後編第二話　/　陽明門の赤を紐解く

第二話　目次　/////

●隠された紅梅の絵

●陽明門の逆柱が、十二支を表しているのであれば・・

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[隠された紅梅の絵]

前の記事では、陽明門の白色を紐解いて来ました。

次の私の陽明門の疑問は、

梅の花が描かれている事です。

それは、昭和の修理時に確認されたもので、門の東の立木牡丹の浮き彫りの戸板に覆われ、隠されていました。

その壁板には、珍しい技法の油彩画で描かれた紅梅と、紅白の雌雄の鳥が描かれた物がありました。

背景はベンガラの漆を使った赤です。

赤が強調されている事が分かります。

ベンガラの赤の原料は「鉄」です。

西の戸板の下にも、松と巣籠鶴の絵が、平成の修理の時に露わになりました。

何故、隠す必要があったのでしょう？

「梅」の意味を、これまでの記事の流れから、私には、想像するものが有ります。

それは、最近、紐解いたばかりだからです。

その時には、陽明門の梅について知りませんでした。

私に現れる不思議な流れの中にあると感じたのです。

徳川と、梅とくれば、私は、梅の紋の菅原道真を思い浮かべるのです。

この組み合わせは、名古屋の大須に現れています。

大須には、家康が岐阜羽島から持って来させた菅原道真縁の大須観音があります。

大須観音の紅梅の紋

大須は、菅原の姓を持つ日置部が住む地でした。

その一族は、陰陽道に長け、鉄の一族でもありました。

日光東照宮の地も、古い地名（寒川郡）からだけですが、鉄の一族の地と推測してきました。

鉄と、徳川と、陽明門の紅梅が、徳川縁りの名古屋の大須に繋がるのです。

私は、名古屋に陽明門の謎を解く鍵があるのではと考えました。

これも、もう少し陽明門の謎を追って行った後に紐解く事にします。

おそらく、この先に起きる災いを表していると、私には映るのです。

[陽明門の逆柱が、十二支を表しているのであれば・・]

菅原道真の梅と繋がるのであれば、日置部とつながり、陽明門の１２本の白い柱は、十二支とも取れます。

十二支であれば、１１番目は「犬」となります。

鉄の一族の特徴では、「夏至の沈む太陽」の信仰を持つ事から、その信仰が重なる古代エジプト信仰での黒い姿のアヌビス神(犬の姿)を表している事も考えられます。

東照宮は、霊廟であるから冥界と繋がる場所でもあり、犬は、冥界の盟主アヌビス神かもしれません。

尻尾が太く長い耳の大きなアヌビス神

紅梅の板絵に紅白の鳥が描かれている事から、白の対極として、赤が描かれたと思うのですが、北を向く門から、黒も対極であると思うのです。

北極星は北辰とも言われる事から、黒龍であり、門の正面の白龍と対極なのです。

鉄が開花したヒッタイト、そしてその鉄のルーツの西アジアの、白い海（現カスピ海）、黒い海（黒海）が重なってくるのです。

西アジアからの民族の流れにも、白ダッタン人、黒ダッタン人が考えられるのです。

これらは推測でしか語れませんが、北陸の遺跡にあった骨のDNAから得られたルーツからも、私は、それぞれの一族の信仰を色で表しているのではと思うのです。

陽明門から、少し逸れますが、その紐解きの鍵になると思われる猿の信仰の山王地区(日置神社、金山周辺)を見て行きます。

名古屋の日置神社近くにも、黒龍を祀る神社があることもそう思わせるのです。

（黒龍の記事はコチラ）

この黒龍社を取り囲むように私のお客様が点在し、不思議な繋がりを示す方がいるのです。

私は、黒龍と引き合うのかもしれません。

そして、ここには、大きな稲荷神社もあるのです。

それは、我が家の墓が在る江南(愛知県北部)から移転して来たと書かれていたのです。

下のリンク記事を見て頂くと不思議な感じを受けると思います。

その江南の場所の地名が「砂場」とか、「石枕」や、「白山」「山王」の地名が見られます。

ギザの白いピラミッド(当初は白い化粧板で覆われていた)や、猿の姿のトト神は、猿の山王と繋がり、これらが、私をアヌビス神と結び付けたくなるこじつけなのです。

(山王稲荷神社の記事はコチラ)

私は、伊勢神宮外宮から、このアヌビス神を大黒様と重ねて見てきました。

大黒様の巫女である大田田根子からも「１１」がつながり、卑弥呼の墓・箸塚古墳からも冥界へ繋がる「１１」が推測できるのです。

私の不思議な伊勢神宮との出来事も、犬と１１が絡んでいた事から、犬に意識してしまうのです。

(伊勢と犬と１１の記事はコチラ)

(我が家と１１との不思議な縁の記事はコチラ)

(太田田根子と１１の記事はコチラ)

菅原道真は、色々な場所に関わって来ています。

善光寺の祭りの紐解きでも登場しました。

菅原道真と、善光寺で共通する動物は、「牛」です。

これが陽明門に絡んでくるのです。

第三話では、それを含めて紐解いて行きます。

続く

陽明門の謎/後編(2)陽明門の赤を紐解く