先週の祝日に朝日新聞のなんとかセンターから「5日間のお試し読み」の案内電話がかかって来ました・・・試読紙を読んでも契約しないよと言ったら、それでもいいというからOKしました
自慢にゃならんのですが、私は16~17年前から新聞をとるのを止めております。
理由はイロイロあるのですが・・・いまはネットでニュースが読めるし、朝はパソコンのメール確認などで時間を取られるので、朝刊をゆっくり読んでいる時間がない
それにいまの新聞はやたらとぶ厚くて値段が高い(1部130円)・・・そのワリには40ページある内の10ページは一面広告なんですねッいらん
てなワケで久し振りに試読紙というタダの朝刊を読んでいたら、敬愛する夏目漱石先生の「こころ」
を100年振りに再連載しておりました
明治の文豪である夏目漱石は1907年に朝日新聞に専属の作家として入社して、最初に「虞美人草」の連載をするのですが、「こころ」はちょうど100年前の1914年(大正3年)4月から連載を開始したのでした
そんな漱石の「こころ」を久し振りに朝日新聞の紙面で読んでいたら、最初から読みたくなりました・・・それも今の文庫版や全集ではなく古書で
朝晩は寒いくらいですっかり秋らしくなって来たので、ここは朝から読書の秋にしようと、書斎の書棚から夏目漱石の古書2冊を出して来ました・・・古書収集も趣味の一つであります
写真手前のが「こころ」で後ろのが「硝子戸の中(うち)」であります・・・どちらもう18年前くらいに手に入れた古書です
「こころ」の初版は大正3年9月20日ですが、私が所有するのは大正9年10月10日の24版です・・・初版で美本ならいまでも相当な値段が付くところですが、私のはたしか数千円だったと記憶してます
いまは廃止された“著者検印”があり著者名に“故 夏目漱石”とあります・・・このときの検印は確か漱石の弟子だった小宮豊隆さんとか森田草平さんとか内田百閒さんが押していたのだと思います

「硝子戸の中」の初版は大正4年3月28日ですが、私のは大正9年10月5日の29版です・・・この「「硝子戸の中」は小説ではなく、漱石の日々の出来事を綴った小品なんですが、私が最も好きな作品でもあります
夏目漱石の著作はすでに版権なども無くなっているので、100均ショップなどでも買えるんですが、初版ではありませんが、この古書で読むととてもいいのであります
天気もいいので「こころ」と「硝子戸の中」2冊を持ち出して、コーヒーを入れて濡れ縁に腰掛けて読書の秋を楽しみました・・・しかし2時間ほど読んでいたら日が昇って来て暑くなったのでやめました
今朝、我が家の狭い庭の隅に彼岸花(曼珠沙華)が咲いておりました
この花は有毒性で幽霊花などと呼ばれて忌み嫌われる場合と逆に赤い花、天上の花といわれてめでたい花と呼ばれることもあるそうですが、私は気にしません・・・だって何もしなくても毎年咲いてくれるから
月齢26のお月様が出ている今日の明け方です・・・天気もいいようなので、洗車でもして書斎の片付けでもするかな~