来ましたね。
小笠原諸島に、ガミラスの大船団が。
はぁ、おかげで今週もブログをサボれない。
マスコミの報道で、みなさんご存じの通り、中国人は赤サンゴを吉祥の宝石として珍重するそうで、家が建つほどのカネを惜しげも無く支払って手に入れようとする。
途方も無い値がつくまさに宝石サンゴが、ゴロゴロと海底にあるとなれば、黙ってられないのが中国人。
人の庭先だろうが、入ってくるに決まってる。
中国の交通事故の話しを海外トピックスでやってましたが、大量のスイカを積んだトラックが、事故で横転してしまい、積み荷のスイカが、道路を走り出してしまった。
すると、近隣の村人たちが、我先に転がるスイカに群がり、トラックの運転手が絶叫する中、スイカはものの見事に姿形も無くなってしまった。
このスイカ泥棒たちは、口をそろえて言うのだ。
スイカが落ちていたから拾った。返せと言われても、もう食っちまったよ。
これ以外の対応を、中国の村人たちがとったなら、むしろその方が驚き。
一攫千金の前に、人格が消し飛んでしまうのが中国人。スイカでさえ人格をかなぐり捨てることが出来るなら、海賊なんておてのもの。
魚なんかバカらしくて獲ってられない。
しかも対象が、中国人にとっての至宝・赤サンゴともなれば、懲役くらって出て来たって裕福な暮らしが待っている。
だから、自分の安全よりも、鹵獲した赤サンゴを日中当局から隠しおうせることが至上命題。
そもそも、中国人なら自分のために、そして子や孫の長寿と繁栄を願って購入するというのだから、ま、ゴールドラッシュのような騒ぎが起こっても不思議ではないのだが、不思議なのは、ある日を境にして、200隻の大船団が、組織的に申し合わせたかのように突如現れたということ。
先週の台風接近のさい、中国強盗団が暴風雨と高波を避けて、小笠原の島々に上陸することを警戒し、海上保安庁が事前に退去を勧告し、尚勧告に従わなかった船が上陸しないように、台風の中を夜通し海上警戒していた。
やはり不審船が港に近づこうとした事案が発生し、その都度、巡視船が追っ払っていたが、島民は、台風に倍化して不安な夜を過ごしたに違いない。
台風が去った小笠原諸島の周辺海域に7日、赤サンゴを狙う中国の密漁船団が再び出現した。海上保安庁は同日午前、上空からの調査で計191隻を確認。うち領海内に139隻がおり、海保は午後3時までに109隻を領海外に退去させた。
密漁は、羊の群れがピラニアのいる河を渡るようなものだから、徒党を組むのが常套手段なのだが、大がかりな背後関係があると見るべき。
当然、中国海軍ですよね。
この強盗団の連中、福建省辺りから来ているため、密漁が空振りで終わったときなんか、間違いなく燃料代が支払えなくなるのだそうだ。
その燃料を、中国海軍が横流ししている可能性があるそうで、事実なら中国の官製強盗団ということになる。
中国外務省の華春瑩フアチュンイン副報道局長は3日の定例記者会見で、東京・小笠原諸島の周辺海域などで中国漁船がサンゴを違法採取している問題について、「報道に注目している。中国政府は法に基づいた操業を求め、規定違反の赤サンゴの採取を禁じている」と述べた。
その上で「政府の関係部門は、違法行為について法執行を強めていく」とした。
ところがその後、中国外務省の洪磊ホンレイ副報道局長は6日の定例記者会見で、小笠原諸島沖などで中国漁船によるサンゴの密漁が急増している問題について、「赤サンゴの商取引は中国の国内法では禁止され、国際条約では制限されている。我々は違法な赤サンゴ漁には反対だ」と述べた。
その上で、「中日両国の法執行部門はこの問題を適切に処理し、意思疎通と協力を強化すべきだ」と述べ、日本と協力する姿勢を示した。
わずか2日の間にこの違いはどうだろうか。
まず驚いたのは、日本と協力して行くと公式に表明したこと。
これは、おそらく本気だろう。
なぜこうなったのか。
中国強盗団の背後にいる中国海軍が、政府の言うことを聞かないからだ。
ということを、この会見で世界に露呈させてしまったのだ。
これまでの事例から、本件を振り返ってみよう。
そもそも今回は、APECの北京大会で、日米豪露の首脳までそろう中国肝入りの大舞台を控えている。
北京近郊では、SF世界そこのけの大気汚染を期間中だけでも何とかしようと、工場という工場を問答無用で稼働停止にしている。
国家の威信がかかっているだけに、これに背けば、一族郎党射殺されかねない。
北京市内でも、かつてない交通規制が敷かれて車の通行が大幅に規制されている。
