減する。熱解離による損失の低減にも若干ながら寄与する。
  • ガソリン機関では部分負荷時にEGRを導入すると、EGRを導入しない場合に比べて吸気管負圧を小さく出来る為、スロットル損失の減少により燃料消費率が向上する。恰(あたか)もより小排気量のエンジンを高負荷で使用するのと同等の効果が得られる。
 EGRによる還流量は、ガソリン機関の場合、吸気量の最大15%程度であり、車両環境や走行条件に応じて常に最適量に制御される。
 車両重量に比してエンジン出力の小さい大型ディーゼル車両では、比較的高負荷においても排出ガス基準をクリアしなければならない為、EGRの適用範囲が広い。
 EGRは、三元触媒ガソリンを燃料とする自動車の排ガス中に含まれる有害物質は、主に炭化水素 (HC) 、一酸化炭素 (CO) 、窒素酸化物(NOx)であるが、それをプラチナパラジウムロジウムを使用した触媒装置により同時に除去する。つまり、炭化水素は二酸化炭素に、一酸化炭素は二酸化炭素に、窒素酸化物は窒素に、それぞれ酸化若しくは還元される)が実用化される以前の1970年代に、ガソリン機関において酸化触媒では浄化出来無いNOxの低減対策として導入された。
 然し、還流量や燃料噴射量を精密に制御出来無い場合には、燃焼を安定させる為に吸気混合比を高く(リッチ)設定せざるを得ず、寧ろ燃費が悪化する結果を生んだ。 
 その後、制御技術が向上し、又、三元触媒が実用化された現在では、排出NOx対策よりも燃費向上目的で用いられている。
 原理上スロットルバルブhttp://www.carlifesupport.net/idle_DBW1.jpghttp://fairladyz.fromthree.net/throttleChamber.jpghttp://www.honda.co.jp/auto-archive/mdx/2005/mechanism/dbwthrottlebody/dbwthrottlebody.jpghttp://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/note/000/001/948/060/1948060/p1.jpg?ct=bcfe6adfea05を持たないディーゼル機関においては、スロットル損失の低減効果は無いので、1990年代前半より主としてNOx低減目的でのEGRが行われている。

 スロットル流体を制御する機構の一つで、流路断面積を変化させて流量を制御する装置である。
 主要な構成部品である弁(バルブ)はスロットルバルブ或いは絞り弁と呼ばれ、弁を操作する為の構造はスロットルレバースロットルペダルガスペダルスロットルグリップ等の様に呼ばれる。
 或いは操作部を指してスロットルと略称する場合もある。
 スロットルは、ガソリンエンジン等の予混合燃焼機関では、エンジンへの吸気空気或いは混合気)の流入量を調整し、エンジンの出力を調節する弁である。
 空気取得口インテークマニホールドhttp://www.carlifesupport.net/inletmanifold_ill1.jpgの間に位置し、流路断面とほぼ同じ直径の円盤を流路に直交するで回転させて開閉するバタフライバルブhttp://www.nikkan.co.jp/adv/gyoukai/2011/images/110628a_03.jpgが主流である。
 キャブレターには円筒や平板を流路に直交する方向にスライドさせるスライドバルブ式もある。
 自動車用エンジンは他の用途のエンジンに比べると負荷の変動幅が大きく、スロットルを全開にする状況は限られる。
 スロットルを絞った運転条件では、スロットルによって吸気の流れに発生する抵抗が大きく、ポンピングロス(吸排気損失)が大きくなる。
 吸気経路にスロットルを用いず燃料噴射量で出力を制御するディーゼルエンジンは、この点においてガソリンエンジンに比べて熱効率の面で優れる。
 一方ガソリンエンジンでも、可変バルブ機構希薄燃焼等の技術を採用してスロットルを廃し、ポンピングロスを減らす工夫が実用化されている。
 嘗てのオートバイに広く採用されていた負圧可変ベンチュリキャブレター(CVキャブレター)は、スロットル操作に対しベンチュリの動作が若干遅れる特徴がある。
 この事から、エンジンの出力変化が緩やかで、且つ、広い範囲で扱い易い特性を持っている。
 今日ではキャブレターに代わり、電子制御燃料噴射装置が主流となっていて、エンジンの出力特性を扱い易くする為に、電子制御で開閉するセカンダリスロットルバルブを別に設ける場合がある。

