トラウマに怯える | ティンガーラ 〜心の風景〜

ティンガーラ 〜心の風景〜

刺繍、塗り絵、手織りと羽生選手が好き。
ぼちぼちと心のリハビリ中です。

神経質そうな上司がいた時のこと

その上司は 偶然にも私と同い年の同僚を怒鳴り始めた 

大きな声で何度も何度も叱責を浴びせている

しかも私が仕事をしているすぐそばで…

 

これは何の嫌がらせ?

内心困り果てたものの 野獣と化した上司に入り口を塞がれ

立ち去ることが出来ない

 

だんだん腹が立ってきた

これは立派なパワハラだぞ

呆れると同時に ある嫌悪感と恐怖が蘇ってきた

 

小さな部屋中響き渡るような上司の大きな声が

子どもの頃の記憶を呼び起こす

 

私の父は怒ると大きな声で怒鳴り

母はヒステリックに突然声を張り上げ

子どもだった私は驚いて萎縮する 

大きな声は人を攻撃する立派な武器で 

心と記憶にいつまでも突き刺ささる

そしてトラウマとなって苦しめる

 

大きな声を出すとさぞ気持ち良かろうよ

快楽に関与するホルモンであるドーパミンが出て

さらに大きな声を張り上げ続ける

 

その上司はその後もいたる所でパワハラをしてたらしい

年配の女性が私にこう言った

『あの人 当たり前のように自分もパワハラされてきたんでしょうね…』

 

『………』