鍵のかかった部屋 第十話 硝子のハンマー | 北東西南

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shimaのアイドル・芸能ブログです。

どうして
目の前を閉ざして
どうする
暗い部屋にひとり
手をのばし
つかもうとしたのは
隠したSOS





ぎゃふん。


お見事です。
鍵チーム。

昨日の10話で、鍵の世界が、またぶわああって広がりました。

昨日、榎本さんの過去。。。っていうんでしょうか。一部露呈しましたね。
11話を見てみないとあれがどのほどのもんか。。。っていうのはわかんないけど
でも。。あれが真実なんだとしたら。

許せんあの社長。。。死んだのは天罰だっ!!!

。。。てのは置いといて。




榎本さんは、追いつめられたとき、閉ざすことで自分を保ってきたんだろうな。。。って思ったら。


もう、第一話から今までの榎本さんを思い出して、たまらん。



あのイヤホンも、度の入っていない眼鏡も、周りから自分を護るバリアだったんだよね。
イヤホンではなにも聴いてないんでしょ。
「あなたの話は聴こえていません」っていうポーズなんだよね。だってイヤホン、左右反対だもんね。
私も、イヤホンをしながら、何も聴いてない時があるけど、
周りの音が鈍くなって、なんだか知らないけど落ち着くんだよね。
ああいう感覚で、周りを遮断してたのかな。
でも、耳を塞いで音を遮断しつつも、やっぱり繋がっていたいというか、聴いてるんだよね。


もともと派手な人間じゃなかったっぽいけど。
あのことで、すっかり人間不信。。。ていうか、人と信頼関係を築くことをやめたんだろうな。
最初は傷ついてたろうし、人に期待しないように、積極的に人を避けたんでしょうね。

きっと強い人だから、大きな抵抗もせずに、淡々と、堂々としてたんだろうね。
でも、それでも、絶対、きつかったよね。

あの事件は5年前。。。ってことだから、きっと、今は、今の環境にも慣れて生活してたんだろうね。バリアも自分の中では自然なことになっていってたよね。
きっと穏やかに、少しずつ納得していったんだろうな、って慮ると。



たまらん。



これまでの榎本さんが目の裏に浮かんで、今日は一日中しんどかった。
榎本さんはお話の中の人なのに、なんでこうまで気持ちがかき乱されるかなーと、少し情けなくおもいつつ、魔王のことを思い出した。


あんときも、しんどかったー。
成瀬先生も、榎本さんも、どっちかというと極端なキャラクターなのに、凄く感情移入しちゃったよ。健太も怪物くんもそうだった。
大野さんが演っているからなのかなあ。。


大野さんのお芝居(っていうか、役者としての魅力というか)って、本人とのギャップが大きいからだろうけど、どうしても「大野智」と重ならない。
安心できないっていうか。。。
例えば青砥さんだと、なんだかんだ言って「戸田恵梨香」が演ってるって思えるから、安心なの。だけど榎本さんは、「大野智」が見えないから(だって私、結構大野さん見てるよ??その私が榎本さんの中に大野智を見つけられないんだもの)、お芝居って感じがしないの。
よく、役になりきるっていうけど、そういう次元じゃなくて、「別の人間がそこにいる」の。

「榎本径」は「大野智」の影がないことで、もの凄くリアルになっちゃってるんだよね。


たまらん。。。。


そんで、今回の「過去」ね、これが出てきたことでね、榎本さんが、また一気にリアルになっちゃって。。。
これまでの榎本さんがね、榎本さんの言葉、視線、沈黙、行動、すべてが繋がって、ひとりの人間の奥行きを見せられたようなね。。。


ぐああああああ、やられたわあ。
榎本さんの謎を引っ張るなあ、とは思っていたんですけど、ここにきて、こういう展開だとは思わなかった。あからさまにどろんどろんの過去をやられるよりよっぽどせつないよ。

芹青、お願いだから、榎本さんをお願いします。