「海の古墳を考えるⅡ」の研究集会が今治で開催される | しもちゃんのブログ

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先に予告していた表記の集会が10/6-7(土、日)、今治市総合福祉センターで開かれた。

10/6が同センターでの発表、7日が船に乗っての古墳、エクスカーションである。100名弱が集合。


今回は「西部瀬戸内、灘と瀬戸から見た古墳とその景観」がテーマである。


記念講演、趣旨説明などに引き続き

①安芸・備後  ②豊前・豊後  ③山口についての事例発表があった。


各地の特色や問題点が提議され、なるほどと思う点も多々あった。

ただ、視点の統一性がないので、かみ合わせはよくなかったが、始まったばかりでは致し方ないか。


西部瀬戸内の初期、前期、中期の前方後円墳(大形古墳)は臨海高地に立地するのが特徴である。山口、愛媛、大分はともにその特徴を備えているが、広島だけはその例に漏れている。


臨海に立地する西部瀬戸内の大型古墳は、崖の上、島嶼、派生丘陵先端などで海を見下ろし、海からは見上げる立地にある。

大事なのはその周辺に可耕地などなく、立地的背景に領土的生産性がないことだ。このことは水系単位や小平野単位の農業生産単位で大型古墳を掴もうとする各地古墳の把握方と全く異なるところであり、そうした方法は通用しない。


西部瀬戸内の上層被葬者の造墓地と本貫は別地域であり、本貫から派出されて造墓したと考えられないか。それも海を見下ろす地点にあるのは、幹線航路上にあって、その領有権を主張する意図が見えるからである。その意味で安芸はその幹線航路と異なったスタンスにあったものと見られる。


しかし、それも5世紀とまりで、6世紀になると事情は異なって、内陸指向となる。


しもちゃんのブログ 集会の会場風景

しもちゃんのブログ 一週間前は紫蘇の穂に花が満開、蜂、蝶などがブンブン。天麩羅が美味しかった。

しもちゃんのブログ 一週間後はもう実になった。早速、実の佃煮をつくったがちょっと早く、甘かったかな。次がホンちゃんだ。