PET-CTの翌日にはホームドクターから電話がありました。
「悪性の可能性が高いから、血液内科へ行きなさい。血液内科のドクターには話を通してあるから。」
すぐに血液内科のドクターから電話があり、その日の午後に診察を受けることになりました。
血液内科のドクターは気の良い中年男性。
元々の性格なのか、励ますためなのか、しょっちゅう冗談を言っています。
PET-CTの結果の説明を聞き(リンパ腫脹が複数、のどと第四腰椎にPET-CTの光あり)、しこりの触診を行いました。
しこりは生検の必要があるが、簡単に手術で取れる場所にあるからすぐ終わる。
とのことで、早速外科のドクターに連絡をしてくれました。
あえてなのかはわかりませんが、それまで悪性リンパ腫という言葉が出ることはありませんでした。
私「悪性リンパ腫なのでしょうか?」
ドクター「生検の結果が出るまでは何とも言えない。
何にもないかもしれないし、もしかしたら乳がんという可能性だってゼロではない。
…でもね、僕は悪性リンパ腫だと思っている。」
私「(やっぱり、そうだったのか。。。)」
ドクター「でも悪性リンパ腫というのは治療法があるんだから、万が一そうだとしても落ち込むことはない。
今COVID19が流行っているけど、COVID19には治療法がない。
悪性リンパ腫には治療法がある。
僕ならCOVID19より悪性リンパ腫にかかる方が良いな。あはは。」
このドクター、こんなまじめなシチュエーションで結構なブラックジョークかましてきます。
診察の最後には
ドクター「外科医から生検に関して、連絡があるはず。もし連絡なかったら、僕に連絡して。
ほら、今COVID19のせいで、もしかしたら外科医の彼も明日には死んでるかもしれないからさ。あはは。」
このドクターにはこれから長い間お世話になるはずですが、このブラックジョークを受け流す術を身につけなくては。
語彙
生検 Biopsie / Biopsy