はよ、虎を救ってぇ~。

阪神は28日、元西武のクレイグ・ブラゼル内野手(29)=米独立リーグセイントポール・セインツ=との契約を結んだことを発表した。
西武に4-6で打ち負けた虎の“救世主”となるべく、さっそく鳴尾浜で14発&140メートル弾の猛烈デモ。この驚がくのパワー。もうB砲だけが頼りや!!

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ブラゼルがいれば…。虎党の歯ぎしりが聞こえる。

1点を追う八回一死満塁。2四球などでタナボタの逆転チャンスにも、狩野は遊ゴロ併殺打。何度も訪れた好機をモノにできない。イライラ…。貧打打開の起爆剤に、頼るのはもうB砲しかいない。

「(阪神は米大リーグの)ヤンキースやレッドソックスのように、長年培った素晴らしいものをもっているチーム。ちょっとしたことでいい流れになるだろうし、僕が起爆剤として新しい流れを作れたら…と思う」

西武戦の前、西宮市内の球団事務所で真新しいユニホームに極太の腕を通した。入団会見で猛虎の“救世主”となることを、力強く誓った。

その思いを午前中の鳴尾浜で早くも行動で示した。さっそく底知れぬパワーを披露。
「体を慣らすという意味でも、左を意識することで、自分の打撃をしようと思った」。“試運転”を強調したが、初のフリー打撃からすさまじい衝突音を響かせた。

スパイクも履かずに肩慣らし程度? のはずなのに、その打球は次々にバックスクリーンを直撃だ。

“最長不倒”は最上部に当てる140メートル弾。3連発を含めて83スイングでサク越え14発。うちバックスクリーンに6発が直撃した。

「ウチには少ないタイプだな、あれだけ振るのは。数字にはないモノがあるかもしれない。いいものを見せてもらった。反対方向にもあれだけ大きい当たりを打てれば、浜風にも乗せられる。甲子園にも対応できるんじゃないか」。
視察した和田1軍打撃コーチも手応えを感じ取った。

前夜に来日したばかりだが、日本再デビューに準備万端だ。貧打にあえぐチームの救うべく、意欲あふれる大爆発。

「僕の魅力は遠くに打球を飛ばすこと。優勝をするように最大限の努力をしたい」。頼もしい。

今年から甲子園のセンターバックスクリーン下に設置されたレストラン「ココナッツガーデン」に本塁打を打ち込めば、来客の飲食代が無料になる。それを聞いて「タダで皆さんが食事をしてもらえるように1回、ほうり込みたいね」。

150メートル弾を笑顔で“約束”した。この闘志こそ、今の虎にほしい。

諸手続の影響でB砲デビューは「(札幌、仙台遠征は)まだ試合に出られないからな」と遠征から戻る6月5日のオリックス戦(甲子園)と真弓監督は明かしたが…。

待ちきれない。虎の命運がかかった新大砲よ、負の連鎖をそのパワーで断ち切ってくれ!