チューリップ、フリージア、つつじ、菖蒲、ハナミズキ、そして 藤の花まで
ありとあらゆる花が
赤、ピンク、黄色、オレンジ、白、紫と
ありとあらゆる色で
一斉に咲きだした![]()
芽吹きの春
命の輝き、力強さを感じる春
いつもこの季節には
生命のエネルギーを感じる
ふと 息子君が言った
「あ、遺書を書き直さないと」
ぎょぎょっ![]()
「は?遺書なんて書いてるの?」 と聞くと
「うん、一応ね。何かあった時の為に」 だって![]()
私なんて この年になっても
まだ一度も書いたことないのに...。
もう 何年も前のことだけれど
殴り書きの「遺書」を残して
息子君がいなくなった
数時間で見つかったけれども
怪我をしていた...。
あの時のことは いつになっても忘れたくないし
もうあんな思いは二度としたくもない
だから 「遺書」 などという言葉が 息子君から発せられると
ドキッとして しまう
今の彼の眼は 輝きがある
あの時の 絶望に打ちひしがれた眼 ではない
だから安心しているけれど...。
今、世の中がなんか不穏な方向に流れているように思えて
若い人たちが 「希望」 を持ちづらい 生きづらい世の中になっているようで
どうにか この流れを止めて
若い人達が 希望を持って生きていける社会になってほしいと思う
春の命の輝きをみると
その思いが一層強くなる
居場所のある社会に
笑顔で希望を持てる社会に
そして
いのちが大切にされる社会に
梅の花はもう実を付けた
この実のように
若い人たちも
自分自分の実をつけて
大きくのびのびと成長させられる
そんな社会になりますように


