世の中には 本当に 「ウソのようなホントの話」 がある。

おっちょこちょいな ママっち のせいで ルナッチ は いろんな被害を被っている。
事を起こしたママっち自身も びっくり仰天 することがある。

あれは もう2年近く前かな。
ママっちがタンスの整理をしていた。その横で ルナッチは タンスの引き出しの出ている部分を
クンクンしたり、ペロペロ なめたりしていた。

「ルータン、そんなとこ舐めないの あぶないよ」 なんて注意しながら お洋服の入れ替えをしていた。

そして、「はい 完了 」 と引き出しをしめた その時
ひぃっ」 と声にならない声が... 横を見ると ルナッチ の舌べろが 引き出しに はさまってしまい、
ベロッ とのびて 目も飛び出している これこそまさに 必死の形相だ

その間 おそらく1秒くらいだろう。でも もっと長い時間のように すべてが鮮明に刻銘に思いだせるってのが これまたすごい。

あわてて引き出しを 引き出した。ルナッチの舌べろもいっしょにでてきた。

もしかして舌を切っちゃったら どうしよう 人間は舌を切ると 舌が丸まって気道をふさいでしまうって 聞いたことがあるけど、犬もそうなのかしら パパっち いないし、どうやって病院に連れて行こう とまさしく 一瞬にいろんな考えが浮かんだ。

そして ルナッチは 尻尾を垂れ うらめしげに こちらを見上げてる

「はい、あーんして」 といって 口をあけるはずないし、おやつを持ってきて 恐る恐る与えてみた。

「ルータン、おやつだよ。食べれるかなぁ…」 って

そしたら いつもよりもおしとやかに そっとおやつを食べた。
出血している様子も見られず、ホッと一安心した。そして しばらくして おおきなあくびをしたとき、じ~っと口を観察してみたが、血の塊っぽいものも 見られなかった。

あとで パパっちと息子っちに話し、大笑いされたが、最初は信じてもらえなかった。
何事もなかったから 笑い飛ばせる 笑い話になったのだ。

それにしても、あの時の ルナッチの顔は今でも忘れない。舌べろがベロ~ってのびて、目が飛び出んばかりに見開かれて まさしく アニメの世界だった。

そう、こんな感じ...


アタシだって ホントに 目が飛び出るほど びっくりしたよ