舞台「悼む人」 | 廣瀬規子オフィシャルブログ「Beauty Diary」Powered by Ameba

舞台「悼む人」

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直木賞を受賞した
天童荒太さん原作の
舞台「悼む人」を観に行って来ました。
47公演で、今日が千秋楽でした。

脚本は大森寿美男さん。
演出は堤幸彦さん。
そして出演は、
向井理さん、小西真奈美さん、
手塚とおるさん、真野恵里菜さん、
伊藤蘭さん。

後半から、涙が出て出て、
止まらなかった。

普段、なかなか思うように
行かないことを
何かのせいにしてみたり、
自分を必要以上に責めたり、
卑下したり、全てを投げたして
「もう、いなくなりたい!」と
ヤケを起こしたくなる時もあったりして。
そして、そんな自分を
なんて、自分勝手なバカな自分
なんだと、また責めたり。。。
日常の中で、そんな気持ちになる事は
正直、多くありますが、
この舞台を観て、そんな自分の中にある
イヤな塊が、パラパラと落ちて行くような
そんな不思議な感覚になりました。

そして、
無償の愛とは何なのか。
一人でも自分を愛して、
想ってくれている人がいるのなら、
こんなに幸せなことはないのでは
ないかと、
普段のちょっとした悩み事がちっぽけに思え、
遠く離れている実家の父や母、
祖母、心から私を心配し、
幸せを願ってくれている
人たちのことを考えて泣きました。

ここまで思えたのは、
原作、脚本、演出、演技。
そのどれもが素晴らしいものだった
から。

舞台が終わった途端、
スタンディングオベーションと
鳴り止まぬ拍手。
観客も役者も、みんな綺麗な涙を
流していたように感じました。

私のこれからの人生に、
良い影響を与え続けてくれるだろうと
心から感じた舞台でした。

舞台が終わってから、三時間。
まだ、胸がドキドキしています。