B砲、虎1号! 阪神の新外国人、クレイグ・ブラゼル内野手が3日、2軍と四国・九州IL選抜チームとの交流戦(鳴尾浜)に「5番・一塁」で先発出場。
三回の第2打席で、虎初本塁打となるソロアーチを左翼へ放ち、3打数1安打。5日のオリックス戦(甲子園)の1軍合流へ向け、「準備はできたよ」と気合十分だ。

草野球おやじの逆襲-ブラゼル.jpg

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1軍合流への“GO砲”だ。タテジマを着ての2試合目で、みなぎるパワーを見せつけた。確かな感触をつかんだひと振り。もういつでも1軍へ行ける! ブラゼルの準備が整った。

「逆方向に強く打つことを意識した結果、ボールが高く上がってホームランになった。きょうで準備はできたよ。逆方向に強く打てているときは、うまく体を使えていて、いい打ち方ができている証拠だからね」

甲子園の浜風と同じように、右翼から左翼へ強い風が吹いていた。左打者にとっては逆風だが、広角に打てるB砲には関係なかった。

3点リードの三回二死走者なし。カウント1-0からの2球目、外角高めの直球をフルスイング。高く舞い上がった打球は、風に乗ってグングン伸びた。記念すべき“虎1号”。打球が左翼フェンスを越えると、ゆっくりとダイヤモンドを回った。

常に左方向を意識して、バットを振ってきた。“虎初練習”の5月28日のフリー打撃では、14本のサク越え中、中堅から左方向が9本。練習後には「逆方向を意識した」と話した。
そして、その言葉を実戦で示した。だから「準備はできた」と言い切れた。

八木2軍打撃コーチは「タイミング合うということは、しっかり振れているということ」と話し、平田2軍監督も「この2試合は実戦のカンを取り戻す意味があった。あとは上の判断を待つだけ本人は時差ボケもとれて、準備できている」。1軍昇格へ支障はない。後はその時を待つだけだ。

視察に訪れた南球団社長もニッコリ。「気分よく上(1軍)に上がってもらえたらいい。前評判通り、バットに当たれば大きいのが出るね」と満足そうに話した。

4日は休養し、5日のオリックス戦(甲子園)にも1軍に合流する見込みだが、自分の役割は理解している。

「ランナーをかえすことが僕の仕事。自分の仕事ができるように頑張るよ。チームにとって好材料というか、刺激になれるようにしたいね」。笑顔で誓った。

次は甲子園が活躍の舞台だ。貧打に悩む猛虎打線の“起爆剤”。その導火線に、火がついた。