こういう時には、中国政府は、外交的な嫌がらせ行動を徹底的に控えるのが、本来の方針。
にも拘わらず、今回の中国強盗団による、小笠原諸島近海の強奪行為の猛威は止まない。
今回の事件をプロデュースする中国人民解放軍の、習金平に対する恨みの深さがわかろうというものだ。
人民解放軍は、江沢民時代に、共産党幹部丸ごと抱き込んで、わが世の春を謳歌した。
これを、バッサリと斬り捨ててしまった習金平こそ、不倶戴天の敵。
最大勢力の瀋陽軍区さえ、カネを産み出す打ち出の小づちだった、シャドーバンクを人質に取られて、万事休すとなってから、恭順の姿勢をとってはいるものの、あの手この手で仕返しと復権をもくろんでいる。
この改革は不可能と言われていたが、習金平が就任早々これに着手したのは、賢かった。
総書記としての実績を積み、党の完全掌握をしてから、人民解放軍の改革に乗り出そうとしていたなら、必ず江沢民のように籠絡されてしまっていただろう。
そうした、幹部の人心操作は、軍組織にはお手の物。
それを、政治委員の時代に、習金平はいやというほど見せつけられてきたのだろう。
おそらく、習金平にも伸るか反るかの危険な改革だったろうが、就任早々に断行したことから、この人は鉄の胆力を持っていると考えていい。
巷間言われるところでは、この人を優柔不断で決断が遅いと言われています。
日本にとっても、アメリカにとっても、何を考えているのかサッパリわからないところがある。
だから優柔不断かというと、そうではない。
よろしいですか、お若い皆さん。よく覚えておいて下さい。
自分の意見を明確にせず、考えてること思っていることを伝えないということは、その人は策士だということです。
相手に良く思われたいなどと、サラサラ思わない人なのです。
こういう人は怖い。
自分の立ち位置を、攻撃・防御・撤退・すべてに備えることを第一に考える。
今のところ、習金平はこうした態度をとる動機を、共産党を中心とした中国国家の建替え建直しの一点に向けている。
だからある意味わかりやすい人なのですよ。
習金平が、この一点に全力を傾注していることが明確である限りは、日本もアメリカもまず安心して外交に取り組めると、私は思います。
ただ問題は、今回のように、国家と人民解放軍が完全に乖離してしまっているときです。
中国の強みは、共産党一党支配により、アリンコの様な中国人が、一斉に同じ方向を向いて行動できるという、それこそこの一点に限ります。
だから、共産党と人民解放軍という二極分化が起こってしまったなら、『おまえはすでに死んでいる。』と教えてやるべきです。
まさに終末の始まりです。
人民解放軍は、それぞれの軍区において、様々な経済活動をコントロール下に置きつつあります。
自分の軍区の生産品を脅かすような、安価で優れた商品の流入を実力で排除するようなことまで始めています。
軍が経済の実行支配を始めているということです。
これが、共産党中央の意思に反して行われるなら、明らかな反逆行為です。
中国では、立法も司法も行政も共産党の意思により決せられます。
これは、中国の憲法により定められたことなのです。
軍が、自らの延命措置のため、憲法を無実としてしまうなら、国家の瓦解は一気に進んでしまうかもしれない。
だから、本日ただいまの中国国内では、外部からは計り知れない激烈な権力闘争が展開中と思っていいでしょう。
APECまでに、習金平は沈静化できるのだろうか。
火消には成功したとしても、もはや完全消火は出来ないでしょう。
共産党中央が、共産主義の至上命題であった、世界共産革命を完全放擲してしまった瞬間に、人民解放軍は、牙を抜かれた飼い犬あつかいを遥かに飛び越えて、今や夜店の客寄せ『ゆるキャラ』同然と成り果てた。
そりゃ漁民をけしかけて、日本で強盗させるくらいのことは、仕出かすでしょうよ。
さてさて、日本の有識者の間でも、いざ人民解放軍が尖閣諸島やその他の日本の領土・領海に実力で攻め込んで来た時、アメリカ軍はとっとと引き上げてアメリカ本土へと帰って行くと本気で言っている人が結構います。
今回の中国強盗団の襲来によって、そんなことが有り得ないとお分かりいただけたのではないでしょうか。
いざ、中国が敵意をもって軍事行動を起こしてきたときにですよ、世界最強の軍事力を持つアメリカ軍が背を見せてスタコラ逃げて行くというのは、実際にはムリです。できません。
武力を向け合う同士というのは、それほどの気迫と根性で対峙しているものなのです。
