人間が平和に暮らす小さな村で
人間と住んでいた。
彼は鬼である。
人間の友達もたくさんいた。
鬼弁当は小さい頃から
とても熱い心を持っていた。
老婆が困れば何してでも助け
近所の犬が亡くなれば1日中
涙を流し続ける日もあった。
そんな日々の中
特に仲良かった女の子がいる。
仲良しというよりは
小学生カップルの様な周りからも
微笑ましい二人であった。
しかしその女の子には兄二人いた。
兄たちは大切な妹が鬼と
遊ぶことに大反対していた。
なぜならば兄二人も叶わぬ恋と感じながらも
妹のことを想っていたのである。
兄二人は鬼弁当を嫌いだった。
兄二人は鬼弁当に会う度暴言を吐いていた。
鬼のくせになぜ我が妹と
あんなにも笑っているのか。
憎い。憎い。憎い。
兄二人は決めた。
「明日、妹と待ち合わせする
松の木の下で奴を殺そう」
何も知らずに待ち合わせ場所に来た鬼弁当。
女の子はいない。
ずっと待っている鬼弁当。
少し目をつぶり仮眠をとろう。
シュッ!!バッ!!!!!!シュシュシュ!!!!!!
「!!!!!!!!!!!!???????????」
大量のヤリが落ちてきた。
まだ幼い鬼弁当は
自分に何が起きたか分からなかった。
周囲の村人の冷たい目
体中から伝わる
痛み 熱い 痛い 熱い 痛い
意識が朦朧とする中
「鬼さん………………ヒック涙……お……にさ……ん
鬼さん涙鬼さあああああああああああ
ああん涙涙涙涙」
(…………泣いているの?どうして?助けてあげないと……体が動かない……どこで泣いているの……)
トドメをさそうとする兄二人。
女の子は死にものぐるいで
それを止めようとするが憎しみに満ちた
兄2人を止めることなど幼い女の子には
不可能である。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ涙」
トドメの刃物が女の子をかすった
!!!!!!うぅぅああああああ!!!!!!!!
(鬼弁当覚醒)
火を吹き力が漲る。
もう鬼弁当には兄二人しか見えない。
ウワァァァァァア!!!!!!!!!!!!!
兄二人は必死に逃げた。
しかし幼くても覚醒してしまった
鬼弁当には勝てず兄二人を殺めるのに
時間はかからなかった。
青ざめる周囲 固まる女の子
それを見て鬼弁当は自分のしたことの
重さを感じた。
香る血の匂い
傷だらけのその体は
もう使い物にならなかった。
周囲からヤリが飛んでくる。
当たり前だ。俺は鬼だ
もうこの村にはいられない。
最後に女の子の笑顔が………
ダメか。俺は鬼だ。行こう。
この村に…………いたかったなぁ
後ろ姿はとても切なさを感じさせ
涙を流す村人もいた。
時は経ち
鬼弁当は山にこもり
自分を鍛えていた。
心も体も。
あの頃より成長してしまったこの体
二度とあんなことはしない。
毎日の学びに時には腹もすく
食べるものなどない
あれから20年……
……女の子……………………
お腹空いたな………………
意識が遠のいた
もういいや。
何のために生きるのだろう。
このまま静かに眠ろう。
「鬼さん」
「鬼さん」
俺は死ぬのか
女の子は元気かな…………
「鬼さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
(!!!!!!!!!!!!!!!!!!??)
目の前には間違えなくあの女の子の姿
「?どうしたのですか?
お腹が空いていると思っておにぎりを
持って参りました」
鬼弁当は涙を流しながら食べた
そのおにぎりはとてもしょっぱく
でも暖かく美味しくて美味しくて
「ありがとうございます
ごちそうさまでした」
深々とお礼する。
「いいえ!!!!
喜んで頂いて嬉しいです^^*」
あぁ美しくなられた。
行かなくては。誰かに見つかってしまう
「では 失礼します」
「待ってください
もう少し……お話しませんか」
「……………………………………はい」
それからふたりは思い出話をした
一緒に遊んだ川や一緒歌った歌を歌い
よく怒られていたあのおじさんが
村長になったとか
とても楽しい時間であった。
日も落ちて暗くなる
「もう 帰りなさい 夜道は危険です」
「そうですね……では 失礼します
また来てもよろしいでしょうか」
「あなたとこうしてお話ができ
とても嬉しいです
次回は…梅のおにぎりが
……食べたいです……」
「笑 かしこまりました^^*」
とても幸せ
またお話ができた。そしてこれからも
会える。美しくなられた。
そしてとても綺麗だった。
次はいつだろうか
早く会いたい。
今何しているだろうか
しっかりと家に着いただろうか。
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
気が付けばいつでも女の子を想っていた
そして後をつけるようになった。
俺を見つけてにっこり笑う女の子が愛おしい。
周りが見えなかった。
女の子しか見えなかった。
周りが見えなかった。
松の木の下
ここでいつも別れを告げる
あぁもうこの時間か
行かなくては
彼女の背中が、なくなるまで
見つめ続けるのが当たり前になった。
しかし その日は少し行ったかと思うと
かけ戻ってきて強く抱きしめてくれた。
初めての包容に戸惑いながらも
強く受け止める
あぁ幸せだ 愛おしい
降ってきたヤリ
嘲笑う周りの村人
体に刺さるヤリ
このぐらいなら許してやる
いくらでも笑え
いくらでも笑え
笑えよ 笑えよ
でもなんで
女の子が倒れているんだ!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女の子は鬼弁当を守ろうとしていた
周りのことなどどうでもよかった
女の子を早く手当しなければ。
鬼弁当は女の子を抱え山に戻った
出来ることはすべてした
女の子が息をすることはなかった。
泣き叫んだ
泣いて
泣いて
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて
いくら泣いても
女の子は笑わない。
あれから何年経っただろう。
おにぎりを持って海に出てあの山へ
緑「あれ 鬼弁当は?」
橙「村に行った おにぎり持っていった
大根の漬物持っていかなかった💢💢」
緑「あぁ そっか。」
黄「しばらく稽古も休みとってるよ」
ドサッ(お墓の前に座る)
「仲間とともに稽古をしております。
毎日の稽古は大変ですが目標に向かい
日々精進です。
仲間もいて楽しく生活しております。
どうか見守っていて頂きたいです。」