ダーンダーンダーン♪
笑
ついにうたおに解禁ですねえ、って、遅いですけど。
ちゃんとリアルタイムで見ましたよ、歌のおにいさん。ドラマについても書きたい事は山ほどっ、山ほどっっ(うららおねえさんのテンションで)あるんですけど、とりあえずこれを書かないといけないでしょう。
ってことで、矢野健太 starring Satoshi Ohnoですよ。主題歌の公式発表が放送当日とは、テレ朝さんやりますねー。16日は朝からテンション高く過ごせました。
なんといっても大野智のソロデビューシングル。嵐のメンバーはソロデビューしないというくだらない都市伝説がありましたが、矢野健太として歌う、ほっほーお、こうきましたか。それから嵐の「Beliebe」と両Aサイドシングルにするとは、(カップリングでないところに愛を感じますなあ。)ほっほーお、JSTORMさん、商売お上手ですなあ。いやあGJ。
これは年頭1発目から、今年も年間1位を狙う勢いな嵐さんですね。そろそろBelieveもようつべにぽつぽつ落ちていて、今日は「Believe」と「曇りのち、快晴」を激しくリピートしながらの通勤でした。「曇りのち、快晴」はとてもいいんだけど、「Believe」は激しくいい曲だったので(こっちも書きたい笑)、しかも「truth」で惜しくも初回限定をゲットしそこねた一般の方々が、同じ轍を踏まないように行動しているせいか、もう初回限定版の2(曇りのち快晴のほう)はネットでは売り切れ続出のよう。
まだ予約されていないかたは店頭予約へ急げ!笑
で、問題の「曇りのち、快晴」ですが、スルメ曲ですねえ。聞けば聞くほどいい。実は最初にドラマのオープニングで聞いた時は違和感があったんです。その違和感の正体は何か??気になって気になって、次の日は移動中、iPHONEでずっと「曇りのち、快晴」と大野くんのこれまでのソロと、嵐の歌を聴き比べていました。
なにしろ大野くんのソロデビューですからねえ、私も平常心ではいられないんですよ。贔屓目でなく、魔王以降の大野くんは、世間から注目されていると思うんですよね。で、舞台やコンソロの映像をようつべなどで見た人も多いはず。
(私もお世話になっているようつべですが、魔王以降、大野くんのソロダンスに対してのコメント数の増加が凄いったら。しかもそのコメントのほとんどが、大野くんに陶酔しているような内容なんですよ)
そういった大野くんの「本気」をネットで見たり噂で聞いて、「大野って実は歌とかダンス、凄いらしいよ」とか言っている人たちの前へ、満を辞してソロ曲を提供するもんだから、私としては、どんな極上のものがでてくるんだろうって思っていたわけですよ。変なもん出したら承知しないくらいの勢いで。(そういえば魔王の放送前にも同じようなこと考えていたなあ)
JSTORMのスタッフだし心配ないだろうと思っていても(ここの人たちは、ドラマとのタイアップ曲では特にクオリティの高いものを出してくる)肝心のドラマが「うたおに」のようなホームドラマだし、タイトルもちょっとバタくさい感じだし、想像できない!みたいな感じで聞いたから、余計に上手く反応できなかったんだろうなあ。
初めて聞いたときに、「あれ?大野くんらしくないなあ」って思ってしまったんです。
私の思う大野くんらしい歌とは、「高い声で喉を鳴らすように歌う」歌。
例えば「Happiness」の最初の「year!year!year!」、「Love so sweet」の大サビ智ソロの「思い出ずっとずっと忘れない空 ふったりっがはーなれていっても」の部分、「きっと大丈夫」のサクラップの後ろで響いている「WOW WOWWOWWOW」、「We Can Make It!」のサクラップのあとの「ちからつばさに~」、「Oh Year!」の「りょ、お、て~からのサビ」などは、良すぎて震えます。
力強くて伸びのある、透き通った歌声。これは大野くんしか出せない声で、大野くんの一番の武器だと思う。大野くんのフェイクは絶品。私はこのスピード感のある高音で勝負してくるはず(そうであってほしい)と思っていたから、「曇りのち、快晴」はいやにゆっくり感じて。
