家庭の金銭学 という本に
ジャックとジルという兄弟をモチーフにしたエピソードが書かれています。
少額であっても、お金を時間をかけて複利を利かせて運用すると、大金を短期間に投資して得られるリターンを上回る。
という象徴的で目から鱗が落ちる話です。
ネタ元の載っている家庭の金銭額はこちら
まず、単利と複利の違いってご存じでしょうか?
単利は投資元本に対してのみ、利息がついて行く計算方法です。
国債などの利息は単利で計算されます。
それに対して複利は、投資元本に利息が付くと、翌年度はその利息も利息をつけていくような計算方法です。
投資信託などで、配当金を自動で再投資に回すような商品が複利で計算されます。
さて、100万円を20年間単利と複利で増やしていったらどうなるでしょう?

10%の利回りで20年運用すると
単利は毎年10万円ずつ増えていき、それが20回なので200万、元本の100万と合わせて300万になりましたが・・・
複利では、最初のうちは単利と変わりませんが、利息にも利息が付くので二字曲線的に資産は増え、20年後、なんと670万まで増えます。

エピソードでは、ジャックとジルの二人の兄弟のうち、ジャックが18歳で複利を効かせた積立投資をはじめ、ジルは遅れて26歳から、しかし大学院を卒業して高額取りになってから、同じく積立投資を始めます。
そしてジャックは8年目には積立をやめて、今まで投資した額のみを保有し続けます。
ジルは26歳から40年間積立投資をし続けます。
二人の積立期間は、ジャック8年、ジル40年と5倍で、投資金額も5倍です。
しかしジャックは、追加投資は8年目でやめてしまったものの、投資期間はジャックのほうが8年早く始めたため48年と、ジルの40年より8年多いです。
実はこの8年分のアドバンテージが複利として効いており、最初に増やした分がどんどん増え続け、40年後もジルはジャックの投資成績を追い抜けない。
という話になっており、長期投資の威力凄さがわかるエピソードとして、有名なユーチューバーなんかもよく紹介しています。
例えばこの本の人とか
この本の人とか
もちろんこれは、複利の利回りを都合よくジャックが勝てるような想定で計算しているので、この数値を変えてやれば違う結果になりえるのですが、利回り10%というのは、S&P500へのインデックス投資では、決してあり得ない話ではなく、むしろ妥当な数値ですから、再現性はある話です。
お時間があれば皆さんもぜひ、本を読まれたり、またはYoutubeで動画見るだけでも面白い話ですし、投資や資産運用に対して、ギャンブルと投資の違い、そんなことまで考え方や見方が変わる話だと思います。
ちなみに、私が作成した先ほどエクセル表は20年目までしかアップしていませんが、40年目には
単利500万
複利4500万
になります。
