これぞまさにテクニカルフィッシング! | ニシダ☆テツヤ NSR

これぞまさにテクニカルフィッシング!




関東遠征の初日に選んだのは千葉県安房郡鋸南町勝山、勝山かかり釣りセンターさん。
2回目の挑戦ですが、前回はもう何年も前のことで、その時も結構楽しい釣りができたので楽しみに出港しました。
同船したメンバーは俺と黒河と、ここをホームグラウンドとする同い年の友達K。


勝山かかり釣りセンターはカセを親船で曳いていってポイントへ係留するスタイルです。
釣り場は全体的にすごく風光明媚なところで、釣りの醍醐味と合わせて楽しめるところでした。
今回俺たちが入ったポイントは写真のような養殖小割そばのブイに係留するところです。
水深14メートルほどで潮通しの良いポイントでした。


オープニングヒットは隣で竿を出した同い年のKが、はじめてすぐにこいつ。
かかり釣りでは珍しいイシガキダイでした。
大きさからは想像できないほどの力持ちでしたよ。
程なくして俺の穂先やラインにも何やら怪しい雰囲気が伝わってきます。
次の一投で釣るよ!予言の通り釣れてきたのは中型チヌ。


いつの釣りでも最初の1匹目は嬉しいですね。
瀬戸内海を思わせるとても綺麗な魚体でした。
ここの海はどうやらチヌがとても多いようで、この後もひっきりなしにチヌの雰囲気は続きます。
しかし連日関東のチヌ師たちにいじめ抜かれてとても気難しくなっているように感じました。
いわゆるスレているという状態ですね。


中にはこんなサイズも混じってアタリは結構あるのですが、簡単には食わせられない感じでした。
それは難しい潮のせいもありましたが、前日の(もしくは連日の)ダンゴが入りすぎているのが原因じゃないかな?という印象を持ちました。
これは一筋縄ではいかないなと思いましたが、それでもチヌがたくさんいるような状況は楽しいですね。
おれないちばん好きな釣りのパターンです。

(下の写真はマークワンの1.75号ですが、実際に使用したのは1.5号でした)


こんな時には得意なシビアな釣りの組み立てと攻めの見せ所なのですが、今回初めて同船するKにはその辺をじっくり見てもらえたんじゃないかな?
今回の釣行はそれが目的と言っても過言ではありませんでしたから、質の良い釣りを見せることができて良かったです。
常にダンゴの入れ方や切り方、調整の仕方、ラインテンションのシビアさ、その他もろもろを説明しながら釣りました。
結果は3人で20枚ほどの釣果だったのですが、どのチヌもただ待ってるだけで釣れるようなものではなく、釣れた数以上に楽しめる釣行になりました。


(Kの顔は怖すぎるので自主規制w)

これだけ釣るのに3人で入れたダンゴの量は合わせても20キロいくかいかないかくらい。
比較的アタリが多かった俺でさえ7キロくらい。
もちろん今回もヌカ砂ダンゴで押し麦をほんの少しとオキアミの潰したものを少々加えただけの内容です。
この釣りはダンゴの量やそれにかかる値段じゃないってことをそろそろ分かって欲しいなと思います。
ダンゴの量が多けれび多いほど釣れる、みたいな単純なものではないですし、そんな面白くない釣りだったらもうとっくの昔にやめてしまっています。


このうちの約半分を俺が釣り、残りの大部分をいちばん潮上の黒河が釣ったと言えばちょっとKが可哀想なんだけど、きっと彼はその意味を分かってくれると思います。
他のポイントも含めて俺と黒河以外は最高でも数枚釣るのがやっとだったことは何を意味しているのか?
ということが少なくともKにはよく伝わったんじゃないかな?
そして彼の釣りが今後グッと変わって今より断然上手くなるきっかけになったと思います。