夏鈴side
村山と過ごしていき生活が凄く楽しくなった
夏鈴「村山、今回もテスト赤点ばっかり」
天「今回は美青が付きっきりで教えたのに何でここまで低いのかな〜」
ひかる「天や夏鈴だって低かったんだからそこまで言わなくてもいいんじゃない?」
夏鈴「ひかるは甘いな〜」
ひかる「2人も充分甘いと思うけどね笑」
そんな事話ながらある物に目がいった
保乃「どうしたの?」
夏鈴「ううん、何でもない」
私は机と向き合いながらテストの丸つけをしていると的野が職員室に来た
美青「藤吉先生!」
夏鈴「どうした?
美青「美羽が教室で暴れてます!」
夏鈴「え!」
ひかる「それってやばいじゃん!」
天「急ご!」
私は急いで教室に向かうと村山の事を押さえつけている山下と顔が傷だらけの村山がいた
夏鈴「何してるの!」
◯◯「こいつがいきなり殴りかかってきたんだよ」
夏鈴「そうなの?」
美羽「……」
村山と目が合うとその目は人でも殺すような目をしていた
瞳月「美羽は何も悪くないんです!」
◯◯「はぁ!俺が悪いって言うのかよ!」
美羽「瞳月、」
瞳月「ん?」
美羽「殴った私の方が悪いんだから私のせいでいいよ
どうせ大人はそう判断する」
瞳月「でも……」
夏鈴「天は山下と的野が知っている事を聞き出してひかるはこの生徒の指導よろしく」
ひかる「分かった」
天「2人とも行くよ」
夏鈴「村山行くよ」
美羽「……」
私は村山を連れていつもの部屋に連れて行った
夏鈴「何があったか教えて?」
美羽「……」
夏鈴「話してくれないと美羽が悪いままになっちゃうよ?」
美羽「クラスの一部分の人が集まって私の悪口を言ってた
たまに美青や瞳月のも言ってたけど2人に押さえつけられてたから我慢してたけどその後とあの野郎が夏鈴さんと天さんとひかるさんの事も言い出して我慢出来ずに殴りに行ったら喧嘩になった」
夏鈴「なるほどね」
美羽「私が悪いよね、慣れてるから気にしてない」
夏鈴「いや、私は村山は何も悪くないと思う」
美羽「え……」
夏鈴「前の村山なら何も考えず殴りに行ってたけど今の村山は何が良くて何が悪いのかちゃんと考えられたじゃん」
美羽「考えられた」
夏鈴「それよりも私の事や誰かのことを思って殴りに行ったのは凄いと思う
私だってきっと同じ事すると思う」
美羽「夏鈴さんも?」
夏鈴「うん」
美羽「ちゃんと処分は下すんでしょ?」
夏鈴「何かしら来るけど私が何とかしてあげる」
美羽「いいの?」
夏鈴「守ってくれたお礼」
美羽「ありがとう」
夏鈴「その代わり帰ったら美味しいご飯待ってるから笑」
美羽「任せろ!」
夏鈴「じゃあ教室に戻りな」
美羽「うん」
村山の機嫌を直せたので相手の生徒の元に行く事にした
◯◯「俺は何も悪くないだろ!」
夏鈴「おめぇが撒いた種でこんな事が起きてたんだよ、村山は何も悪くは無いわけじゃないけどおめぇの小さい脳で考えれば分かるだろ」
ひかる「余り感情的にならないよ」
夏鈴「お前だって自分の事悪く言われれば嫌だろ?」
◯◯「当たり前だろ」
夏鈴「村山は自分の事は何言われてもいいが周りのやつの事を言われたら嫌だって事を理解してんだよ、お前より大人なんだよ」
◯◯「あんな社会不適合者に俺が負けてるだと?
夏鈴「最初から負けてんだからおめぇが社会不適合者だよ」
◯◯「チッ、何であいつの味方すんだよ」
夏鈴「村山は私の家族だからだよ」
私はその言葉を残して村山やあの生徒の処分について話し合いに行った












美羽side
夏鈴さん達のお陰で2週間の謹慎処分が下り私は家事や運動をしたり勉強……したりしてる
美羽「暇だし、散歩でも行くか」
財布と鍵とタバコを今まで持っていたがそれを飴に変え、口の中に入れながら散歩をしているとある人に声を掛けられた
??「君が村山美羽ちゃん?」
美羽「誰?」
??「そんな警戒心持たないで、後で夏鈴ちゃんに聞けばわかるから」
美羽「夏鈴さんの事知ってるの?」
??「知ってるよ〜」
美羽「それで何か用?」
??「ちょっと話をしない?」
美羽「え、無理」
??「夏鈴ちゃんに頼まれてるから話さないと約束破っちゃう事になるから」
美羽「私夏鈴さん以外の大人信じてないから」
??「君本当に昔の夏鈴ちゃんにそっくり」
美羽「!!」
由依「私は高校の時に夏鈴ちゃんの担任をしてた小林由依って言うの」
美羽「小林由依って聞いたことある」
由依「え、聞いた事あるの?」
美羽「埼玉のポンポン」
由依「おい、殺すぞ」
美羽「間違えた、埼玉の狂犬」
由依「よく知ってるね〜」
美羽「それで話って何ですか?」
由依「君の家って父親が暴力振ってるんだっけ?」
美羽「そうですよ」
ペロ
その女はいきなり私の服を捲ってきた
美羽「何すんだよ」
由依「アザだらけじゃん」
美羽「殴られてんだから当たり前だろ」
由依「解決してるの?父親とは」
美羽「してないけど?」
由依「父親の家から夏鈴ちゃんの家って距離あるの?」
美羽「あるよ」
由依「分かった、美羽は大人を信じてれないんだよね?」
美羽「そうだよ、夏鈴さん以外の大人はマネキンみたいに見える」
由依「じゃあ私の事もマネキンに見えてるの?」
美羽「うん、信じてないから
夏鈴さんの事を救ってくれた教師なのかもしれないけどそれは夏鈴さんの口から言われたことじゃないから信じない」
由依「じゃあ今度信じさせる、また会おうね村山美羽ちゃん」
その女は何も無かったかのように帰って行った
美羽「変な奴」
私はそう思いながら散歩の続きをした















夏鈴side
村山の謹慎処分が終了してまた学校にも平和が訪れているとある先生が学校来て生活が一変した
菅井「今日から新しく加わる先生を紹介します」
ひかる「こんな時期に珍しいね」
夏鈴「本当だよね」
菅井「入ってきてください」
夏鈴「嘘でしょ……」
由依「今日から新しく加わる事になりました
音楽を担当します小林由依です」
理佐「同じぐ体育を担当します渡邉理佐です」
夏鈴「由依先生に理佐先生」
ひかる「めっちゃ久しぶりじゃん」
天「これはやばい展開になってきたね」
私はこの後の生活どうしていけば良いのか悩む事がまた増えたのだ
机に置いてある村山との思い出の写真がキランと光った