犬神家の一族 | 北東西南

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2007/9/19

松嶋菜々子がヒロインの2007年度版。
☆☆

犬神ってこんなのっぺらりんとした話だったっけ?原作殺しと呼びたいほど演出が酷い。
怖い(はず)なとこほどあっさりと話が進んで。。
トリックが暴かれるところでも、あ、そう。ふーん。て感じ。
もともとプロットが弱い作品をおどろしさでカバーの話なのに。。
残念。

☆ふたつなのは、俳優が上手い!
こういう人物がクローズアップされる映画では役者の実力が問われるもの。
演出と映像がカバーしてくれないなら尚更。実力の差が歴然でした。
まず、富士純子。あんまりちゃんと見たことがなかったので、寺島しのぶのお母さんね、という認識しかなかったけど。。
迫力がすごい!原作の世界感にきちんと馴染んでたのはこの人と松阪慶子だけ。往年の大女優さんはやっぱり違います。
このふたりのまわりだけ空間が濃く見えた。
あと、あの人。。えーと、黒木瞳の「怪談」の主役の男の人。。。
すごーく色っぽい!
この話のヒロインは彼だなー。
か弱くて、泣き虫で、けなげで、馬鹿。
うーん可愛い。
松嶋菜々子は完全に喰われた感じで。。っていうか、なんで請けたか??っていうくらいの端役。(ヒロインだけど。)イメージにも合ってない。松竹の記念作品だからスターいっぱい並べたかったんだろうな、とは思うけど(深田恭子もさらに端役で出てた)こういう制作側のご都合的な、魂の入ってない映画は駄目。こういうのを映画館で定価を払って見てしまうことが映画嫌いの人を量産してしまうことになるのよ。
大作を作ったりスターを並べる場合は、見るほうの期待値も上がるんだから、ちゃんと面白くしてくれないと。

そんな中でも自分の仕事をぴしゃりと決める富士&松阪。
かっこいい。