「・・・ジェジュンヒョン、なにしてるの?」
テーブルの上にはピンクの薔薇。
そして、黄身と白身に分けられた卵。
「ん?見ての通りだよ。綺麗だろ?」
ジュンスは、グラニュー糖の入ったビンを手に取り、目の前でくるくるまわしさっぱりわからないと頭を傾げる。
それよりも、ジェジュンのエプロン姿がこんなに似合うとは・・・と、なんだか照れる。
それを見透かされるのが嫌で、わざとそっぽ向いて知らんぷりを決め込み、拗ねたようにジェジュンに聞く。
「・・・綺麗だっけど、見てもわかんないから、聞いてんのー。黄身も好きだっけど、きみも好き・・・って、ヒョン聞いてる?久しぶりのギャグだよ?ねーどうして卵があるの?」
ジェジュンは、ふふと笑ってジュンスの目の前にピンク色の薔薇をかざす。
「無農薬で育てた薔薇を貰ったんだ。せっかくだから、こうして砂糖漬けを作ってプレゼントにしようかなって」
「だから?何をしてるの?砂糖漬けって、薔薇?食べれるの?プレゼント?誰に?」
ジェジュンは、ぱちぱちと目を凝らす。
「だからって・・・ジュンス忘れてる?もしかして」
「え?何を?」
ジュンスは、あっけらかんとして
薔薇の花びらをつまむ。
「もうすぐユチョンの誕生日だよ?」
「・・・あ・・・」
「あーっ、ジュンス絶対、完璧に忘れてだだろ?」
ジェジュンは、信じられないと多少オーバー気味に両手を頬に当てる。
「わ、わ、忘れてなんかないもん、だって、ユチョンの誕生日だよ?ぼっくが忘れるわけないよー」
ジュンスは、笑いながらキョロキョロとあたりを見回す。
「・・・怪しい」
ジェジュンが訝しげに、ジュンスを見下ろすように顎をあげて笑う。
「怪しくなんかないよ?ぼっくは・・・あそうそう、とっておきのやつを準備してるもんねー」
ジュンスは、えっへんと腕を組む。
ジェジュンは、刷毛で薔薇の花びらに卵白を丁寧に塗っていく。
「ふぅん、とっておきね~意味深だねぇ~何かなー何かなー?」
ジェジュンは、肘でジュンスをつんつんとした。
「だってぇ、プレゼントは、ぼっくでいいんだよって言ってた。毎年何が欲しい?って聞くとね、ぼっくって言ってくれるんだ。でね、ユチョンが・・・」
「待って!その先は言わなくていい。全部聞いたら、砂吐きそうだから」
ジェジュンは、額に手を当て苦笑する。
「ともかく、僕からはユチョンの誕生花のプレゼントだよ。6月4日は、参考にする文献によってまちまちだけど、ピンクの薔薇なんだって。だから、薔薇の砂糖漬け。見るだけより楽しんだ方がいいだろ?シャンパンにいれようか、スパークリングウォーターにしようか迷ってるけどね。お誕生日の日にちょっとだけ、びっくりさせたいから、内緒だよ」
ジェジュンは、秘密と小さく呟き人差し指を唇に当てる。
ジュンスが、口を尖らせて拗ねたようにジェジュンを見る。
「なんだか、ジェジュンヒョンのプレゼントの方がいい感じ」
「そんなことないよ。きっと、ユチョンにとっては、何よりもジュンスが1番だよ。だから、2人の雰囲気を盛り上げるツールのひとつに使ってくれればいいんだよ」
「・・・ジェジュンヒョン・・・」
ジュンスは、うぅと唇を真一文字にして、目を潤ませジェジュンに飛びついた。
「わっ・・・ジュンス苦しい」
「ジェジュンヒョンすってきだよぉ~絶対らぶらぶするからねー」
「わかった、わかった!わかったから離してくれ!苦しいってば!」
「・・・何してんの?」
「ゆっちょーん!おかえり!」
ジュンスは、羽交い締めするようにジェジュンを離さなかったが、ユチョンの声を聞いたとたん突き放す。
ぱぁっと花が開くように笑うって、こんな顔を言うんだろうなと、ジェジュンは微笑ましくなる。
尻尾をプルプル振って飼い主に飛びつく仔犬のように、ジュンスはユチョンに駆け寄った。
「・・・やれやれ」
ジェジュンが笑う。
「ジェジュンヒョンがね、ユチョンのさ・・・」
「・・・⁈ちょーっと、ジュンス⁈ユチョンから離れて。ゆちょーん、ご飯は、食べてきた?」
ジュンスがこれ以上バラさないように、間髪いれずジェジュンは、ユチョンに話しかける。
「・・・まだだけど」
「じゃ、すぐ仕度するから手を洗ってうがいして来て」
「・・・う、うん」
ユチョンは、納得し難いような顔をしながらも、言われたとおりに洗面所に向かった。
ジェジュンは、ジュンスにめっと顔をしかめて怒った。
今さっき口止めされたばかりのジュンスは、あっと口を両手で塞いでしゅん、としてごめんなさいと言う。
「あと少しの秘密だからね、頑張ってジュンス」
「うん。ぼっく頑張る。らぶらぶする日のユチョンの誕生日まで」
「さ、早くにやってしまお。ジュンス、手伝って」
「はぁい」
「らぶらぶねぇ~」
苦笑いしながら、ジェジュンはキッチンに向かった。
愛する皆様、ごきげんうるわしゅう←(ユチョン風味)
ユチョンの生まれた日の誕生花にまつわる話を、突発的にあげちゃいました。
お話の中でもジェジュンに言わせましたが、文献によってまちまちな誕生花。
例をあげると、6月4日の誕生花には・・・
バラ(ピンク)は満足 愛らしい 温かい心 満足 わが心君のみが知る
ゴデチアは静かな喜び変わらぬ愛
カスミソウ(ピンク)は親切
ウツギは古風,風情,秘密,夏の訪れ,秘めた恋
ダマスクローズは、美しい姿、美しい少女、上品。温かい心
シャクヤクは、恥じらい、はにかみ、内気、清浄
バイカウツギは高貴、気品、品格
アジサイ(青)忍耐強い愛
他に、パンドレア、ノカンゾウ、サラセニア
・・・等あるようです。
花言葉の意味を辿るととても素敵で面白いですよね。
さて、今日は幸せな一日でしたね。
たくさんの愛がいっぱいで、桜も幸せ分けてもらいました。
・・・さぁ、この続きはあるのかなー?
ないのかなー?笑
続きをかくなら・・・・・・・・・
イヤァン(ノ≧∇≦。)ノ))...ぷぷぷ
続くのか?
続かないのか?
愛する皆様の、ユチョンを想う一日が過ぎゆこうとする今日を、どうか笑顔である事を願ってやみません。
ユチョン、お誕生日おめでとう。
きみが生まれた日に笑顔がたくさんあったように、
きみは今たくさんの人を笑顔にできる。
だから。
泣きたい時にはたくさん泣いて。
幸せな時にはたくさん笑って。
そして、はっぴーに過ごそ
○o。..:*・(uωu人)・*:..。o○ね
・・・中途半端感ハンパないですが、おあとがよろしいようで|柱|qω〃)ポッ
桜拝
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