まさか自分が乳がんになるとは思ってもいなかったので

一口に乳がんと言っても、いくつかの種類があるということすら知らなかった

 

一般的なのは浸潤性乳がん 

つまり がん細胞が乳管を破って出て 「しこり」 をつくる癌

 

私は 非浸潤性乳がん(DSIS)

非常に初期でがん細胞は乳管内に収まっているため

しこりがないタイプ

 

非浸潤性乳がんは 非常に初期のがんなのに 「全摘」 を薦められた

そのわけは

治療よりも むしろ 予防 に重きを置いているから

 

しこりがある場合は、その場所を比較的容易に特定できるので

その部分を切除すればいいのだけれど

しこりのないDSISでは、マンモやエコーだけでは場所を正確に特定するのが難しかったり

もしかしたら一部からすでにがん細胞が浸潤している可能性も捨てきれないため

温存手術では、がん細胞の 「取り残し」 という危険性が捨てきれない

そのため、取り残しなく、再発予防のために全摘が一番いいらしい

 

そして全摘した場合は術後の放射線治療は不要になる

乳がんの放射線治療は月曜から金曜まで週5日、5週間連続で通院しないといけない

治療費はもちろん、通院も大変なのだ

(そんなことも知らなかった)

 

そんな説明をかなりの時間を費やしてしてくれたのだけれど

その時は とにかく 「全摘」 という言葉のショックの方が大きくて

とても納得なんてできない状態だった

 

だって非常に初期、ステージ0 なのに 全摘 って

不条理極まりないって思っていた

 

治療ではなく むしろ予防のために全摘って

アンジェリーナ・ジョリーかよ!!

 

先生は

全摘しても 再建 すればいい

最近の再建の技術はかなり優れている

って言われたけれど

 

あの時は

豚の耳に念仏

状態だった

 

こんな貧弱な胸でも もしかしたら

なくなってしまうのかはてなマーク

と思うと なんだか凄い喪失感が襲ってきたのだった

 

 

 

そんな時も

この寝顔に癒してもらったラブ