「女猟師」読みました♪ | しのぶのブログ

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主に趣味に関したことと日々の出来事を時々書いています。萬収集家しのぶのブログです。

私のブログにいつもペタして下さる「猟奇的なマダム」ブログのあこりんさんが出て来るマタギカメラマンの田中康弘さんの著作「女猟師」をAmazonで購入して読みました。



この書籍は昨年出版されたものですが、あこりんさんが登場するというので読んでみようと思っていましたが、自分が狩猟をやっていないこともあり・・・いつか読もうとノンビリ構えておりました。



それが今期から自分も“狩猟”をやることになったので、事前の勉強も兼ねて読んでみたというワケです・・・ワケですがまだ狩猟経験ゼロなので、以前とまったく同じなんですが(笑)



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内容は著者の田中康弘さんが、東北のマタギに代表される男社会の狩猟に身を置く長野県から大分県までの5人の女猟師の方々をレポートした著作であります。



そもそも狩猟というものがどういうモノかよく知らない親父ですが、この書籍の「わたしが猟師になったワケ」というサブタイトルにまず惹かれました・・・狩猟本来の目的は、野生動物から食料や毛皮などを得ることだと思いますが、この「女猟師」に出て来る5人の女性の方のワケにも各々の理由があるのでした。



近年特に激増して来た鹿や猪による畑の食害から自衛のために狩猟を始めた方もいれば、純粋に食料を得るための狩猟から、何とプロの猟師の方もいらっしゃる。



趣味の一つとしての狩猟で、自分で獲った鴨を食して見たいくらいの風情の平地育ちの親父とはちょいと格が違うんですね・・・そうして皆さんそれぞれ魅力的でありタフなんですね~。



あこりんさんはこの「女猟師」を読んで初めて知りましたが、カミさんと同じ長野県生まれで、私の妹と同じ年で、そうして私と同じサウスポーなんですね・・・関係ないか(笑)



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<あこりんさんの水平二連銃の構えはキマッてます!>

本文の中には写真も沢山掲載されております。特に凄いのは仕留めた獲物の解体シーンですが、これこそが狩猟に対する猟師の心情といいますか・・・書籍の帯に書かれた「食べるのは私だから自分で獲り、解体し、感謝する。」なのだと思います。



本文中にも出て来ますが、普段スーパーで買って当たり前のように食しているパックに入った牛肉や豚肉・鶏肉を手にしても、その動物の生前の姿を思い浮かべて感謝して食すことなど皆無であると言えます・・・「いただきます」の意味「あなたの命を頂きます。」は知っていますが!



要するに自分で殺生し血にまみれることもなく、キレイに処理された肉を金を出して手に入れて、単に消費しているだけなのです・・・ま~これが一般人の普通の姿ではありますけれどねッ。



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<ジビエ料理は美味ですが、やはり生肉などは危ない場合もあるらしい!>


実は私が「狩猟免許」を取得したことを知った友人の一人が酒席で「殺生するなよな~!」と言ったのですが、その時は論理的な反論が出来なかったのですが、この「女猟師」を読んだ今は言えます。



本文中に書かれてある一文に、「でも今ははっきりと言えます。命に差はないと。食肉用に飼育される豚や牛と、山の中を歩き回る猪や鹿。どちらも同じ命なんです。その命を頂くことで私たちは自分の命をつないでいる。<中略>自分の手で命を奪い、解体し、感謝して食べる猟師のほうが命の貴さを知っていると思います。」というのがありました。



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<狩猟における「勢子」や「タツマ」の意味も理解出来た!>


まだ狩猟行為を経験していない親父が言うのも何ですが、これこそ私がこれから始める狩猟の格言として行きたいと思った次第であります。



まだ11月までは間があるとはいうものの、狩猟の準備はそろそろしないといけないので、明日は新しく手に入れる空気銃の申請に使う「診断書」を出してもらうべくお医者さんへ行って来ます・・・しかしまだ実感が全然湧かない(笑)