下柳の横浜スタジアムでの前回登板を賢明な虎ファンのみなさんなら覚えてはるでしょう。


そう!!あの日。

昨年の10月1日。

下柳は、ショート秀太の度重なるエラーに激高し、グラブを地面に叩き付けた。


チームメートに怒りの感情をあらわにしたこと。

「みんな一生懸命やってくれてるのに、申し訳ない…」。

冷静さを欠いたことを猛省したあの日。

ともに助け合うことの尊さを今の下柳なら十分わかってるはず。

だからこそ負けられなかった。

その気持ちを誰よりも知る女房役矢野がバットで援護。

矢野だけじゃあない。

同級生金本も今季9度目の猛打賞を決め、プロ野球史上26人目となる通算350二塁打も達成した。

チームが一丸となって勝ち取った勝利だ!


横浜0-7阪神
[横浜]

神|000 11
--+------+----
横|000 00

0 005|7
--+------+--
0 000|0

▼投手
[神]下柳-渡辺-江草

[横]小林-山北-真田-石井裕-マットホワイト-小山田

[勝]下柳
  8勝1敗0S
  
[敗]小林
  2勝5敗1S




四回、矢野は左中間に先制のソロアーチを放つ



☆岡田語録☆

(快勝後は、ベンチ裏で会見)

-終盤まで投手陣が踏ん張った。

「もうちょっと(打線は序盤から)チャンスあったし、点とってたら楽な試合になったんやけどな」


-リリーフ陣も渡辺、江草でしっかり抑えた。

「きょうは球児も最初から投げさすつもりなかったし。
(九回は)2点差のままやったらジェフいかすつもりやったけど、これで1日、久保田も休めたしな」


-先発が不安定な流れだったのを、金村曉や下柳の好投でいい流れに。

「またセ・リーグ同士なって、まあハッパかけなアカンのは先発だけやな。(抑えれば自分に)勝ちがつくんやから」


-下柳が8勝目。

「きょうも(ヒット)2本やろ。
力だけやなしに、実績も経験もあるけど、若いモンが見習うとこいっぱいあるよ。
力んで投げてもアカンいうことよ。
ああやって1イニングでも長いこと投げたら、白星がつくんやから」


-きょうでシーズンを折り返した。

「うん、どうってことないけどな。
まあ今年はオールスターも遅いし、いつもはオールスターまで(が前半戦というイメージ)になるけど、とにかく今年はこの7月や。
連戦続くし7月にどれだけがんばるかや」

(バスに向かいながら)

-見ていて負ける気がしない。

「まあ、この前中日戦にしても普通にやってんねんけどな。
皆集めて何か(ゲキなども)言うたりしてへんし」


-赤星の出塁率の高さは大きい?

「まあ赤星が出て、二塁に行かしといたら、奇策とかやらな点が入らんいうことにはならんからな」