天side
お姉ちゃんに試合をしようと挑まれ私はその日の練習終わりに防具の準備などをし始めた
夏鈴「本当に行くの?」
天「一応ね」
由依「私達は着いていけないの?」
天「多分行けないと思いますね、怖いですけど頑張ります」
夏鈴「必ず勝ってね、信じてるから」
不安そうな顔をしている夏鈴ちゃんの頭を撫でた
夏鈴「え…///」
天「大丈夫」
夏鈴「うん」
天「いや、顔赤いから?」
夏鈴「赤くないから!!」
由依「天ちゃんこっちに来て……」
小林先輩に呼ばれて向かおうとした瞬間……
天「ほ、保乃?」
保乃「迎えに来たよ〜」
天「来なくていいし、勝手に学校来ていいの?」
保乃「大丈夫だよ〜早く帰ろ?」
天「準備終わってないから1人で帰りな」
理佐「天ちゃん?」
天「はい?」
理佐「この子彼女さん?」
天「違います、ただの幼なじみです」
保乃「相変わらず冷たいな〜」
天「これが普通だ、夏鈴ちゃん準備手伝ってくれる?」
夏鈴「いいよ」
保乃の事を気にせず私は準備を終わらせ夏鈴ちゃんと分かれた
保乃「明日勝てそう?」
天「どうだろ、正直勝てるとは思ってない」
保乃「私は天ちゃんの事が好きだから応援してる」
天「先輩や夏鈴ちゃんも応援してくれてるから頑張らないと」
保乃はいきなり立ち止まった
天「どうした?」
保乃「なんで私より夏鈴ちゃんの名前が何回も出るの?」
天「仲間だからそれだけだよ」
保乃「私は天ちゃんの事が好きでたまらないの、明日友梨奈ちゃんに負けたら私と付き合ってよ」
天「なんで……」
保乃「私は本気だから」
天「……」
私は黙り込んでいると保乃は帰って行った
天「私はどうしたらいいんだろ……」















夏鈴side
朝いつも通り起きると天からここに来て欲しいと連絡があったので急いで準備をして向かうと防具を背負っている姿があった
天「急にごめんね」
夏鈴「全然大丈夫だよ」
天「私服可愛いね」
夏鈴「あ、ありがとう///」
天「じゃあ行こっか」
夏鈴「竹刀とか持つよ!!」
天「あ、いいの?」
夏鈴「勿論!!」
私は天の竹刀を持って欅学園に向かった
天「着いた、持ってくれてありがとうね」
夏鈴「全然大丈夫だよ」
天「中に入ろっか」
夏鈴「失礼します」
入ると部員の皆さんには準備をしていた
友梨奈「天、1人で来いって言ったよね?」
天「夏鈴ちゃんは試合を見に来させただけだ、嫌なら私も一緒に帰るけど?」
夏鈴「私が帰ればいい話なのに……」
天「準備するから今日はお姉ちゃんとやったら帰るから」
友梨奈「分かった、絶対勝つ」
天は準備を始め軽く動き、試合が始まった
天「行ってくるね」
夏鈴「頑張ってね」
天に拳を突き刺すとそれに答えてくれた
天「絶対負けない」
運命を変える試合は始まったばかりだった