宮古島と美濃との繋がりを書き綴って来ました。

その繋がりの決定的な洞戸(関市)での類似を前の記事で記しました。

それは、養老(大垣市)との類似も含まれていました。

今日は、それを違う角度からも繋げていきます。

洞戸のタラガ地区は、古くは武儀郡と言いました。

古くからこの地に多い氏族がいます。

長尾氏です。

この名前と私にはストーリーがあるのです。

以前、ある大手企業の仕事を受け持っていた時、関市に良く行く事があり、「長尾」と言う地名が目に入りました。

その企業の支店長が長尾の名であったので、ここがルーツなのかな？と思ったので記憶に残っていました。

そうしたら、今、タラガを調べていて、この地に長尾の姓が多く住むことを知り、再び繋がったのです。

ネットで長尾の姓を検索すると、全国で香川県高松市が一番多く、

次に、岐阜県関市が続きます。

小規模地域では、関市明ヶ島が一番多く、

５番目にも関市の中之保が密集しているのです。

１０位までの中に関市の４地域が入り、隣接の加茂郡を入れると、関市周辺に集まっているのです。

他地域では、香川県綾歌郡綾川町や、奈良の葛城が目立ちます。

私が驚いたのが、関市中之保の名前の分布にです。

長尾　２００名

丹羽　１２０名

三輪　９０名

沢田　４０名

と並んでいたのです。

そして、長尾の名を更に調べると、発祥の地が各地にあり、関市以外に、三重県いなべ市藤原町であることに驚いたのです。

この藤原町と、藤原氏族との関りは何も見つける事はできませんが、長尾から、関市との繋がりで、藤原氏との繋がりが見えて来るのです。

高賀神社周辺の地図をもう一度見て下さい。

「若宮神社」が目立ちますね。

若宮とは、藤原氏の守護宮である春日大社の神です。

春日大社は、奈良の水を司る宮である事から、泉で知られる高賀山地域との繋がりが感じられ、

関市中之保の丹羽、沢田からも、こんな、繋がりが見られます。

関市の南にある江南市は、古くは、丹羽郡の府で、その江南には、現在、沢田の姓が密集しているのです。

そこには、我が家の墓があり、藤原氏縁の藤の花で知られる曼陀羅寺があります。

我が家の寺も、その曼陀羅寺の末寺にあたります。

丹羽と、藤原が密接に重なっていると言えます。

私の母の旧姓は、三輪だから関市中之保の名前の分布に不思議な縁を感じざるを得ません。

上の地図を見ても、全国にそうは無い三輪神社が在ります。

１０月２２日に高賀神社を訪れ、その帰り道、岐阜市に近づいた時、「三輪」と言う地名が目に入り、そこには、三輪宮があったのです。

三輪宮（岐阜市三輪）

長尾氏の密集する関市上之保・中之保は、水晶山が近くにあります。

長尾氏のルーツの一つの三重県いなべ市藤原の東の山にも、水晶が採れる場所があります。

藤原の地の北には、上石津があり、そこは、古くは沢田と言い、三輪の一族が日本で一番密集している場所なのです。

関市中之保に多く見られる名前が、養老山脈の裏には総て揃っているのです。

長尾、丹羽(=藤原)、三輪、沢田と言う具合にです。

水晶もです。

これだけ揃うと言う事は、移り住んだ氏族の年代が不詳でも、揃っている意味があり、凄い確率です。

そして、「タラガ」が、宮古島の「多良川／タラガー」であるなら、ここまで流れの中に、上石津の「多良狭」は、間違いなく養老地域とも繋がっていて、宮古島の聖地「大神島」は、三輪の守護宮「大神(おおみわ)神社」と繋がっているののではと私は思うのです。

また、上石津の三輪の神社も大神神社と言う表記なのです。

長尾の名前の由来を調べると、「長い尾根」と現れますが、こんな由来も書かれていました。

「長い尾」から、ヘビを表すのです。

三輪の大物主もヘビであるから、ロケーション的には符合するのです。

洞戸では、藤原高光を魔物の棲家へ導いたのがウナギで有ることから、私が黒い羽に導かれたように、ヘビの変化形なのでしょう。

洞戸の魔物伝説は、瓢ヶ岳（ふくべがたけ）に伝わる事から、養老の瓢箪伝説がある藤原の縁の地に長尾氏が多く住むのも理解でき、各務原の御井神社奥宮の近くにも若宮神社があり、私が、夏にそこへ惹かれるように訪れたのも不思議な力によるものかと思うのです。

各努原の若宮神社

上から見た画像

個の階段を上った場所に、さざれ石の様なものが有りました。

さざれ石も、ここまでに登場した一族の信仰に含まれているものと思われます。

ただ、関市の中之保の名前の分布が古くから繋がりを持つものなのか、偶然に集まったものなのかは、現在では分かりません。

もり、この地に住まわれている方がいたら教えていただけませんでしょうか。

(番外偏Ⅰ)関市と養老との人名での繋がり