 又、排気中に存在する多量の二酸化炭素(CO2及び水蒸気は大気に比べ比熱容量が高いので、若干の燃料消費率向上にも役立っている。

 エンジンの燃焼効率を上げればPMは減少するのですがNOxが増えてしまい、逆に燃焼効率を落とせばNOxは減少しますがPMが増えてしまうのです、NOxとPMを同時に減少させる技術は大きな課題となっています。
 恐らくVWは再循環装置(EGR)を止めてエンジンの燃焼効率を優先させたのだと思われます。
 又、一部報道による路上走行の時は基準値の40倍近くのNOxが排出されていた事が事実だとすれば、排ガス後処理技術の触媒による浄化装置も止めていた可能性は大きいと思われます。
 これ等によってエンジンの燃焼効率は上がり車の燃費、耐久性も向上します。
 只一つだけ誤解無い様にしたいのは、一時的にEGRや排ガス後処理を無効化する事は、エンジン始動時や冷温時等必要最小限の場合だけではありますが認められている技術であります。
 何れにしてもVWは規制をクリアする技術を備えていた訳です。
 その上で排ガス試験の時だけ浄化システムを働かせ、それ以外の時は無効化すると言う不正は、悪質極まり無いと言えましょう。
 この問題、VWは組織ぐるみで不正を行っていたのか、どれだけのVW技術陣が不正に関わっていたのか、不正はこれだけなのか発覚していない不正は無いのか、VWの今後の報告が待たれます。

 ・・・ある人曰く
 A「まあ、大局から語れば、このドイツ車の排ガス不正を、表に出したのはアメリカなんだよな。
 既にヨーロッパでも、この不正は随分前から密かに囁かされていた。
 アメリカは、このドイツ車の不正を表に出すと、ドイツによって牽引されてるヨーロッパ経済に致命的になる事は十分分かっていたろう。
 にも関わらず、告発に踏み切った。
 アメリカは、ヨーロッパ切りに向かっているのかも知れんな。
 ヨーロッパが、ギリシャの財政危機に何の手も打てず、剰(あまつさ)共産中国に救いを求めてる状況では、最早、ヨーロッパの没落は避けられないと見做したのだろうな。
 その意味で、これからの世界の生き残りを掛けて、アメリカは環太平洋同盟(米日豪加)を中心としたTPPに、これからの世界の生き残りの全てを託したのだろう。 」
だと。
 B「検査で一部機能を無効化する「ディフィート・デバイス」を使用することは違法だ。
 明確に法で禁じられている。
 不正プログラムはそれを行った。
 カンニングで試験を取ったら取消無効だよ
 C「<これは過失では無く、意図的な詐欺である>
 これが全て。
 ドイツ人達は、これが露見する事は無いと思っていたのか?
 本気で?
 若しそうだとしたら、彼等は余りにも愚鈍である。
 そうで無いとしたら、彼等は余りにも悪辣である」
 D「 発端が走行時の排ガスを測定出来る様になったと言うだけ。
 走行時の排ガスを問題にしているのでは無く、検査時に排ガスを誤魔化す不正をしていた事が大問題なの!
 今回も米環境保護局に寄る報道と言う事は、結局、VWには不正の全容を自ら公開する気が全く無いと言う事。
 この様な姿勢の会社だと不正がディーゼル車だけだと判断するのは間違い。
 ガソリン車も含めてあらゆる不正が疑われる。
 しかも、違法発覚後の最新モデル迄含めてだからな。
 駄目だこいつ等、まるで反省していねえ、と言う印象になるわな 。
 念の為に言っておくが、VWが不正したのは技術力が無いからと言うよりは技術開発コストをケチる為だからな。    
 クリーンディーゼルは技術的には既に確立している。   
 後必要なのは、小型化・軽量化・低コスト化・整備性向上、これをどう実現するかなんだけど、その技術開発するのはお金がかかるので不正プログラムで一気に解決しようとした 」
 E「数値が改善している様に見せ掛ける為、クルマがより少ない燃料で走る様、タイヤの空気圧を3.5barに迄上げ、更に燃料の軽油に潤滑油を混ぜていたんだと(「bar」は「バール」と読む。ヨーロッパで使われる空気圧=大気圧の単位。kgf/㎝2 <キログラムフォース/平方センチ>と同じ値。kgf/cm2は1平方センチ当たり何キログラムの力が加わるか、と言う事を表したもの。但し、1993年の{新計量法}施行に伴って、タイヤ空気圧の単位にはkPa<キロパスカル>が使われる事に決められています)。
 タイヤ圧は燃費に影響するし。
 だからユーザーからしてみれば、カタログ値程燃費が良く無いって話。 」
 F「