吾唯足るを知る

うちの近くにはお寺が集まっている 「寺町通り」 という道がある。そこだけ なんだか 違った世界みたいで、なんとなく荘厳な感じさへするのだ。

ときどき お散歩で 寺町通り まで足をのばす。ママっちの育った田舎も寺町だ。
鎌倉時代にえらいお坊さんが幕府を追われてやってきて、かの地に総本山を開いた。山間の小さな門前町だ。だから、寺町通りを歩いてると なんとなく ホッとした気分になったりする。
別に仏教徒じゃないけど、そういう環境で育ったから仏教には縁が深いし、仏教的な思想に共感を覚えたりもする。

寺町通りのお寺の1つに、「吾唯足知」 という言葉が書かれている。
有名な言葉だ。でも、久しぶりにその言葉を見たとき、あっ、今の自分はどうなのかな って自問してみた。足るを知ってるのだろうか 

答えは 「ノー」 みたい。あれもしたい、これもしたい、あれも欲しい、これも欲しい と、恥ずかしながら、まるで貪欲の塊のようだ。欲求は 次から次へと もくもくと現れる。なかなか かき消すことができないでいる。

欲しい、欲しい と欲しい病になっている 

ママっちは いわゆるバブルの時代の最後の方に学生、就職を経験した。学生のときは いつも丸井のカードを使って ブランドの洋服を買ってた。そんな消費癖は なかなか直すのが難しい

昔のマドンナの曲じゃないけど Material Girl だったのだ。
そして今、欲しい病に悩まされると 「You can't always get what you want」 と口ずさんで、自分を戒めるようにしている。

そんなときに ふと目にした 「吾唯足知」 の文字。
昔の人は偉かったのね と思いつつ、反省しないとね と考えつつ、ルナッチと寺町通りを闊歩するママっちなのだ。


走る


楽しくお散歩して、のんびりお昼寝して、おいしいご飯があれば満足よ