『興味深い釣行 バースデイ年無し』

毎年誕生日には朝から携帯が鳴り止まず、夜まで返信に追われるので今年はFacebookの誕生日を前日に非公開としての釣行でした。

その効果は絶大でしたがそれでもお祝いのLINEやメールをたくさんの方からいただきました。
みなさん暖かいメッケージをどうもありがとうございました。
今年もラフトアングラーとして、筏ロッドビルダーとして、やれるだけ精一杯頑張ってきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

さてそんなわけで、そうまでして行ってきたのはこんな場所で、そうまでして行ってきたのに初日はこんな天気でした。

景色でピンときた方もおられるかもしれませんが、この時期には外したくない釣り場の1つ、またまた北灘湾のレンタルボート清家です。

今年の清家さんのポイントではなぜかノッコミが大幅に遅れているらしく、ここまで北灘湾らしい怒涛の釣果は出ていませんでした。

むしろ低調な釣況が続いていて苦戦が予想されました。

あいにくの天気で寒さに震えましたが、さいわい風がなかったのはまだマシだったかもしれません。

〇〇歳最初の釣行にしてこの天気かと少し萎えかけましたが、ポイントについてすぐにそんな気分を吹き飛ばしてくれるバースデイファーストヒット。

縞柄クッキリ元気いっぱいな40センチ台後半のチヌが誕生日を祝ってくれました。

最初からダンゴを入れながらの広角にヒットしてくれました。

使用したロッドは久しぶりのASRA150H

大変思い入れのあるモデルで、誕生日にはふさわしいと思いチョイスしました。

ラインは当然LINE SYSTEMのBLACK Sea Bream 筏かせプレミアムマーク1で、サイズは2号です。

予想した通りアタリは多くなく連発するような事はありませんでしたが、それでも思い出した頃にアタリがあって釣れるというような状況でした。

じれったい中にもゲーム性があり、組み立てを考え考えの展開が続きました。

なぜか隣の世界の元さんにはダンゴでアタリがあり、俺には広角やフォーリングの中層でしか当たりがないというへんてこな展開にずいぶん苦戦しました。

ちなみにダンゴは2人ともヌカ砂で、混ぜ物はオキアミの潰したもののみと同じ内容です。

唯一違ったのはヌカ砂比で、俺が4キロ：6キロなのに対して元さんは3キロ：7キロというものでした。

これが影響しての差かどうかは定かではありませんが、可能性としては今後検証していく必要がありそうです。

俺のダンゴは相対的に沈下スピードが遅すぎて、中層にチヌが張り付いてしまったのかな？という一応の仮説を立てて攻略を試みました。

この日の元さんの釣りは冴えていて、戦略的な待ちの釣りと言いましょうか、じっくり大人の釣りを展開していました。

そして俺にはできなかったダンゴへの反応を誘発しての理想的な攻略ができていました。

どちらかと言うと攻めの釣りというか、悪く言うと落ち着きのない、良く言うと積極的な釣りを展開していた俺と比べると、やや元さんに分があったようで写真のようなデッカい年無しも含めてシブい状況を上手く釣りこなしていました。

前にもこのブログで書きましたが、この人の腕は相当なものです。

元さんが使用したロッドはASRA150F5で、これは俺がこの日使用した絶盤モデルASRA150Hの後継機と位置付けているものです。

150Hよりも追従性を高めてしなやかさを増しているのに、強い突っ込み時にはしっかりとバット後半で粘ってくれるヌルシャキ感が半端ない、軽快かつパワフルなモデルです。

このような水深のあるポイントで中〜大型を次々と掛けていくような（この日はそんなにアタリが多くありませんでしたが）釣りにはピッタリの一本です。

結果は2人で年無しを何枚か含めて12枚と、低調な釣況にしてはよく攻略できたと思います。

対照的な2人の釣りの組み立てがそれぞれの結果を生み出したという大変興味深い1日でした。
後半は雨が強くなり寒さも増して、おまけに高くなかった活性がさらに下がってくるという厳しい状況に心が折れてしまい早がりしましたが、それでもよく頑張ったと思います。
アタリがバンバンあって次々とヒットさせる釣りも面白いですが、このようなひねくり出してひねくり出して数を重ねていく釣りにも大変魅力を感じます。

正直狙っていたようなインパクト山盛りの釣果にはつながりませんでしたが、俺にもバースデイを飾る年無しがヒットしてくれましたし、考えて釣れる釣りを楽しむことができました。

他のポイントはさらに状況が悪かったようで、この日はこのポイントだけがまともな釣りをできたようでした。

これはチヌ釣りの神様からのバースデイプレゼントかなと素直に嬉しかったです。
しかし、いつものように二日間の実釣日程での釣行でしたので、その夜は同行した元さんとそれから別船のDUOさん、黒河との夕食の席でさらにもっと嬉しいサプライズがあったのでそれはまた次回更新以降でお話ししたいと思います。