韓国の旅 大邱花園舌化里の古墳群 | しもちゃんのブログ

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丘陵の尾根筋に造られた6世紀代の古墳群であるが、片側は高等学校の敷地に削られ、反対側は道路に削られ、ほそほそとした尾根の発掘である。


両側から削られたため、尾根筋に直角に開口する石室が横断的にカットされた例がごろごろしていた。


ここには礫石を積み上げた石室と日本の竪穴式石槨のように扁平割石を積み上げた石室の二種類があるが、その積み上げ方と土の使い方が実によく認識できた。


いずれのタイプの石室とも石積みにはかならずその間に土を挟み込んで積み上げていることで、あたかもレンガやブロックを積み上げるにモルタルを接着剤に使うがごときで、石室の構築とは石積みではなく、石と土(粘土か)の組み合わせによる構築としるべしである。内面からの表面観察からだけで判断すべきではない。


もうひとつ、この二種類の石室の先後関係はどうなっているのであろうか。

同時だとの説明もあったが、この相当異なる石室構築文化を簡単にごちゃ混ぜにされてもね。

相互に接近する例や切り合いもありそうで、時間がなく確認するに至らなかったが実証してほしいものである。


しもちゃんのブログ 礫石積み石室で、隅々まで土が挟まれているのが判るでしょう

しもちゃんのブログ 扁平割石の石室で、御覧のように石の間には土がビッシリ

しもちゃんのブログ 左が扁平割石石室、右(右端に少し見える)に礫石積石室が見えるがさてどちらが先かしら