ちょっと用事があって、福岡市埋文センターによったら、20人位の学生さんが、三つのテーブルに分れていろんな遺物の実測に取り組んでいた。
考古学実習か博物館実習といったよくある教育実習(まあ練習ですね)の一貫かと尋ねてみたら、何と、福岡大学が所在する城南区の遺跡を掘り起こし、資料化し、再構成して、地域に還元する考古学による地域活性化と貢献の一貫としてやってるんだって。
城南区にはあまり大きくはないが樋井川という貫流が流れていて、その流域にはさまざまの時代の遺跡、遺物が出土している。流域平野が小粒のため、ともすれば盲点となってい居た地域だけに新たな成果も期待できよう。
しかしなんといっても、大學が門の外に出て、地域と取り組む姿がいいではないか。若々しく、沢山いるから活気はあるし、「はな」があるよ。そのせいか、この大學最近文化財関係機関への就職も順調らしい。エールを送るよ。
この事業、城南区とのコラボでの展開だそうだから、ターゲットが明確になるよな。かえって担当部局の方が、無国籍になっているのではないか。
何でも、福岡市の文化財部局はこの4月からか、観光なんとかという、市長
こうして作製した資料が自分の為って言うだけでなく、人(地域)のためになるというのが、人間存在の普遍性を体感できて、価値有るよな。
部局に移行するそうだ。利活を容易にするためのようだけど、
っしかし発掘ー保存ー整備ー利活をラインとして深く理解しない野郎が、上手いとこどりの狙いでは単なるツマミ食のイベント貢献がせいぜいだろう。GDP貢献で国民の幸福度とは無縁だろう。
昨年、九州大学が文化財を活かした地域連携事業に乗り出したが、福岡の大學はちょっと目覚めたのかな。
しかしそれに比べると、九州の文化財畑の地域への目覚めは遅れているね。頑張ってください。