リールについてつらつら
この20年でかかり釣りを大きく変えたものといえばリールとラインではないでしょうか。
今日はその中でもリールについてつらつらと語っていきたいと思います。
つらつらなのでとりとめもなく、まとまりもない文章になるかもしれませんが、それでもいい人はどうぞ読んでいってください。
これから書くことは何も調べたりはせず、記憶のみで書いていきますので、ちょいちょい間違った記憶による記述もあるかもしれませんがそこはご容赦ください。
また、ここに述べることは全て俺の個人的な所感でしかありませんのでその点もご了承ください。
俺が初めて筏で釣りをしたのは今から40年ほども前の話で、小学校2年生の時だったように記憶しています。
その時にどんなラインを使っていたのかはあまり覚えていませんが、リールはスピニングリールでした。
当時はまだかかり釣り専用リールというのはあまり出回っていなかったように思います。
スピニングリールで釣りをしていた人は普通にいましたし、両軸リールの人はほとんどがコロネットとかそれに類似した今では非常にレトロなものを使っていたのではないでしょうか。
スピニングリールで釣りをしていた人は普通にいましたし、両軸リールの人はほとんどがコロネットとかそれに類似した今では非常にレトロなものを使っていたのではないでしょうか。
ロッドにしてもそうですが、かかり釣りというジャンルがあっただけで、まだタックル面では何も確立したものはなかったように思います。
子供の頃は日曜日や夏休み等に連れて行ってもらえるだけでしたが、18歳になり車の免許を取得してからは自分1人で積極的にあちらこちらへ出かけていきました。
その頃から数えても今年でキャリアは30年になるんですね。
よくも飽きずにこんなにも長くやってきたものだと自分でも感心してしまいます。
その頃にはすでにかかり釣り専用リールも広く普及していて、シマノやダイワのかかり釣り専用上向き両軸リールを何台も何台も購入しました。
20代の中頃のことでしょうか、バイキングST44という今でいう下向き片軸リールの原型のようなものにも挑戦しました。
しかし当時は今のように頻繁かつコントローラブルにラインを出し入れするようなテクニックなど持ち合わせていませんでしたし、その意味も深く考えることはありませんでした。
さらにバイキングは作りがあまりにも安っぽかったことや、掛けたチヌに突っ走られるとスプールが止められなかったり指を火傷したりで、個人的にとても使えるような代物ではないという結論に至りました。
そんな理由でわりと長く、俺は両軸上向きリール派だったのです。
そんな俺にも衝撃的な出会いがありました。
あれは何年くらい前のことだったでしょうか?
15年ほど前だったでしょうかね?
聞きなれない胡散臭いメーカーが、正気か?と思ってしまうほどバカに強気な値段でロッドやリールを売り始めたのは。
ロッドに関しては高いわりに何の魅力も感じませんでしたが、シルバーに輝くアルミ製ボデイのリールには心惹かれました。
潮に乗せてラインをどんどん送って行くような釣りを当時試行錯誤していたタイミングでしたから尚更でした。
使えなかったバイキングとは違い、これは使えそうだ!とひと目見てトキメキました。
実際は今のように改良されたスプール形状ではなかったので、ブレーキを強くかけることはできず相変わらず止められないリールだったのですが、それでも指を火傷するようなことはありませんでしたし、バイキングのようにスプールの回転が鈍くて使えないものではなく、いつまで回り続けるんだろうと思うほど軽く、滑らかな回転フィールは画期的でした。
何よりそれまでダイワもシマノも安っぽいおもちゃのような仕上がりのリールしか出していなかった中で、マシンカットだか何だかのアルミ製のピカピカのリールは大人の趣味を楽しむ道具にはふさわしい存在感がありました。
さすがにバイキングと比べたら重さが気になりましたが、それでもこのリールには魅力と可能性が詰まっていると感じました。
当時かかり釣り用でいちばん高いリールでも1万円程で買えたのに、そのリールは確か3万円くらいしていたと思います。
確かに安い買い物ではありませんでしたが、ひと目見た瞬間に購入を決意したのを覚えています。
釣行途中にたまたま立ち寄った和歌山県の今はもうない某釣具店でのことでした。
それが初めての黒鯛工房との出会いであり、それからこれまで、幾度にも渡るモデルチェンジのたびに期待したりガッカリしたり感心したりとずっと注目し続けています。
黒鯛工房はかかり釣りを近代的な形に確立させた立役者であり、そのチャレンジングで精力的でなおかつ革新的な商品開発を続ける姿勢は素晴らしいと思います。
この10年15年の間、かかり釣り界を引っ張ってきた主役は間違いなく黒鯛工房です。
それどころか、かかり釣り自体の魅力を大幅に高めることにまでその力は及んだと思います。
とても比べるほどの存在ではありますせんが、同じかかり釣りの道具を作ってメシを食っている俺としてはお手本とすべき、そして本気で尊敬しているメーカーです。
ゼウスカップでの覚のあの薄汚い暴挙にまつわることを始め、テスター陣とはいろいろと因縁もありますが俺は紛れもなく黒鯛工房のファンであります。
しかし最近になって俺はシマノのリールも使い始めました。
メカニカルな面での理由はこれまでにもブログ等でいろいろ書いてきましたからここでは触れませんが、理由はそれだけではありません。
それは偉そうで生意気かもしれませんが、いちファンとして黒鯛工房への俺の個人的な叱咤激励だと思ってもらって差し支えありません。
シマノも別に良いわけではありません。
スプール形状やデザインを始め、黒鯛工房の方が優れていると個人的に考えている部分もあります。
俺はシマノからも黒鯛工房からも何も貰っていませんから、気に入らない物や気に入らない部分は気に入らないと言いますし、良い物や良い部分は良いと言います。
それをどう取ろうとこれを読む人の勝手ですが、もし黒鯛工房の偉い人にこの声が届くようなら、ぜひ好意的に解釈してほしいと思います。
もしそうでなく、ただの悪口としかとってもらえなくても別にそれはそれで構いませんが、いずれにせよこからも俺は勝手に期待したり喜んだり感心したりガッカリしたりしていくことでしょう。
シマノやダイワにはできなかったのに黒鯛工房はこんなに凄いものを出してきた!
そんなタックルをどんどん開発して、俺たちかかり釣り師をもっともっと幸せにしてほしいと願っています。
本当につらつらと書いていったらリールの話と言うより黒鯛工房の話になってしまいましたね。
長々と読んでいただきありがとうございました。