2月7日に大洲城の石垣にケヤキが圧迫し、崩壊の危険祭があることが発掘によって実証されたことは、このブログでお知らせしたが、調査者の大洲市は2月20日に新聞に発表した。
内容は調査成果とケヤキ樹根が石垣を押し石垣が危険であることの二点であるらしく、記事にした四社はすべて前者についてはとりあげている。当たり前であるが。
違うのは樹根の危険性についてだ。
全国紙M紙は「ケヤキの大木が根を伸ばし、石垣の組み合わせをゆがめている」ことが確認されたとし・・
全国紙Y紙は「「ケヤキの切り株が石垣を押し出している様子」も確認できたとし
全国紙S紙は「ケヤキの切り株の根が石垣を圧迫している様子」も確認されたとしている。
全国紙三紙は樹木(ケヤキ)の根が伸び、それが石垣を圧迫し石垣を危険な状態におとしこめていることを確認したと、樹木が石垣に与える悪影響を報じている。
これに対し、地元E紙は「明治時代以降に表面が削平され、遺構の大半が破壊された」と過去の損壊に目を向けるが、現在の眼前の遺跡破壊の危険性には眼を向けず、他紙が報ずるケヤキ根の石垣圧迫には頬被りで、知らんぷり。
おいおい、新聞足る物が眼前の事実から眼をそむけるのかよ。たいしたもんだ。
そういえば昨年、大洲城の樹木と石垣保存に関してのシンポでも、樹木がいかに石垣に危険であるかが各地の実例で紹介されていたにもかかわらず、何の証拠も、論拠も提出しない印象と感傷だけの樹木擁護派のたった一人の人の主張を「市民は・・」てなことで擁護してたな。
何かあるのかな。事実から眼をそらす新聞って新聞かい。やっぱり全国紙に見識においても差が付くのかね。原理的には決してそんなことはないと信じているし、そういう記者もいることだしね。