金曜日に行ったCTスキャンの結果はホームドクターへ送られ、月曜日には電話がありました。

結果は、腹部下部には怪しい箇所はないが(ドクターは消化器がんを疑っていたため)、上部の辺り縦郭に腫瘍のような塊があるとのこと。

縦郭とは両肺の間のスペースで、2㎝×4㎝の腫瘍が胸腺に見つかりました。

胸腺腫、悪性リンパ腫、その他の可能性を疑って、PET-CTを行うべきとの判断でした。

 

 

私の在住国では、PETスキャンはホームドクターの一存では予約できないらしく、どういう経緯を経たのかはわかりませんが、がんセンタートップの教授の紹介でPETスキャンが予約されました。

 

※先日ニュースでたまたまこの教授のインタビューがありました。COVID19のせいでがん患者の検査や治療が停止されていることについてのニュースでした。

「不要不急の検査・治療は停止されている。

病院に来ることでCOVID19に感染するリスクもゼロではないので、特に高齢者についてはどちらのリスクが高いか判断しないといけない。

今がんセンターのドクターは、患者ごとに病状や背景によって、ケースバイケースで判断している。」

そのドクターに検査が必要と判断されたということは、それだけ急を要すると判断されたのでしょうガーン

つらいですが、同時に病気発見に導いてくれたホームドクターとこの教授ドクターに感謝します。

 

 

PET-CTとは、主にがん発見に使用される検査です。

がん細胞は他の細胞に比べて、ブドウ糖の取り込みが多いので、放射線を含んだブドウ糖を点滴し、CTを撮ることでがん細胞の場所を特定するための検査です。(注:私の理解。)

炎症の場合もブドウ糖の取り込みが多いので、必ずしもがん細胞という訳ではないようですが。

 

 

絶食状態で病院へ出向き、血糖値を測ってから、薬剤の点滴を受け、500mlの水を飲みながら一時間ほどソファで大人しくします。

日本ではその間、本やスマホなど頭を使うことは禁止されることが多いようですが、私の場合は特に注意はありませんでした。

その後CTスキャンに似た機械で検査されますが、今回はCTスキャンのように機械からの指示もなくただ寝ていただけでした。

 

放射線を含んだ薬剤を点滴しているので、検査後は水をたくさん飲んで排出するように言われました。

また病院からは特に言われませんでしたが、検査後半日は妊婦や幼児には近づかないようにとの注意書きも見たので、念のため子ども達とは離れて過ごしました。

 

 

PETスキャンの翌日にはホームドクターから電話がありました。

「悪性の可能性が高いから、血液内科へ行きなさい。」

上三角まさか私が病気でないだろうえー

下三角もしかしたらがんなのかもしれないガーン

この気持ちで揺れ動いていましたが、この頃には私も覚悟を決めました。

 

 

語彙鉛筆

縦郭 Thorax

胸腺 Thymus

胸腺腫 Thymome / Thymoma

腫瘍/塊 Masse / Mass