基本的に私は耳が悪く的確な応答は無理なので電話に出ない。
最近、家内も難聴気味であるため架電主の名前を見て出るようにしている。
だから登録してある知人以外電話は取らないことになっている。
ところが知らない人からの電話に家内がうっかり出て暫くやり取りしているうちに
「会社の人から」と私を呼びに来た。
代わって出ると補聴器で60%くらいは聞こえる。
用件は「いつもお名前は聞いていたので遅ればせながらご連絡まで」
と先輩の娘さんからの連絡で亡くなったことを知った。
先輩は奥さんを亡くした後、一人で過ごしていたが最後は施設に入り
その1月後に亡くなったとのこと。
それも2月の事で今は福島の故郷の墓に入りましたとの連絡だった。
我々はOB会の会報が毎月来るので、その訃報欄で知ることになるが
娘さんはOB会への連絡方法を知らなかったため結果的に仲間は誰も知らなかったことになる。
組合の幹部だったこともあり多くの人がお世話に成っている。
そこで思いついた。
私が代わってOB会に連絡すれば多くに仲間に周知されることになる。
連休明けに通知したいと思っている。
通常なら出ない電話だがこうして情報を伝えることが出来るのも
きっと故人の遺志の力があってのことではないかと思った。
例え短い時間でも故人を忍び思いを寄せることが出来れば
最良の供養になると思えるから。