出来ない理由は、他にもいくつかあります。
まず、日米同盟をアメリカの方から、一方的に破棄することになるからです。
アングロサクソン系の民族国家は、絶体にこれをやりません。
やった歴史がまず無いのです。(ただし内戦は別です。国家間の紛争に限ります。)
まして攻められた瞬間にこれをやるなんて、アメリカの自己否定に直結します。
アメリカの議会関係者や有識者も、この質問が出るたびに、尖閣は安全保障条約第5条により守られていると明言します。
それなのに、尖閣の防衛を放擲して日米安全保障条約を、ナチスドイツやソ連なみに破棄したなら、世界中のどこの国も、アメリカと条約を結ぼうとはしなくなるでしょう。
日本でさえ、見捨てられた。
この信頼回復は不可能です。
アメリカは、中国人民解放軍と戦うリスクと、自己否定のような裏切りにより世界中の総スカンを食うリスクと、どちらを選ぶと思いますか
日本人がどんな疑いを持とうとも、日米安保に守られた日本に対する攻撃は、アメリカに対する攻撃と同義なのです。
真珠湾攻撃がそうであったように、攻められた瞬間にアメリカは激変します。
そして、どこの国のどの軍隊よりも勇敢に変貌するのです。
世界中の誰よりも、そのことを体験して知っている日本人が、それを理解できないなんて、おかしなことだと思いませんか
特に、アメリカ海軍においては、日本はハワイ軍港なみに重要なんです。
これを知っている日本人はなかなかいない。
現在、アメリカ海軍で、現役で運行している原子力空母は6隻です。
このうち、3隻が日本を中心に活動しています。
なぜこんなことが出来るかというと、日本には、原子力空母をオーバーホールできるドライドックが、なんと2か所もあるからです。
横須賀基地第2ドックと佐世保基地第4ドックは、原子力空母専用です。
アメリカ以外にこんな設備が存在するのは、世界中に日本だけなのです。
日米安全保障条約を、アメリカが一方的に破棄したその瞬間、日本における米軍基地はすべて使えなくなります。在日米軍特権も自分から放棄した形になり、二度と復権できません。
ゼッタイに有り得ない選択肢なのです。
忘れもしない2011年、ケリー国務長官が北京を訪れて、国防委員会の最高幹部と懇談しているときに、中国空軍の初のステルス戦闘機の初フライトの話しを、アメリカ側が雑談として持ち出した。
すると、中国人幹部は顔色を変えて黙り込んでしまったという。
知らなかったのだ。
中国空軍にステルス戦闘機が存在するなんて、まったく聞かされていなかったらしい。
これは大変なことになったと、ケリー国務長官も血相変えてホワイトハウスに連絡した。
2011年にして、軍と共産党はこれほどに絶縁状態だったのだ。
これでは、人民解放軍がいつ暴走してもおかしくない。
まず、日本が危ないではないか
そこで、虎の子の新鋭空母≪USSロナルドレーガン≫が日本に急派されることになったのだ。
そして、≪USSロナルドレーガン≫が、まだ大平洋を航行中に運命の3.11を向かえた。
3日後、日本に到着した≪USSロナルドレーガン≫は、トモダチ作戦の中核を担って懸命の救援活動を行ってくれたのだ。
アメリカが裏切るかどうよりも、こうしたことを、まずしっかりと押さえておきましょう。
歴史的に見ても地理的に見ても、とにもかくにも日本は、中国大陸の暴走を抑えるためのキーストーンのような存在です。
21世紀初頭に、中国がどうなってしまうか。
これが、21世紀という時代を決める重要なファクターとなるでしょう。
その最前線に、日米は立っているし、世界が注視している。
現在、中国はとてつもない巨額のアジアへのインフラ投資を行っている。
さらに、中国を中心とした投資開発銀行に、アジア中の国々を参加させている。
これで、世界経済が呑鯨のような中国に呑み込まれるのかといえばそうではない。
危険極まりないことには、このインフラ投資も開発銀行も、すべて中国の通貨・元で行われている。
北京で印刷しては、元をバラ撒いているのだ。
これって、ヒトラーがドイツ掌握に使った、見せかけの好景気そのものではないのか
オバマは歴史的敗北により、さらにレイムダックとなるだろう。
世界は今、祈るような気持ちで、日本を見つめている。
それにしても、我々は、かけがえのない小笠原の海を失てしまった。
これが、神様からの警告でなくてなんだろうか。
ってなとこで、11月の一発目を終わります。
風邪ひかないでくださいね。
では、この曲でお別れです。