●九月 トレセン開業に向けた予定について事業課より説明 | NSTC有志会 活動報告

●九月 トレセン開業に向けた予定について事業課より説明

「トレセン利用者有志の会」のうかがった内容をお知らせします。」
                              2006年5月30日
 
 4月より国立競技場の大規模改修工事に入り、トレーニングセンターは休止中ですが、九月の再開にむけて、新しい事業内容がどうなるか、利用者として関心を持たざるを得ません。
 有志の会では、5月11日に、振興センターの高谷理事をはじめ、競技場事業課の方から、九月からの事業内容について、お話を聞きました。
 話し合いの中で出された主な内容は以下の通りです。

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《5月11日、トレセン事業課との話し合い》
〔時間〕午後4時から5時45分終了

〔出席〕
・競技場側 日本スポーツ振興センター 高谷理事(4時30分より同席)
        国立競技場事業課長 志柿氏、
             同施設調整課 鎌田氏
                  事業課 浅見氏(筆記係)
・有志会   木村、船橋、中島、門脇

 [話の項目]
■1〔三月までの経過の確認〕
■2〔指導員の民間委託・入札のスケジュールについて〕
■3〔「入札仕様書」作成について〕
■4[旧指導員の存続要望について]
■5〔九月再開後の事業内容・設備使用について〕
 ※当日の話の中で、「有志の会」(以下、「会」と略)からの要望点は ★ を付して記載しています。

■1〔三月までの経過の確認〕
 (1)工事日程表について 大成建設作成の工事予定図を提示された。
8月10日までにスタンド工事、それ以降にトレセンルームの天井の工事が行われる。
 (2)利用者からの声集約(投書箱) 3月中の投書はゼロだった。
 (3)「今回の改修工事にアスベスト対策はないか?」との質問に対して、「建材が木材でありアスベストは使っていない」と回答。
 (4)7月の「スポーツ教室」事業内容送付申し込みは、約1000人。


■2〔指導員の民間委託・入札のスケジュールについて〕
 (1)民間委託の「公告」に向けて、現在、9月以降の「仕様書」を事業課が作成中。理事長の決済後、「公告」を行う(スポーツ振興センター1階の掲示板に張り出される)。公告時期は、6月上旬の予定。
 (2)「事業者説明会」「入札日」「事業者決定」の日程は、公告に記載。
 (3)遅くても、7月中旬には、業者を決定する。
 (4)センターの会計規則で入札時「契約担当役」が置かれる。事業課で作成した「仕様書」「予算案」にもとづいて、入札判断はセンター財務部調達管財課にて契約担当官が担当する。(事業課は「仕様書」と「予算案(収入・支出)」の作成までで、実際の入札にはノータッチとなる)

■3〔「入札仕様書」作成について〕
 現在、事業課で「仕様書」を作成・検討中。今のところ、大筋で決めている点は以下の通り。
 (1)スポーツ教室は基本的に、「平成17年度トレーニングセンター教室の案内」と同じ内容で、そのまま存続する方向である。ただし次の変更がある。
 ① 九月から「体育館」と「プール」はトレセンから切り離す。基本的に体育館は貸し出し専用となる。これにともない、体育館で実施する「女性体操教室」、「子供体操教室」は、「スポーツ教室」から切り離され、事業課直営となる(「子供体操」はこれまでも別枠)。〔したがって「女性体操」だけの会員は、風呂、ロッカーなど、トレセン・エリアの施設は利用できなくなる〕
 トレセン・アスレチック(マシーン室)、トラック、回廊走行は、前年度と同じ規模で開放で実施する考えである。
 ②「バドミントン教室」は体育館以外の実施場所がないため、廃止する。
 ②プールでの「自由遊泳教室」は廃止。

 (2)具体的な教室の週回数、時間帯は、6月に民間業者が決定後、1ヵ月くらいかけて、研修期間をもうけ、指導員などの協議事項を打ち合わせ、最終的に決定する。7月初旬、利用者に九月からの新しい実施要綱が郵送されるが、そこでは「教室」メニューのほかは未定のままとなる。

 (3)「教室」以外の、トレセン・ルーム(アスレチック・マシン室)の指導員も民間委託する。総合責任者と副責任者を置く。

 (4)料金については、月7000円を基本に検討している。割引はなし。
 ★「会」から要望=複数月有効のカードを発行してほしい。受付事務の簡略化にもなる。

 (5)今回の民間委託によって運営サービスの大きくな変更は無い。将来的に民間施設の良いところを、トレセンに取り込むことで、利便性を向上させる。

 (6)「会」より質問:九月再開後の「教室」内容への利用者の要望は、民間指導員へ言うのか、トレセン・事業課に提起するのか。
 回答:話の内容によって、ケースごとに対応できると思うが、個別の教室の中の点は、民間指導員に直接伝える形で可能だと思う。
 ★会からは、一般利用者にとって民間職員か否かは知るところではないので、トレセンとして一元化した責任ある対処をしてほしいと伝えた。

■4[旧指導員の存続要望について]
 ★「会」から、あらためて希望する旧指導員の雇用存続が、利用者側の大きな要望であることを申し入れた。
 (1)「会」から質問:3月9日、高谷氏・志垣氏と「リズム体操教室」利用者(有志)との話合いで、「指導員に民間雇用の希望の有無について聞いた」(高谷氏)と説明したのは事実か?
 回答「再雇用について、まったく権限がないもとで、再雇用の意志確認をするというのは無責任で、できない」
 
 (2)「会」より質問:希望する旧指導員のリストを、委託する民間会社に紹介することは可能ではないか。
 回答 それは受けた民間会社側の意向に関わることであるから、事業課から「要望」はできない。
 ★「会」より要望=トレセン利用者にとって[教室存続」とは従来の各指導員との一体であり、それでこそ「教室」存続の価値がある点を強調。事業課側も、旧指導員のリストを、委託事業者へ「紹介」することはありうる、と回答した。
 
 (3)「会」の質問:一部の「教室」指導員が、指導員の入札とは別枠で存続するところがある、という話が出ているが、事実を確認したい。
 回答:「そういう事実は、まったくない」。
 
■5〔九月再開後の事業内容・設備使用について〕
 (1) 国立競技場・トレーニングセンターのホームページ中に、会員の意見を書きこめる掲示板を設けていただきたい。
 インターネットの書き込みは、書き込む方の責任、回答する競技場側の責任が明確でないので、現在では行うつもりはない。
 ★「会」から要望=政府・行政機関も「パブリック・コメント」などの形で、HPから国民の声募集を行っていることをあげ、再度、要望した。
 
 (2)「会」より要望=3月末までロッカーを借りていた多くの会員は、再開時に同じ番号のロッカーを使えるよう配慮してほしい。
 回答:九月から、ショップ横の第二ロッカールームを、アリーナ口側へ移動する。新しい割り振りについては、今後、検討する。
 
 (3)「会」より質問= 9月以降のトレセンについて、さらに将来にむけた長期的運営プランを検討しているのか?そうならば、概要を紹介してほしい。
 回答:大型の工事としては、バックスタンド側4階席の工事が残っており、平成19年に予算がつけば着工する。これで大型改修は終わるが、4階席工事は、今回のような長期休業がないことを確認。

 ★最後に「会」としての要望点
 ◎今回の長期休業は、スポーツ活動にはあってはならない空白期間であり、このような無計画な状況が二度とと起こらないようにすることを要望したい。
 
 ◎「一般入札」にあたって不正・不信の点が残らないように、開示すべき情報は、きちんと出しながら公正に実施されることを強く要望した。
                                  以 上