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ビルの屋上で
白い風船に囲まれて
号泣したことがある。
もう10年近く前の話の、
クリスタルボウルの体験。
ねじれ、かき回され、
気がついたら泣いていた。
みんなが帰ってからも涙が止まらなくて、
演奏者の方にも心配されたほどだ。
あの日はどうやって帰ったんだか。
感情を一切閉じ込めようと決めたあの日からずいぶんと時間がたったけれど、
うまく出せない部分がまだ多いのかもしれない。
あの日号泣して流れたものは、
私が無視してきた私の感情だったのだろうか。
そんなずいぶん前のことを急に思い出した。
この1~2年くらいのあいだ、
不意に思い出す。
『ウミノオカネ』 のこと。
子供の頃、海の近くの小さな川で
友達が見つけてよく拾っていた。
たしか、
ちょうど500円玉くらいの大きさで
白っぽいグレイのぺったりしたもの。
あれ、いったいなんだったんだろう。
今の視点で捉えると、
不可解なことがたくさんある。
知らなくても楽しめるのは、
知らないうちだけだ。
関係性など、
あえて言うまでもないのだ。
本当は。