ぬお~~暑い~~
ここまで暑いと、なにするにしても冷静な判断力がにぶるもので・・。
まるで、風もなく、どよーーんとした暑さがその場から動かず、もやもやとした空気の中で動きまわっているかんじ。
2003年 夏のことである 今年ほど暑くなかったのを覚えている。
俺は2つ目の会社を辞め、職探しといつわったハローワークでの時間つぶし、そして些細な収入は週三回のコンビニでの夜間のバイト。
世間の人に相手にされず、俺なんかだれも相手にしてくれないと自暴自棄になった時期でもある。
あるのは親の毎日のようにいわれる小言と、しつこいくらいの役所からの税金の督促状。
それすら俺の頭にはただのノイズにしか聞こえず、だらだらとハローワーク通いをしていた。
毎日更新される求人票をみながら・・そしてその日もまたハローワークで検索機をみながら、涼んでいた。
「おっと・・・これはーー給料16万から20万 各種保険付きの賞与もあり。 ん~~なかなか、この不景気の中、雇用もしっかりしてそう・・。」
俺は会社の中身よりも、ただ面接がしたいと・・
電話でアポをとり、だらだらと面接にむかった。
フロントにたってる、『あなたみたいな顔の魚いますよねぇ~』と、いったような顔のねえちゃんに
「すいませんが、3時に面接お願いしている○○(自分の名前)と申しますが。」
「あっ。そちらに座っておまちください。」
待つこと数分、中から60を越えた白髪一色で顔が昭和の千代の富士を痩せさせたような感じの男性が俺のほうにむかってき、立ち止まった。
「支配人の○○と申します。こちらにどうぞ。」
俺は、来客用の部屋のようなとこに通され面接がはじまった。
まぁ面接の内容は、ごくごくありきたりのことが多く、俺も都合のよいような返答をした。
そして寝折羽織り聞かれた最後に
「やる気ありそうだから、一緒にがんばるか。」
「はい。ありがとうございます。」
面接当日に採用が決定したのは俺もはじめてである。
そして帰り際に、フロントに立ってる、魚顔のねえちゃんに会釈をし、その場をあとにした
それは、ホテルマンという職種であり、フロントにいた魚顔のねえちゃんはまさか、俺の嫁になるとはその時は想像すらできなかった。