十数年ぶりに、愛媛県平城貝塚の発掘で成果、現地説明会が行われる | しもちゃんのブログ

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短期間だが3月に入って、縄文後期の平城貝塚(愛媛県愛南町)の第6次調査が十数年ぶりに行われ、成果を挙げた。3/23に現地説明会が開かれ、70名の見学者が詰めかけた。


一昨年の平城貝塚発見120週年記念シンポを受けて、愛南町の単費による企画に愛媛大学考古学研究室が協力して行った物で、これまでの開発に伴う行政調査とは異なった、初の学術調査と言える物である。


北から張り出し、川(僧頭側)に臨む台地の先端付近に二箇所の小トレンチが設定された。これまで知られた貝塚分布の南に当たり、生活域の探索が目的で設定されたものである。


美事にその想定は当たり、約50cmの近現代層の下に生活面が現れ、そこから略円形の貯蔵穴と略長方形の配石土壙墓がほりこまれていた。一の貯蔵穴には石皿片なども放り込まれていた。


これまでの開発に伴う他律的調査からその分布範囲、集落構造などを意識的に探す自立的調査に移行したもので、平城貝塚調査は新しい段階に行った。


遺跡は街のど真ん中に位置しており、そうのんびりした時間が許されているわけではないが、この歴史ある貝塚に何とか保護の手を加え、後生に残すとともに、現世において周辺環境と一体化して生きた縄文遺跡として利活用を臨みたいものだ。


それともう一つ、この街の海も山もいいね。


海には珊瑚が、そして山には桜が溢れていました。桜といってもソメイヨシノじゃないよ。ヤマザクラが山一杯に春の朧でボーッと佇み、陽気に妖気にまさに桃源郷。


遺跡を壊し、その下で酒飲んで焼きにくくっての場所提供、機会提供のソメイヨシノとは雲泥の違いだ。
しもちゃんのブログ 現地説明会の風景

しもちゃんのブログ 貯蔵穴

しもちゃんのブログ 配石土壙墓

しもちゃんのブログ 海底の珊瑚だよ、いろんな形の色のがあっtね。魚もいるよ

しもちゃんのブログ 山に点々とする、ヤマザクラ。地上107m、海抜から200有mの展望塔からみた写真。高いだけが能じゃないよ。