ひとつの理想形

古い写真だけどこれはSPORTの初期タイプ、のさらに前のプロトタイプ。
記憶を辿るとこのときは確かラインは1.2号で、何やら正体不明のバケモノと真っ向勝負の引っ張り合いをしているシーンだったかと。
おそらくチヌではないからラインブレイクでバラしてもいいつもりでのファイト。
なんとなく写真の雰囲気で、渾身の力が込もっている様子が伝わるんじゃないかな?
カセの先っちょまで移動してまでやり取りしないと対抗しきれないほどの怪力とライン1.2号での攻防。
ひとめ見て理想のベントカーブを描いていることに説明はいらないと思うけど、それだけでは正解ではない。
ある程度使うラインの号数を限定して、その狭い範囲でのベストなバランスを取る。
そうすることでトンガってはいるけど無類の性能を発揮する。
これからはそんなロッドが支持を集めるように考えている。
高価な素材を使ったこのプロトタイプはコスト的な問題で結局日の目を見ることはなかったけど、いつか正式に販売したいと思っている。
その時にはもしかしたら6桁の大台を突破するのかも?
それでも俺ならこのモデルは欲しい!と思う。
そんなロッドを世に問うてみたい。