四国の松山から高知(正確には佐川)まで旧国鉄バス(JR四国バス)なんごく号の跡をたどるべく旅立った「たびこん」。
この記事は後編、黒岩観光バス編だ。
【乗車日】2012年12月12日
【乗車区間】落出~佐川駅
【運行区間】同上
【担当バス会社】黒岩観光バス
旅の始まりは、愛媛県久万高原町の落出駅。
JR四国バスで約2時間、路線バスに揺られてやってきた山の中の自動車駅だ。
若干気温は低く・・・15分ほどの乗り継ぎも寒い。
黒岩観光のHPで時刻とJR四国バス・落出~松山駅との接続がわかります。(平日のみ1日2往復)
JR四国バスで走ってきた愛媛県側の山間部は雪だった。
昔の繁栄のあとを物語る情緒漂う自動車駅。
向かい側に黒岩観光バスの佐川行きの案内がある。
俺的にはたしか高校生の頃だったと思うが、JR化後数年たったJR四国を訪れ、周遊券で松山高知急行線に乗車した記憶がある。
どうしても時間の都合が付かず、途中2か所しか停車しない特急便ではなく、佐川駅から何か所か停車する「ビジネス特急」に乗車した記憶がある。
当時は1日に2便程度、2か所停車の「特急便」、佐川駅をはじめ、5~6か所停車する「ビジネス特急」、そして急行便が多数設定されていたように記憶している。
山間部の峠道を8○キロ以上のスピードでかっ飛ばし、一般車を次々にパスしていたアグレッシブな走りを堪能した。
どちらにしても20年以上前の記憶だ。
このような場所も通ったことがある気がする・・・くらいの記憶だ。
バスがやってきた。
寒いからか、定刻より10分早く、11:45に横付け。
乗車すると思えるばあさんが「まだじゃろ!」と叫びながらバスに走ってきた。
まだだ。
バスの車内の様子。
山間部路線で長時間乗車のためか、ハイバックシートが並ぶ、珍しい?仕様。
手書き?手作りの運賃表が泣かせる。
発車していきなり山間部の風景。
しばらく走って、高知県突入。
以前のなんごく号時代はとにかく爆走していた区間。(笑)
日野の路線バスではサスペンスが柔らかくてツラい。(笑)
バス停がどこにあるかさっぱり判らないなかで、次々と数人ずつ乗客を拾う。
土佐大崎でいったん停車。
ちょっとした自動車駅。
長いトンネルを抜けて、道路が改良されているのがわかります。
渓谷が美しい。
出発して約40分、だいぶふもとに降りて来ました。
12:42、越知(おち)に到着。(画像右)
数人の乗車があります。
バス停はJR四国バスのものを流用しているのがわかります。
川がだいぶ険しくなくなった。
ふもとの佐川はもうすぐだ。
国道33号から右折、狭い道を佐川駅へ。
約10分・・
佐川駅に到着。
約1時間の旅、お疲れさまでした。
もう方向幕が変わっている(笑)
佐川駅の風景。
のどかでいい感じですね。
黒岩観光バスにも新車が入って近代化の風が吹いております。
落出~は、平日のみの運行で本数も少ないが、途中の土佐大崎や越智からの乗車はそこそこにあり、路線は維持できている印象だ。
時刻表などを見ても、それなりには便利なように配慮している印象もあり、地域に密着して末永く走ってもらいたい。
高知方面から松山まで急行便のように直通するのはもう無理なんですかねぇ。