・・・・眠れないっす・・・。
テレビをつけてると・・・。
日本シリーズで中日の落合監督の苦い顔が映っていた。
パチパチと番組をかえつつ、
違う番組では、事業仕分けで、インテリな公務員どもがいじめられる姿・・・。
ソファーに腰掛けつつ、俺の目でその映像をとりこみ、脳におくられる。
その映像にかんしては何も思ってなく・・。
テレビの中はいろいろ騒がしいが、俺の部屋は静寂している。
それでも時間は流れており、俺もまた時間の流れで歳が刻まれていると感じた。
1999年 7の月 世界は滅亡する。byノストラダムス
1999年 春 大学生から別れを告げ、1週間がたとうとしている。
はれて、プータロウになった俺は学生時に住んでいた八王子のアパートから神奈川の厚木に引っ越した。都内から神奈川に・・・それはすこしでも安い家賃じゃないとやっていけないわけで・・・。
新しい新居は1Kフローリング バス、トイレ付き、築5年 家賃2万9千円 激安アパートである。部屋じたいは綺麗で、駅も近く弊害はなにもなく、問題なく不動産屋と契約した。
引越しも早々にすませ、心気一転という気持ちになっていた。
最寄駅は小田急線の愛甲石田という駅で、新宿まで30分という距離であり、都内にもでやすく、交通の便も申し分なかった。
『よ~~し、とりあえず、バイトさがしだ。』と思いつつ
見慣れない町をぶらぶらし、一つの店の張り紙に目が止まった。
それは古本屋の求人募集の張り紙・・・。
時給900円+能力給・・・
『これだ~~~~。』
その古本屋は下宿先から歩いて10分も満たない場所にあり、俺としては絶好のバイトだった。
早速電話番号をメモり、帰宅そうそう電話した。
先方も人手不足のようで、面接も
数回の問答を繰り返した後・・・
「じゃあ・・今日面接これる?」
俺はもちろんOK・・。
そして受話器をおいた。
バタバタしながら履歴書の用意をし、古本屋に・・。
中に一歩入り・・俺は驚いた。
俺の頭の中で予想してたのは、本棚が規則正しくならんでおり、棚に本が並び、本の裏表紙に鉛筆で、値段がかいてあるような立派な古本屋と・・。
それが幻滅・・
入店するやいなや・・・あるのは大人のおもちゃ(18禁)・・
アダルトビデオがところせましく並び、AV女優の裸のポスターは俺の視界に複数はいるほどで、それだけ壁中に貼ってあり、古本など入り口に、ほんのちょこっと・・・。
エロエロ館である。
俺は絶望のさなか・・裏から、定員らしきエプロンをつけた人がでてきた。パンチパーマで、小太りで、金のネックレスまさにヤーさんである。
俺は面接にきたのを告げ、奥の部屋に通された。
奥の部屋もまた、監視カメラとエロビデオの山の真ん中にテーブルを囲うようにして椅子とソファーがおいてあり、テーブルの上には、刑事ドラマでみたような、山のようになっているタバコの吸殻にかくれる灰皿が・・。
俺はソファーに座ることをすすめられ、そのヤーさん(エロエロ館の店長)と面接した。
面接は以外と長く1時間ちかく話した・・・。
向こう側の俺の印象はその時は分からなかったが、俺側の印象はその人自体は怖かった~~。しかもシャツからチラリチラリと見える刺青かタトゥーか・・。怖え~~~~~~~~~。 しかし俺自身、AV販売事態否定的ではなく、娯楽の一貫とみていた。
面接を終え、チャリで家に戻るそうそう・・・電話がなった。
それは予想通りエロエロ館の店長だった・・・・。
「いつからこれる?」
びびってる俺は・・はっきり断れず・・。
「いつからでも・・・。」
・・・といっちまった~~~~。
「じゃあ・・明日から・・あ~~明日はだめだ。明後日の17時でどう?」
俺はここで断ったら殺されそうと思い・・・
「はい・・では明後日の17時うかがいます。よろしくお願いします。」
・・・と。
そして俺は店長一人、バイト一人(俺)というエロエロ館の店員に・・・・。