「曇りのち、快晴」は大野くんの声が一番魅力的に鳴る音域より少し低めだな、と感じた。逆に言うと、「大野智の一撃必殺技」はあえて抑えてあるのかな、とも思った。
まあ勝手に妄想しているわけだけど、大野智、まだ隠すか!(苦笑)とも思った笑。
でも、この歌いい歌なんですよね。ドラマともぴったり合っていて。そういえば大野くんも言っていた、「矢野健太として歌います」と。矢野健太として。。。そう思って聞いていると、すごく納得。違和感を感じたもうひとつの理由、それは「人間臭さ」だったから。
前にも書いたことがあるけど、私は大野くんを「楽器系」と呼んでいます。良質な楽器が鳴るように歌を歌うから「楽器系」。でもその反面、歌への感情移入が薄いのかなあと思っていました。特に嵐の歌では、引き算の役目をしているように感じることもあって、きれいで響きが美しい大野くんの声は嵐の歌のクオリティを思い切り引き上げているけれど、ニノの歌のような「感情」は匂ってこないなあ、と思っていて(それは大野くんの歌の特性でもあり、入り過ぎないそのスタンスが崇高さを感じさせてかつすっきりしていて私はとても好きなんですけど)人間が歌っているのに、インストみたいな感じ、詩(うた)というより音。
だけど「曇りのち、快晴」ではとっても人間臭いんですよね。これは大野くん、演じてるなあ、って思いました。今回の矢野健太は、大野くん自身、素の自分に似てるって言ってましたけど、私は似ているとは全然思いません。普段の大野くんの佇まいはボーっとしているし、目は開いていないし、ぱっと見は似ているように思えるのかもしれないけど、大野くんは緻密に「矢野健太」を演じています。「魔王・成瀬領」を演じたときのあの緻密な演技と同じ方法で。
「魔王」のときは、普段の大野くんと間逆の人物だったから大野くんの豹変振り、演技の凄さがわかりやすかったですよね。成瀬領の中に大野智の表情はカケラも出てきませんでした。そして、「魔王」が終わった後、もう成瀬領はどこにもいません。そしてその成瀬領を演じた人は今、「矢野健太」の中にいますが、この「矢野健太」の表情の中に、大野智を見つけることができるでしょうか?
私は第一話を見た限り、「矢野健太」の中に大野智はいないな、と思いました。全部の表情が、アグレッシブで、熱いです。あの不貞腐れ顔はその裏返しの顔で、何かを探している顔です。そこが本質的に大野くんと違う点じゃないかと思うんですが、「矢野健太」の「やる気のないニート」という第一印象がバラエティなどで見せる大野智の佇まいに重ねあわせやすいので、素に近いといわれているのでしょう。そして大野くんは繊細で誠実な演技で、濃いキャラの攻めの演技を見事に受けています。
素に近い、と言われているだけに、その繊細な演技っぷりは「魔王」に比べて目立ちにくいですけど8回の放送が終わってみたら、また「矢野健太」は見事にいなくなってしまうでしょうね。
話がそれました。今日は歌でした。
「矢野健太」の歌にはリズムがあふれています。「歌のおにいさん」のイメージにあわせた明るくて明快で希望にあふれた、太陽の下を闊歩しているようなリズム。大野智の流れるような美しい歌ではなく、弾力性を感じさせる拍の取りかた。「ダーンダーンダーン」の3音を聞くだけで何かが掘り起こされるような感覚。特に歌いだしの「ダーンダーンダーン」の弾けるような発声は素晴らしい。「矢野健太」の歌ですが、そのスキルは大野智が磨いてきたものです。ほんと上手い。
そういえばauの「だいじな会話」の大野くんも普段の大野くんとは違ったもんな。空気の読める男なんだわ笑。そして幅の広い男。
大野智のソロデビュー曲からは、大野智の表現者としてのスキルの高さを感じました。「大野智の一撃必殺技」は、いまだ嵐の活動の中で封印されていますが、なんか、それでいいような気がしてきた。一筋縄ではいかない男、大野智とジャニーさん笑。これからも目が離せません。
過去記事 2009/1