行き場をなくした心

息子っちの心が 壊れかけている．．．いや、もうかなり壊れてしまったかも．．．

10代は多感な時期だ。ましてや バイカルチャー、バイリンガルの彼にとっては アイデンティティが一層確立しずらいようだ。

自分はいったい 何人なんだろう．．．

最近「ハーフ」という映画が話題になった。是非観たいが、なかなか時間が取れない。

ブローバル化だの 国際化だの 声高に叫ばれているが この国の国民の心は 全然グローバル化も国際化もしていない。いまだに鎖国状態に近い

同じハーフでも この国で生まれ育った人とは また事情が違うのかもしれないが。。。

もちろん近所に友だちはいない。
「ガイジン！」 とか 「お前 ガイジンのくせに生意気」 とか あまり知らない子に言われたこともある なにをもって よく知らないのに そんなことが言えるのか？ 日本人ってそんなに偉いのか？
かなり頭にくる

学校には 大使館員や大企業のご子息やご令嬢が多く、彼の住む世界とは まったく別の世界の人たちがたくさんいる。
子どもの世界でも、そういう生活環境、経済環境というのは 大きく影響するらしい。

そんなこんなで 彼の心の居場所が みつからない状況に陥ってしまった


やはり この国に帰ってきたのが間違いだった．．．。
今更 そんなことを行っても仕方がない。

ナイーブな彼だから、あのまま北米に住み続けていても 思春期になんらかの葛藤を感じ、悩んだかもしれない。。。

どうしたら 彼の心の居場所を見つけてあげられるだろう。

どうしたら 壊れかけている心を 取り戻すことができるだろう。

悩み苦しむ 息子っちをみて なにもしてあげられない 自分に腹がたつ

だけど きっといつか 心をとりもどして 笑顔をみせてくれると信じて 
いつもどおりに 接していくしかない。つらいけど、哀しいけど、それしかできない。

子どもが大きくなったら 親にできることは 静かに見守ることだけだ．．．。